セカンドオピニオンについて
ご投稿有難うございます。
匿名様が、昨年検診をお受けになった時点で間違いが生じています。しこりがあるならば、即専門機関での保険診療による診察をお受けになるべきだったと考えます。つまり、検診は施設により安定した結果が得られません。つまり、今回が癌ならば、昨年も癌だったと言う結論になり、完全な見逃しとなります。
今回は、完全に悪性を疑われているのでしょう。マンモグラフィでも乳腺エコーでも良性とは考えられない所見だと考えます。細胞診や針生検を行った上で判断されるでしょう。MRIは転移を見ているのではなく、しこりの範囲や大きさや形を判断しています。つまり、診断のひとつの情報とされているのでしょう。
悪性と診断が付いた場合は、既にしこりがある乳癌なので診断に対するセカンド・オピニオンは意味がありません。治療に関してセカンド・オピニオンをお受けになる事は一つの手段でしょう。その際は、現在お掛かりの施設に、セカンド・オピニオンのご希望をされると全ての資料と情報提供書を用意されますので、遠慮なくご希望されると良いでしょう。尚、日本の場合は、セカンド・オピニオンをお受けになっても然程意見は変わらないと考えます。ご自身が納得される為の物程度でしょう。
良性と診断が付いた場合は、針生検(組織診)の標本の診断のセカンド・オピニオンをお受けになると良いでしょう。意外と病理の診断ミスはあります。これは、日本の病理医が乳腺の難しい症例に接した場合は診断が間違っていることがあります。比較的しこりが出来るタイプの病理診断ではミスは少ないのですが、非浸潤癌のようにしこりがないタイプは診断が難しいと言われています。正直に申し上げると、当院でも最近ありました。最初に良性と診断した病理医も国内では比較的有名な方でしたが、私が結果にどうしても納得出来なかったので、患者様に納得出来ない事をご説明した上で当院の経費で再度坂元記念クリニックの坂元先生に再度コンサルトしたら明らかな悪性でした。当院は病理のシステムを厳密にするようにしています。病理医の診断後、当院の医師が2名で見て納得出来ない場合は、更に違う病理医に診断をお願いするような方針にしています。これは、我々外科医が必死に検査を行っても最終診断の病理医の診断が間違っていることが国内では指摘されることがあるからです。
また、他院で採取された標本(スライド)に関しても、当院では坂元記念クリニックへ病理セカンド・オピニオンを行えます。但し、セカンド・オピニオンは全て自費<セカンドオピニオン2万円(30分)×2回(初診時+結果説明)+病理診断5万円(坂元記念クリニックへの検査費用)>になります。当院は、手数料は頂いておりませんのでご了承下さい。
ご丁寧な回答有難うございました。
まずは診断の結果を待って今後の対応を考えたいと思います。
本当に有難うございました。
ご丁寧なお返事有難うございます。
関西に住んでおります。1年程前胸にしこりを感じ、すぐに総合病院で検診を受けたところ、問題はないということでしこりが何かということも特に説明はありませんでしたが安心しきって放置しておりました。
ところが最近会社の検診で要再検となり、先週違う病院の乳腺専門の先生に診て頂いたところ「確かにしこりがある。マンモの結果点々と見えるところがあり非常に気になる。良性の石灰化であればもう少し大きいはずだ」と言われ、その場で針で細胞を取る検査もしました。「次週に悪性か良性か結果が出るがどちらにしても詳しく調べた方がよいのでMRIも受けてください」と言われ、結果が出る翌週しか空きがなく予約を入れてもらいました。
看護婦さんから説明を受けている時にカルテがちらっと見えてしまい「悪性の疑いあり」と書いてあり、しこりのサイズも2×2.7cmと非常に大きいもので、私からすればほぼ悪性は間違いなくしこりも大きいのでもう手遅れなのではないかと思えて落ち込んで日々本当に辛くて絶望的になっています。MRIを撮るというのも他に転移がないか確認する為なのでしょうか。私もその場で質問すれば良かったのですがとにかく動揺して頭が真っ白で何も聞けませんでした。
できれば結果が出て治療法を伺ったうえでセカンドオピニオンを受けたいとも思うのですが、その場合そちらでもう一度検査させて頂くのと資料を持参してセカンドオピニオンを受けるのとどちらが有効なのでしょうか。また現在の病院から資料を借りる時はどのように申し出たらよろしいのでしょうか。頼めばすぐに提供してもらえるものなのでしょうか。何も知識がなく申し訳ありません。まだ判断が出ていない段階でお答え頂きにくい質問で大変失礼かとも思いますがご相談させて頂きました。宜しくお願い致します。