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悩んでいます

こんばんは。突然のメールにて失礼いたします。
38歳既婚、子供一人の母親です。

先日、乳がん検診でマンモと超音波をお願いし、結果マンモは異常なし、超音波検査で「左乳房外側上に小のう胞多発しており、周囲のエコーレベルが低くなっている。良性の乳腺症もしくは悪性度の低い初期の乳がんの可能性があるので精密検査をお薦めします」との結果が出ました。

乳腺専門クリニックに伺い、再度上記2つの検査を受けたところ、先生から「見てすぐにガンと分かるような形ではないが細胞の中を見た方がよい」とのこと、針で吸引する形ではなく、バコラ生検という形の検査を当日受けてまいりました。現在結果待ちの状態です。

検診結果を見て動揺していたので、病院も良く調べず、とにかくすぐに精密検査を、とあわてて近くのところに伺った次第なのですが、実際に検査を終えて、色々調べてみるとマントモームという検査方法は良く紹介されていますが私が受診したバコラという検査については、あまり紹介がありません。

来週診断結果をうかがいにまいりますが、

1、この精密検査によって悪性の可能性はどれくらいあるのか。

2、検査結果をうかがって、実際にどのように病院を選んだらよいのか。

3、バコラ生検=最終診断として、マントモームは受ける必要はないのか。

という点が疑問あり、先生のご意見をお伺いいたしたく、メールさせていただきました。

お手すきのときにアドバイスを頂戴できましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

 ご投稿有難うございます。
 バコラ生検もマンモトーム生検も細胞の検査ではなく、組織診断を行なう検査です。一般的に診断の為の検査の為に行きなりバコラ生検を行なう事は通常は致しません。吸引細胞診等を行い悪性を疑う所見がある場合に、外科生検の代わりに行なう検査です。少し検査の適応を考慮せず強引な検査に持ち込まれているように思います。最近、新規の乳腺クリニックが増えているので注意は必要かと考えます。
1.良悪性の診断の為に行なっているので、その結果を見ないと分かりません。
2.乳がん等の悪性ならば、治療を行なう施設に紹介されると思います。
3.基本的にバコラ生検はマンモトーム生検をを簡易にした機械で、持ち運びが簡単となる利点がある検査機器ですが、針を毎回抜き刺しして組織を取る欠点があり、必要な組織を取るのに正確性に若干欠けます。また、採取した組織が大きく診断に必要以上に採取されます。値段はマンモトームの半額以下なので、安い機械を揃えた施設という事になります。当院にも売り込みはありますが、マンモトームより精度が低いと考え購入しておりません。

お忙しい中に本当に早速の返信を頂戴し、ありがとうございます。

自分でも検査を終えて調べてみながら(事前知識を得ないままに病院に行ってしまったのが私の認識不足でしたが)
「なぜ他の方は生検の前に吸引細胞診をしているのに、私はしなかったのだろう?」と疑問に思っておりました。
細胞診抜きに、いきなり組織診断ということは、相当にがんである確率が高いのか、と不安な毎日でございます。

先生のご意見を伺って、このクリニックにこれからお世話になってよいものやら心配になってきました。

重ねての質問で恐縮ですが、

1、超音波の結果で悪性と思われるわかりやすい所見において、吸引細胞診を省くということはありえますか?

2、バコラは正確性に若干問題ありとのこと、悪性の場合はともかく、良性の場合にはマントモームを受けなおした方がよいでしょうか。

3、先生にセカンドオピニオンをいただく場合必要になる資料等はありますか?
(診療の際に現クリニックから頂けるもので)

全く無知なもので、見当はずれな質問でしたら申し訳ございません。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
1.細胞診は施行しない場合はありますが、その際は針生検をまず行います。これで診断が出来ない場合はバコラ生検やマンモトーム生検を行います。これは、針生検の次の段階となる外科生検と同じ意味だからです。
2.マンモトームを再度行うには病変が既に傷つけられている為、エコー上適切な部位が不明となります。適切な病変を採取できない検査は意味がありません。つまり、マンモトームを行う事自体無駄となります。
3.もう診断に関するセカンドオピニオンを行っても、お答えする内容がありません。基本的にこのケースでは受診されたも意味がないのでお断りしています。一つだけお受けするのは病理セカンドオピニオンです。今回の病理診断が坂元吾偉先生以外の診断の場合、病理セカンドオピニオンが一番適切な事となります。他の病理医の診断には信憑性に欠けます。その際は病理標本のスライドをお持ち下さい。
 いつも申し上げることですが、画像診断が正確に行われたおり、適切な病変が採取出来ている事と、その病理診断が正確かの3つが揃って完全となります。この一つが欠けては検査をした意味がありません。このような場合は画像診断でエラストグラフィは最低行うと本当は一番良いかと考えます。このような腫瘤を形成していない病変は一部に癌がある事が多いのです。バコラ生検やマンモトーム生検も全てを取り切り検査するのではありません。つまり、一番悪性を疑う部位を採取出来ないと検査自体の信憑性がなくなります。
 良性の場合は、数年経過半年毎に経過観察を行うしか手がないかと思います。悪性ならば、長い年月を掛けて証拠を出すでしょう。その時が検査のチャンスとなります。基本的には乳がんは良性が悪性化するのではなく、殆どが最初から悪性です。悪性の病変は何らかのサインを出すので、そこを見逃さないのが一番大切です。
 今後、結果説明の時に変に詳しい説明や多くの説明がある場合は結果の信憑性は低いとお考えになると良いでしょう。簡潔に説明が終わる場合の方が信憑性が高いと考えます。詳しい説明は将来結果が違った場合の言い訳が入ります。つまり、主治医自身が診断に自信のない証拠となります。私達に取って結果は良性か悪性の2つに1つしかないのす。こういう時に親切に色々説明してくれた先生程、実は怪しいのです。

乳腺のう胞

初めまして。34歳の既婚者/子ども無です。

先月末、婦人科検診で触診とエコーを受けました。その結果、触診は問題なし。エコーは、「右乳腺のう胞」と記載されてました。

本日、大学病院で診察していただいたところ「乳腺のう胞で一箇所にいくつかまとまってあるので、もう一度エコーとマンモで確認しましょう」と言われました。
すぐ検査ができるのかと思いましたが、予約が埋まっている為、検査は来年(一ヶ月後)になってしまうとのことでした。

先生は「一ヵ月後でも状況は変わらないから一度忘れましょう」とおっしゃっていましたが、一ヶ月もそのままほっておいて大丈夫なのでしょうか。不安でしたので、こちらの掲示板に投稿させていただきました。

お忙しいところ恐縮ですが、何かアドバイスをいただけると助かります。

どうぞよろしくお願いいたします。

 ご投稿有難うございます。
 のう胞の集簇からなる病変は粘液瘤様腫瘍があります。この腫瘍の場合は乳がんが周囲やその部位に潜んでいることが多いとされる所見です。細胞診や組織診等の判断が必要となります。乳がんは100日単位で大きくなるので、特に時間は気にする必要はありません。また、大きくなった方が画像診断等の検査では判りやすくなります。
 基本的に大学病院等は1時間以内に全て終わる検査も1ヶ月程度は掛かるの当た前で、その上病理診断の信憑性もよれ程ではありません。精密検査で行く施設ではなく、手術等の入院を要する治療を行なう施設と言う理解で行くべき施設です。

早速、ご回答いただきましてありがとうございます。のう胞の集簇は、乳がんの可能性があるのですね。知人のすすめで大学病院で受診しましたが、このまま
待つのが不安ですので、一度乳腺外来のクリニックで精密検査を受けてみようと思います。アドバイスでありがとうございました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

2.5cmのしこり

こんにちは。初めて投函します。よろしくお願いします。3年前に左胸にしこりがあり針生検をしたところ「脂肪」でしたがそれから年1回毎年超音波検査で大きさを確認してきました。先日、今年の検査に行ったところ形が変形してるから念の為、また針生検しました。検査結果はまだなんですが、脂肪が癌やその他のものに変化することはあるんでしょうか?33歳で、2年前に出産を経験しています。よろしくお願いします。

 ご投稿有難うございます。
 脂肪は乳腺組織ではなく、皮下組織です。つまり、乳腺外の組織です。脂肪が癌化する事はありません。また、針生検で脂肪と診断された場合は、乳腺は正常となり、経過観察は乳腺外科では行いません。脂肪腫と言う乳腺外の脂肪がありますが、これは皮膚科疾患となります。当然、これも癌化致しません。今回、乳癌と診断された場合は、以前に行われた針生検はしこりには刺さっていない事になります。つまり、残念ながら誤診となります。この手の誤診は医師の技術の未熟さが起こす人的な誤診です。また、脂肪と一度判断された物が、良悪性の判断を必要とする変化は画像上致しません。良悪性に関わらす、最初から脂肪ではない可能性が高いと考えて下さい。
 乳癌は良性疾患から癌化する物はかなり稀で、殆どの物は最初から癌として出来ます。良性病変を切除しないのはこの理由です。良性疾患で経過観察を行う理由は良性疾患は悪性疾患のリスクになります。つまり新たな乳癌が出易い状況があるからです。
 毎日乳腺外科コラムを更新しているのは、このホームページをご覧になる方が少しでも正しい知識をお持ち頂き、このようなミスにお気付きになって、無駄な乳癌死を無くしたいからです。正しい知識があれば、乳腺外科を受診しても無駄な質問の時間が減ります。つまり、少しでも多くの方を乳腺外科医が診察をできる事になり、これも乳癌死を減らす効果になるかと思って記載しているのです。掲示板もそのコラムで解らないことをご質問されればと運営しています。正しい知識がない事は、乳腺外科を受診する事すら意味のない事になります。私達医師が乳癌死を減らす為に啓発活動も必要かも知れませんが、啓発活動によるピンクリボン運動は医師でなくとも可能かと思います。医師が行うピンクリボン運動は、正確な情報発信と間違いのない医療を行う事だと私は考えます。この作業を私もいつまで続けられるかは分かりませんが、色々な時間を犠牲にしている事はご理解下さい。

わかりやすく教えて頂きありがとうございました。
今回の針生検の時に「前回は脂肪だったんですがかわる事ってあるんですか?」と質問したら あるよと言われたので不安になってこちらにメールさせて頂きました。
知識がないもので気軽に相談してしまい、お忙しいところ申し訳ありませんでした。
ありがとうございました。

 御丁寧なお返事有難うございます。

トリプルネガティブの抗がん剤治療のついて

お世話になります。いつも掲示版を拝見させていただいています。

どうしていいのかわかないのでご相談させて下さい。
非侵潤乳頭管癌の診断で腫瘍が大きく全摘、病理の結果、侵潤癌、リンパ節転移なし、ホルモン(ー),HER2(−)、脈管侵略経度、核異型度3です。49才

抗がん剤CAF療法を行うように説明されました。
トリプルネガティブは予後不良で一、二年で転移するし死亡することが多いそうです。絶望的になりました。
今現在元気です。
抗がん剤の治療をして苦痛を味いその後転移し治療し死亡するか、CAF療法をせず転移するまで数か月家族と共に過ごすほうが良いのかもしれないと思い悩んでいます。
担当の先生は手術後3か月以内でしかできないからした方が良いと、術後は抗癌剤治療はないと聞かされていたためショックが大きくまた術前化学療法をしたら温存できたかも知れないと思ったり頭の中がぐしゃぐしゃです。
大変お忙しいと思いますが、先生のお考えをお聞かせください。
よろしくお願いします。



 ご投稿有難うございます。
 個人的治療に対するお返事は出来ませんが、一般的には抗癌剤を行なうのが標準です。詳しくはセカンドオピニオンになるので、ご希望があればお申し込み下さい。

お忙しい中ご返答ありがとうございました。

 御丁寧なお返事有難うございます。

1cmの腫瘤

先日、この掲示板に投稿させて頂いたものです。年齢は、39歳出産経験あり。1cmの腫瘤があり、針生検の結果「脂肪」だという事が分り一安心しました。半年後に、マンモとエコーの検査があります。質問させて頂きたいのですが、針生検までしたのですが、エコー上「脂肪」だと判断するのは、難しいのでしょうか。先生は、針生検の前の診断では、「乳腺症」かもとおっしゃっていたので。私のような、「脂肪」という事は、よくあるのでしょうか。よろしくお願いします。

 ご投稿有難うございます。
 エコーで殆どの脂肪は判断出来ます。医師の診断能力かエコーの検査機器に問題があるかと考えます。乳腺症と脂肪は普通は区別できます。

この度は、色々教えて頂きありがとうございました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

乳ガン検診で

よろしくお願いいたします。
先日 地域集団検診で「精密検査必要」と通知がきました。検診内容は マンモ4枚、視触診でした。
マンモでは異常なし。視触診で腫瘤有り(1㎝ 硬度軟
境界 鮮明。 固定 圧痛 リンパ節腫脹 無し)
との診断でした。
再検査の手続きをしていますが 少し先になっているため 気持ちが不安になり こちらでなにかしらお話を伺えたらと思い投稿させていただきました。
よろしくお願いします。
PS 46歳 8年前に子宮全摘 卵巣片方摘出をしています

 ご投稿有難うございます。
 触診は殆ど診断価値がないので、これでは何も解りません。やはり、検診ではマンモグラフィのみではなく、エコー検査まで行なう事により診断価値が上がり、精密検査の必要性の信憑性も高まります。

お忙しい中 早々のご返答ありがとうございました。

 御丁寧なお返事有難うございます。

お尋ねします。

こんにちは。28歳です。
夏に乳がん検診をして、マンモは異常なしでしたが、エコーで右胸が乳腺のう胞と診断されました。1年に1回の経過観察と書かれていましたが、細胞診もしていないのに良性との区別って何かあるのでしょうか?
最近は生理前だからか分からないですが、ずきずきする痛みもあります。
乳腺のう胞は痛みも出てくるものなのでしょうか?
すみませんが教えて下さい。

 ご投稿有難うございます。
 乳腺嚢胞は画像上明らかな良性と診断し易い病変です。精密検査を必要としない病変に対して細胞診を行う意味がございません。最近の乳癌検診は良性のもの如何にも病気のように検診結果に記載する傾向が強くなっています。本来の検診の意義は精密検査の有無を判断するものです。
 嚢胞で痛みがある事もありますが、3㎝以上の大きな物にならないと痛みは出ません。逆に、この痛みを起こすホルモンの影響が嚢胞や乳がんを作り出すとお考えになられ、生活習慣に気付け、乳がん検診を継続する事に価値があるとお考え下さい。尚、嚢胞や嚢胞に関わる乳がんについてはコラムに記載がございますので、ご参考になさって下さい。