針生検でグレー
ご投稿ありがとうございます。
針生検(病理組織診断)にて良悪性を判別できない鑑別困難と診断された場合は、異形度を参考に良性に近い場合は経過観察、悪性を強く疑う場合は外科生検を行います。外科生検の結果は悪性という結果を考慮して、全てを確実に摘出し、乳癌摘出という意味を含め(断端に癌が残らないように)、必要所見以外に周囲も切除します。このサイズなら適切な切除範囲と考えます。尚、外科生検に進む症例は多くが悪性です。我々外科医は悪性と思うが、事前の診断でどうしても100%悪性と証明できな場合に外科生検を行うので、ある意味、苦肉の策です。我々外科医はメスを入れるのはそれなりの根拠と覚悟を持って行います。良性なら相当ラッキーと思ってお受けになると良いと思います。
早速のご回答ありがとうございます。
もう一つ質問させて下さい。
もう一度針生検をした場合、結果が変わる事はありますか?万が一良性と判断が出た場合には手術は見送っても良いのでしょうか?また、経過観察となった場合の検査の頻度と内容はどのようになりますでしょうか。(針生検を毎月受けるのかどうか等)。よろしくお願い致します。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
もう1回針生検をした場合、良性となる場合はありますが、今回採取した病理結果の方が正確な診断となり、もし癌が一部にあって今回採取したもののみが採取出来たことになり、癌が体内に存在する事になります。つまり、再生検の意味は全くない事になります。場合により死に至る結果を招きます。貴女は経過観察の適応はないので、経過観察にはなりません。
ご丁寧にご回答頂きありがとうございました。
こちらの掲示板のお陰で、手術を受ける決心が着きました。
先生から、この様な形でお話しを伺える機会は大変貴重であり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
乳腺嚢胞が1年前より大きくなっている事を受け、針生検をしました。その結果は良性か悪性か判断がつかないという診断でした。その場合は摘出手術を受け、その細胞を再検査するとの事でした。嚢胞が1.3センチの大きさに対して摘出する範囲は4×4×1センチとの事でした。担当の先生は悪性であった場合の事を考慮して大きく摘出するとの事でしたが、グレーの結果が出ている状態で摘出する範囲の大きさに疑問を感じています。その位大きく摘出する事が妥当なのでしょうか。