乳腺症の予防や対策
ご投稿有難うございます。
乳腺症は良性の疾患で、30代後半から閉経期にかけて多く認められ、乳腺の痛みやしこりのような物を認め、乳頭分泌など多様な症状を示します。乳腺症の原因としては、相対的エストロゲン過剰(卵胞ホルモンが他のホルモンと比べて高めであること)を基調とする内分泌平衡異常です。つまり、女性ホルモンのアンバランスが関与していると考えられています。乳腺症は症状がなければ、病気ではありません。強い痛みなどある時は消炎鎮痛剤などの内服を行い。それでも効かない場合は抗エストロゲン剤の投与を行います。
1.乳腺症が基本的に癌化することは稀とお考え下さい。但し、稀に前癌状態の組織があります。この場合は乳癌になる可能性が高い為、要注意となります。ただ、乳腺症は良性でどちらかと言うと病気ではない物、乳がんは悪性で治療を要する物、全く別物とお考えになるのが一番解り易いと思います。
2.ご指摘の通りです。イソフラボンは乳がんを抑えると言われていました。しかし、最近はイソフラボンの取り過ぎも癌化とも言われ出し、適度な量の摂取が一番良いと言われています。私もこの適度な量が曖昧な為、昔はイソフラボンをお勧めしていましたが、現在はあまり口にしなくなりました。
3.乳腺症の対策は基本的にありません。上記に記載したように、対症療法になります。但し、一番重要な事は乳腺症のある方は、マンモグラフィやエコーで乳腺症の所見が多く、小さな乳がんを見落とされ易いと言うことです。検診はそれなりに信頼できる施設でマンモグラフィ・エコーを年に1回受けて下さい。また、ご参考までにポリフェノールが乳がんを抑える効果があり、赤ワインをハーフボトル毎日飲むのが良いとされています。お値段の安い物(笑う)でポリフェノール2倍などと言う赤ワインもあり、このようなのが良いでしょう。
もし痛みがありご心配でしたら、ご都合が良ければいつでもご来院下さい。お待ち申し上げます。
詳しい説明ありがとうございます。
時間に余裕ができたらそちらに行きたいと思います。
その時はよろしくお願い致します。
こちらこそ、ご丁寧にご返信頂き有難うございました。
初めまして。
最近、健康診断で乳腺症と診断されました。
生理になる前は必ず胸が張って痛くなります。
1.乳腺症と乳ガンはどのように違うのですか?
2.ホルモンバランスが崩れる事によるエストロゲンの過剰が原因ではないかと言われたので、対策は大豆イソフラボンを取る事何でしょうか?
イソフラボンはエストロゲンの過剰を抑えたり、不足を補充するとネットで読んだ事があります。
3.対策や予防を教えて下さい。
よろしくお願い致します。