のう胞と石灰化について
ご投稿有難うございます。
まず、細胞診の結果にclass0はありません。判定不能でしょうか?細胞診はclassⅠ〜Ⅴで分けます。通常、のう胞の良性ならばclassⅡと判定されます。
石灰化は通常乳腺エコー検査では中々写りません。特に、乳癌との鑑別を要する微細石灰化は殆ど写りません。マンモグラフィが重要な診断となります。某大病院で微細石灰化がありマンモトーム生検必要と昨年夏に言われた方が対応が悪く、都内の某女医が行う乳腺クリニックに再診され、この石灰化は精密検査不要と言われ、半年が経過した今年当院を受診され、即マンモトーム生検必要と判断し施行の結果、残念ながら浸潤性に変わったばかりの乳がんと診断されました。昨年検査を行われていれば、非浸潤性の乳癌だったと想定致します。これは生存率に大きく影響する事なのです。
KYON様も同様の事を言われた可能性があります。マンモグラフィは最低でも1年に1回は検査をお受けになり、石灰化を確認するべきです。特に、多発のう胞の場合の石灰化は要注意です。このパターンで他院で2年も乳癌を見逃された方も当院で即進行性の乳がんと診断されました。その方ものう胞は細胞診で良性でしたが、その側に癌があり、マンモトーム生検で乳癌と診断致しました。その方もKYON様と同様に近親に乳癌の方がいらっしゃいました。ご紹介先の手術後の報告は厳しい結果だったので、良く覚えています。
もし御心配でしたら、お手数ですが、当院の乳腺科をお電話(0120-150-929)でご予約の上お越し下さい。
余談になりますが、4月から毎週土曜日に私と共に診療に当たっている山内医師が申しておりましたが、これだけ、マンモグラフィの写り方と乳腺エコーの写りが違うと余りにも鮮明に見え過ぎ、当院に来るまでの診断が不安になると申しておりました。特に、当院の乳腺エコーは最新のバージョンアップを今春巨額を掛け行い最新最高機種状態になっているので(また、厳しい経営になりました。涙!)、凄く鮮明に見えるようです。彼女は国立がんセンター東病院にも居た方ですので、少し驚きました。
早々にもご丁寧なお返事ありがとうございました。class 0の判定は、何も細胞が見つからないとの結果でしたが、先生のお返事から現実の患者さんのお話を伺ってとても不安になってきました。早急に貴院へ伺おうと思います。
ご丁寧なお返事有難うございます。
ご連絡お待ち申し上げます。
はじめまして。30代の既婚、子供なしです。数年前から両胸に多発性のう胞症と判断され、都内の某クリニックで半年ごとにエコーにて経過観察をしています。特に右に2個ほど大きいものがあり、針で水を抜いて細胞診していますが、class 0ということでした。半年前のマンモグラフィーで左胸に石灰化が見られたとのことで先月の検診の際、左胸ののう胞の細胞診をしたところこちらもclass 0との診断だったのですが、マンモグラフィは2年に1度でいいと言われ、また石灰化に関しても特に何も言われませんでした。(エコーでは写ってはいないようでした。)マンモグラフィー検査は2年に1度で宜しいのでしょうか?石灰化に関しても不安です。貴院で診て頂いた方が宜しいのでしょうか?出産した経験もなく、また乳癌の近親者もおりますので常に不安を抱えております。