病理結果
ご投稿ありがとうございます。
正確には浸潤性乳管癌の中の日本の分類で充実腺管癌を診断されていると思います。この癌は間質に乏しく他の型の癌に比べて軟らかいのが特徴的で、硬癌が硬い為比較的小さな段階で触診で判るのに対して、この癌は大きくなってから発見されることが多いです。つまり、抗癌剤を行う必要があるというのは、進行癌と言う事になり、ある程度の大きさで発見されたことになります。また、この癌はご指摘の特殊型の髄様癌との鑑別が大切になります。手術後良く見てみてみたらこれであったと言うことは十分考えられます。この髄様癌はリンパ球浸潤よりも癌細胞自体に特異性があが見られるようです。
また、乳癌の今後の生存率に影響を与えるのは、組織学的異型度により変わります。これがグレード1〜3に分類します。グレード3が最も悪いものです。この場合は、再発や転移が今後起こる可能性が高い方だとお考え下さい。また、ホルモンレセプターやHER2タンパクの検査の結果により今後の再発予防の選択枝が変わりますので、良くお聞きになられることをお勧め致します。
お忙しい中有難うございました。髄様癌について調べてみたのですが甲状腺と関係があるような文章をよくみます。乳癌の中の種類で髄様癌があるという解釈でいいのでしょうか。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
乳癌の種類の一つとお考え下さい。
術前化学療法をし術後二ヶ月になります。化学療法を始める前に細胞針(太い針)で組織をとり診断した結果充実腺癌ということでした。今回手術をし病理結果がもうすぐでますがこの癌の種類が変わることはあるのでしょうか。たとえば特殊型に変わったりすることもあるのでしょうか。特殊型というのもいろいろあるようなのですが予後がさらに悪くなるということもありうるのでしょうか。抗癌剤の効き目などにも影響がありますでしょうか。