手術をしましたが・・・
ご投稿有難うございます。
術前検査で良性と診断され、その上術中の病理検査で良性と判断し、センチネルリンパ節生検を行うなどあり得ません。特に、非浸潤癌と診断された乳がんの手術では、通常センチネルリンパ節生検を行う必要性についても学会なども議論される程です。術前の検査で良性と診断した段階で手術を行う施設は余程他の悪性を疑う根拠が必要です。また、悪性が病理検査で診断が得られるように最低限の侵襲で済む外科的生検を選択し施行する事により悪性が確認した上で乳癌の手術を行う必要があります。センチネルリンパ節を施行した状況から考えると単に診断の為の外科生検とは言えません。つまり、乳癌の手術をされたと考えます。通常の専門施設では有り得ない内容だと思います。今後の副作用等を含め、ご自身のご納得の行く説明を受け、ご納得なさる対応をしてもらうべきだと考えます。
当院で以前乳癌の手術後に病理セカンドオピニオンをお受けになって初めて良性と解り、やはり弁護士とご相談された方も数名いらっしゃいます。このような悲しい出来事は稀な話ではないのも事実です。また、この事実を知らないで乳癌と勘違いされ、治療をお受けになり続けられている方も多いと思います。このような事を防ぐのも病理セカンドオピニオンの価値です。意外にも患者様が受診先の病理診断を鵜呑みにされ病理セカンドオピニオンを軽視されているのが残念です。乳腺疾患は最も重要なのは病理組織診断なのです。また、有名病院だから病理診断の信憑性が高いと言うのは絶対ないと言うのも事実です。
はじめまして。10数年前より、乳腺にしこりがあり、検診を受けていました。現在45歳です。5月頃、しこりが大きくなった気がして、乳腺専門病院を受診しました。そこで、マンモグラフィ、エコー、エコー下針生検を受けました。病理検査では悪性ではありませんでしたが、医師の診断はほぼ非浸潤性の乳癌と考えられるので、内視鏡下での手術を勧められました。術中の病理結果では、悪性ではなかったのですが、まだ疑いがあるとのことでセンチネルリンパ生検を行いました。3週間後に出た最終的な病理結果は、良性(乳腺症)ということでした。このように手術をしてみないとわからないということはよくあることでしょうか。手術を受け侵襲も大きかったので、これでよかったのか疑問に思いメールさせていただきました。