BELUGA CLINIC ベルーガクリニック 乳腺外科
乳がんの発見数
新患数
J.POSHへの寄付金
BELUGA CLINIC ベルーガクリニック 乳腺外科

掲示板

  • 検索したいキーワードを入力し、「条件」「表示」を選択して「検索」ボタンを押して下さい。
  • キーワードは「半角スペース」で区切って複数指定することができます。
キーワード
検索条件
表示件数
葉状腫瘍とは

こんにちは。私は、29歳です。
先日、左乳房の外側に2ヶ月くらい前にはなかったと思われる、1〜2センチほどのしこりを感じました。
乳腺外科で受診したところ、エコーで、ジャガイモのようなすこしボコッとしたしこりでした。葉状腫瘍ではないかということで、良性か悪性か判断するため、注射針のようなもので組織を取って一週間後に結果がわかります。
悪性の場合の対処法は大体わかったのですが、良性と判断される場合がよくわかりません。

仮に、組織の一部の良性がわかった場合、外科的に切って調べるというのは必要ではないのですか?
理屈では、一部が良性でも、そのしこりの内部に悪性が潜んでいるかも、とも思うのですが。

インターネット上の情報によれば、良性でも大きくなれば摘出する、あるいは、再発をする場合に悪性化することがある、と書かれています。

悪性ということが今回はっきりすれば、その後の対処法はいちおう予測しているのですが、良性と判断された場合、次にどのような検査を受けることになるのでしょうか?

また、葉状腫瘍において、良性と悪性の差とはなんですか?

お教えください。よろしくお願いいたします。


 ご投稿有難うございます。
 葉状腫瘍は癌ではありません。しかし、良性でも繰り返しの再発と悪性化の場合は肺・骨への転移をする事があり、化学療法や放射線治療は効果がなく予後は不良とされています。葉状腫瘍は乳腺腫瘍の0.3〜0.5%と稀です。好発年齢は30〜40歳代で線維腺腫のそれより若く、良性については10〜50歳代の何れの年齢にも認めますが、悪性例は高齢層に分布する傾向があります。
 良性の場合は、サイズが大きくなった物は一部に悪性化が認めるので摘出するのが一般的です。尚、坂元吾偉先生の報告では、明らかな腫瘍以外に複数ないし多数の微少な葉状腫瘍の芽の存在が異時性に多発してくると言われています。診断が付いた場合は他の検査はあまり不要です。
 良悪性の比率は1対4ないし5とされています。また、悪性は細胞分裂数、浸潤様式、細胞異型度や密度から判断致します。しかし、組織像と生物学的悪性度が一致しない症例があり、良性と判断しても悪性の場合もあります。

お返事ありがとうございます。

>組織像と生物学的悪性度が一致しない症例があり、良性と判断しても悪性の場合もあります。

それは、良性と判断された場合のすべてにおいて悪性である可能性が残されている、という意味でしょうか。それとも、
「境界性」と判断されるある特定の場合を、組織像と生物学的悪性度が一致しない場合とおっしゃっているのでしょうか。

前者であれば、良性の場合の場合にも念のため摘出したほうがよいということにはなりませんでしょうか?

たびたび申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 前者とお考え下さい。つまり、葉状腫瘍は病理所見のみではなく、臨床所見を吟味して良性と診断されても摘出致します。良性の場合の判断は患者様自身となるでしょう。

たびたびありがとうございます。

今日、細胞診の結果が出ました。
細胞所見は、クラスⅡ「双極裸核と泡沫細胞を背景に、筋上皮細胞との二層性が保たれた導管上皮細胞の小〜中型集塊を認めます。一部導管上皮細胞に増勢傾向が認められます。良性のFaiboroadenomaが疑われる細胞像ですが、良性の葉状腫瘍との鑑別困難です」という所見でした。

担当医がおっしゃるには「おそらく線維腺腫であろう」という意味だそうです。

担当医に摘出しますかと聞かれたのですが、どういう方法か聞いてみると、葉状腫瘍ではなくて線維腺腫だと思われるので、病変部分のみ摘出という施術方法でした。

インターネットで調べた知識によると、葉状腫瘍の場合、良性であっても、正常な組織も一部はとらなければならないということでしたので、担当医の提示された手術はこれと違うと思い、葉状腫瘍の可能性が消えていないのに、その治療法でよいのか疑問を持ち、とりあえず、治療を保留にしています。

この掲示板でもよく線維腺腫か、葉状腫瘍か鑑別困難な方のご相談があるようです。

そこで、質問です。
先生が掲示板の中でほかの方へのお答えでおっしゃっているように、葉状腫瘍の可能性が仮に低いとしても、手術の前に、病理組織診断を行ってどちらであるかはっきりさせるべきなのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

葉状腫瘍であれば、良性と診断されても悪性である場合がありうるという、先生の上のお答えをも合わせて考えると、これで手術が不要の線維腺腫、良性の葉状腫瘍、悪性の葉状腫瘍との可能性が出てきてしまって、混乱しています。

お手数ですが、お教えいただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。

 御丁寧なお返事有難うございます。
 ご指摘のように針生検を行いまずは病理診断を行ない、その上で今後の方針を決められれば良いのはないでしょうか。既に画像所見から乳腺線維腺腫が疑わしいならば、組織診断にて葉状腫瘍を否定した上で経過観察が得策だと思います。

微細石灰化について

始めまして。不安なので質問をさせてください。
2月に左胸にしこりを感じ、触診とマンモの検診を受けました。結果、
触診 異常なし
マンモ 淡く不明瞭、 集族生あり、石灰化 区分3 
エコーの再検査を受けてください。との事でした。
近く乳腺外来へ行きましたら、超音波検査をし、エコーでも石灰化が見られるので、MRIをします、と言われ、先日検査を受けました。今日結果を聞きましたら、「大丈夫でした。年に1回ほど検査を」との事でした。
ですが、こちらの先生は病院ではマンモを撮らず、検診でのマンモ画像を見せるようにも言いませんでした。石灰化の説明も、今の状態も話してくれませんでした。
本当にだいじょうぶなのでしょうか?

先生を前に何も質問が出来なかった私も悪いのですが・・・母を乳がんで亡くしていることもありまして、
心配です。最近しこりのあたりに少し痛みのようなものもあります。
病院は変えた方がいいのでしょうか。検査は先生に言われたとおり、1年後でいいのでしょうか。
答えにくい質問かもしれませんが、よろしくお願いします。

 ご投稿有難うございます。
 MRI検査だけで、良悪性は判断出来ません。MRI検査は癌を判断するには信憑性が欠けます。マンモグラフィを見ないと何も言えません。この診療には疑問を感じます。

お返事ありがとうございました。

あまり神経質になるのもよくないのでしょうが、自分の体のことですので、もっと信頼できる病院、医師を探して、もう一度診てもらおうと思います。ありがとうございました。


御丁寧なお返事ありがとうございます。

今日母が多発性の乳癌と診断されました

66歳になる母なのですが三つの癌が右胸に見つかり、一つは2.5cm位のものでした。

病院の担当医からは多発性の場合は全摘と告げられましたが、やはり温存は難しいのでしょうか?
また転移の可能性も高いのでしょうか?

病院の手術の予約が混み合っている為、本日、もう手術日(約一ヵ月後)を押さえて、週末からそれに向けての転移や麻酔などの検査を行っていく予定なのですが、すみません、とてもショックで。。。

お忙しい中を恐れ入りますが、先生のご意見
をお聞かせ下さい。
どうぞ、宜しくお願い致します。

 ご投稿有難うございます。
 多発乳癌だから全摘と言う事は有り得ません。3個の癌腫瘍の位置関係にあるのだと考えます。また、1つが2.5cmあるようですので進行癌と言う事になり、色々の他の要素があるのだと考えます。例えば、山田邦子さんの場合は多発乳癌ですが、全摘ではありません。もし手術に不信感があるのなら、他施設にてセカンドオピニオンをお受けになる事をお勧め致します。
 また、転移に関しては術前に全て調べられていると思います。担当医に結果をお聞きになると良いでしょう。

有難うございました。
ビックリしました。
すぐにそのようにしてみます。
本当に有難うございました。

ご丁寧なお返事有難うございました。

クラス3

初めての投稿です。40歳です。
一ヶ月前にマンモグラフィー検査を受け、結果左胸に局所的非対称陰影で経過観察との結果が返ってきたので、不安になり本日、再検査でマンモグラフィーと超音波受けてきました。マンモグラフィーでは左胸中心より少し上にまん丸い影がありました。それを見て先生は「石灰化もないし、超音波でもしこりが発見されなかったので、胸が脂肪化してるところにぽっかり乳腺が残ってる状態なのでしょう。なので大丈夫です。」と言われました。ですが、クラスは3と言われ、これだけではとても不安で・・・。いかがなのでしょうか?別の病院で検査を受けた方が良いのでしょうか?

 ご投稿有難うございます。
 クラス3ではなく、カテゴリー3だと考えます。正しいご投稿をお願い致します。
 再検したマンモグラフィーでは局所的非対称性陰影があるのならば、乳腺エコーで必ず何かがあると思います。乳腺エコーの見逃しかマンモグラフィーの診断ミスかどちらかだと考えます。

ホルモン剤について

以前の投稿を拝見しておりましたら、ホルモン剤の投与を行う不妊治療はお勧めできないと先生が助言されておりましたが、これは乳がんとエストロゲンホルモンが深い関わりがあるからでしょうか?私は不妊治療はまだ始めておりませんがプロゲステロンの数値が低い為、妊娠を希望するのならホルモン剤を飲んだほうが言いと婦人科の医師に言われました。しかし私は以前ベルーガさんで受診した時に乳腺症が酷いと言われており細胞診もして頂いている身ですので、これ以上乳がんになるリスクが高くなるのであれば不妊治療に踏み切るのはあきらめます。妊娠するとこの乳腺症はかなり良くなると思うと先生におっしゃって頂いたのに残念です。しかしこのまま出産ができないと乳腺症も軽快できないし、どちらに転んでも厳しいです。プロゲステロンのホルモン剤も乳腺症が酷い私には投与しない方が賢明でしょうか?エストロゲンのホルモン剤が乳がんリスクをあげるのでしょうか?良くわかりません。ホルモン剤が乳腺にどのような影響を与えるのでしょうか?教えて下さい。ご助言宜しくお願い致します。

 ご投稿有難うございます。
 エストロゲンもプロゲステロンも共に乳がんへの影響を与える物です。特に乳腺症がある方は要注意だお考えます。しかし、妊娠と言う問題もあります。十分に注意しながら不妊治療を行われてみてはどうかと考えます。つまり、多量のホルモンを短期間に使うのではなく、少し使用して妊娠を見るのも良いかも知れません。焦らず気長の不妊治療なら賛成致します。但し、これが安全と言う意味ではないので、御理解下さい。尚、不妊治療を行うに当って乳腺の検査は欠かさないで下さい。
 エストロゲンホルモンに乳腺がさらされる人生の期間と量により乳癌が80%は発生するからです。だから、乳がんはホルモンの癌と言われる所以です。

乳がんはホルモンと密接に関わっている事が良くわかりました。女性ホルモンの内、エストロゲンホルモンが優位になると乳腺症などの症状が出てくると以前先生はおっしゃっておりましたが、私はプロゲステロンの数値が低いので、数値を上げれば二つのホルモンバランスが取れて乳腺症も良くなるのではないかと勝手に思ってしまいまいた。間違った判断ですよね?エストロゲンホルモンは運動により抑制できると思いますが、プロゲステロンホルモンも運動によって抑制してしまうのでしょうか?妊娠を希望しているのでプロゲステロンが少なくなってしまうと困るのです。最近ハードな運動をすると生理前の胸の張りや痛みがない周期があるのでエストロゲンが抑制されているのかと思い、自分で努力すれば薬剤に頼らなくてもホルモンをコントロールできるのではないかなとも考えています。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 プロゲステロンホルモンと運動は無関係です。ご心配なく。

高齢初産と乳がん

こんにちは。お忙しいところ恐れ入ります。
「乳がん リスクファクターのすべてを知る本」(中央アート社)という本のなかに、「35歳以上の高齢初産は異型細胞のあるところに多量のエストロゲンを与えることになりこの時乳がん発生の危険性が高まる」というようなことが書いてあったのですが、これは事実なのでしょうか。
不適切な質問でしたら申し訳ありません。よろしくお願いいたします。

あと、もう一つ質問があります。この本の中にさらに30歳以上の初産は未産でいるよりリスクが高いということも書いてあったのですが、このようなことがあるのでしょうか。
 重ね重ねすみませんがよろしくお願いいたします。

 ご投稿有難うございます。
 このリスクは共に常識です。但し、統計学的な理由で出された物です。このリスクがどのようなメカニズムで乳がんになるのかは不明です。

富永先生、お返事ありがとうございます。
別のところで高齢出産より未産の方がリスクが高いと書いたものを読んだこともあり、どちらが正しいのか混乱しています。あまり大きな差はないということなのでしょうか?どちらにしてもメカニズムはよくわかっていないというこなのですね。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 初産35歳以上の高齢出産も30歳以上の未産も共にリスクです。つまり、高齢出産は二つのリスクが伴う事を意味します。

富永先生、早速のご返事ありがとうございました。
二つのリスクですか・・・私は現在、36歳で高齢初産に踏み切ろうかと考えていたのですが、乳がんのリスクを考えると何となく怖くなっています。本来このようなリスクから逆算して考えることではないとは思うのですが、このまま未産の状態でいる方が、リスクが低いのか、下手に高齢出産すると危ないのかなどと考えてしまいます。高齢出産と未産ではリスクの率が大きく違うというよりは、リスクの発現の仕方が変わってくるという感じなのでしょうか。本当に何度もすみません。よろしくお願いいたします。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 リスクは所詮リスクです。それをどうお考えになるかはゆい様次第です。出産に意味がなければ、出産をお辞めになれば良い事です。ゆい様に何を得る事が大切かをお考えになるべきです。例えば、高齢出産は乳がんの問題だけではありません。それでも出産されるのは、ご自身の遺伝子を残すという生物の本能的な物ではないのでしょうか。私は比べる時限が違うのではないかと考えます。もし出産をお考えになられるのならば、十分注意しながら生涯に渡り早期発見に努めれば良いのではないかと考えます。癌を怖れるだけでは何も将来は見えません。
 癌も所詮病気の一つです。良く乳がんと診断された方に申し上げる事は、風邪も乳がんも同じ、こじらせば死に至る病だが所詮早めの対策で治癒出来るので、乳がん発見はある意味早期対策が出来るチャンスだとお伝えしています。そのチャンスを無駄にする事なく、確実に標準治療で治すのが賢い人だと考えます。当然、色々な情報に振り回され、無益な方向に行かれる方もいらっしゃいます。これは、このチャンスを無駄にするだけだと私は考えます。この掲示板は多くの方が拝見されていると思いますので、本当に乳がんと診断された時こそ冷静になって欲しいと一番申し上げたいと思います。当院で乳がんを診断され、死を口にされた方に対しては強く叱りつけています。生きると言うチャンスを捨てないで欲しいのが私の願いです。その為に必死に利益を無視して発見に努めているのですから。。。。。私は今後もやる気がある以上は言いたい事を言う頑固オヤジの医者を目指します。このような事を嫌だと思われる方は通り一辺倒の見せ掛けの優しさを言われる施設に行かれる方が良いでしょう。私は医療はホテルサービスのような物では済まされないと考えます。熱い情熱がない所に先はないのではないかと思います。

富永先生、暖かいお言葉ありがとうございました。リスクは所詮リスク、と頭では分かっていても、身近にこの病気で若くして亡くなった人がいいるのでどうしても怖さが先に立つのです。でも、先生のお言葉のおかげで我に帰りました。もう一度自分にとって何が大事なのか考え直してみたいと思います。どうもありがとうございました。

ご丁寧なお返事有難うございます。

のう胞 乳癌

30歳の未婚のものです。4年前にのう胞と診断を受けました。その時は針で吸引して、また去年の夏にしこりを発見し細胞診で良性と診断を受けました。再び、同じ場所と思われる所にしこりができました。また、診てもらう必要はありますか?のう胞も癌化すると聞きましたが、割合としてはどのくらいなのでしょうか?ずっとこのしこりと付き合っていかなければならないのでしょうか?そろそろ結婚や妊娠について考えているのですが、不安で仕方がありません。

 ご投稿有難うございます。
 再診の必要はあると思います。のう胞などの良性疾患がある方は乳癌発生のリスクが高まります。また、のう胞も癌化する事はございますが、この頻度は低いですが稀にございます。

乳腺症などの疾患があると癌になるリスクが高くなるのですね。受診します。ありがとうございました。

ご丁寧なお返事有難うございます。

先日、先生に教えていただいた通り、受診し、細胞診を行いました。その結果、クラス2という結果で、良性と言われました。クラス2というのは今後、癌になるリスクもあるのですか?診ていただいた先生からあまり説明がなかったので、良性と言われてもいまいち安心ができませんでした。何度も申し訳ありませんが、教えていただきたいです。

 ご投稿有難うございます。
 細胞診は現在の良悪性の診断です。将来は分かりません。また、乳腺はその場凌ぎでは意味がありません。長いスパンで経過を見る事に価値があります。当院でも一度良性と診断すると受診されない方が多いのですが、これは落とし穴です。尚、その病変を直に摘出するとその後心配がなくなると言う軽率な考えをされる方がいらっしゃいます。摘出しても悪性病変は違う部位から出る可能性は高く、経過が全てだとお考え下さい。

お返事ありがとうございます。他の方への先生の熱いコメントを見させていただき、さらに早期発見が大事だと感じました。定期的に受診していこうと思います。ありがとうございました。

ご丁寧なお返事ありがとうございました。