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乳頭壊死

昨年9月に右乳がんが見つかり温存術を受けましたが、術後の乳頭、傷跡の変形に落胆しました。乳腺専門の形成外科に相談して、放射線治療を行わないで皮下乳腺摘出術とインプラントを用いた同時再建を提案されました。手術に関して、術後のリスクなど何も説明がなかったので、先生を信じて受けました。術後から、乳頭が真っ黒になっていて気になっていましたが、翌日から、乳頭が、ミイラのようになってきて乾燥して縮んでしまっていました。1週間後に診察して、先生に聞くと「皆こうなる」と言われましたが、本当に皮下乳腺切除術を受けた患者さまは、同様なことがおこるのでしょうか?
ミイラ=壊死した乳首は切り取られました。神経がないから痛くはありませんが、現在は、乳首がない状態です。いつか乳首は自然と再生して、元のように戻るのでしょうか?とても心配なのでご教示くださいますよう宜しくお願い致します。

 ご投稿有難うございます。
 皮下乳腺全摘術とは、乳頭乳輪温存乳房切除術の事で、乳頭乳輪部への癌浸潤の可能性が多く残り危険とされている点と乳頭が壊死を起こす事がある欠点があります。このような点から胸筋温存乳房全摘術を多くが選択します。また、同時再建を考える場合は胸筋温存乳房全摘術を選択します。乳頭を残す点が大きく違うという認識です。
 乳頭は自然に戻ることはございません。乳頭の再建を行なうしかありません。乳頭の再建には局所皮弁を用いた方法や植皮術、健側乳頭を部分切除して移植する方法などが用いられます。突出した状態を長期間維持する為には、真皮・脂肪などの柔らかい組織のみでは困難です。この為軟骨やシリコンブロックのような硬い組織を軸として用います。
 健側の乳頭を部分移植する場合、テキスチャーマッチは最も優れていますが、乳管を損傷する為、授乳を希望される場合適応外となります。

お忙しい中、ご教示ありがとうございました。
乳頭は自然に出てくることはないのですね・・・。
こんな結果になるとは、想像にも及びませんでした。
無くなった乳頭をこれからどうするか考えます。ありがとうございました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

飲酒とリスク

去年末にこちらを知り、以来、読みふけっております。。

飲酒は乳がんリスクになるということで、様々な記事も読みましたが、そのことについて教えてください。
25歳〜30歳くらいの6年間ほど、仕事の関係で夕飯を兼ね割と多めの量をほぼ毎日と言っていいペースで飲酒していました。
31歳で結婚を機に退職した後はさほど飲酒しておらず、36歳で出産、現在39歳、産前産後毎年の検診で異常を指摘されたことはありません。

いまのところ何もないだけで、危険性は持続するのでしょうか。
リセットされるというか、減っていくものでしょうか。
または突発的に影響するのでしょうか。

第2子も次の検診で異常がなければ考えようと思うのですが、気になってしまい投稿させていただきました。
よろしくお願いいたします。

 ご投稿有難うございます。
 乳癌診療ガイドラインには『アルコール飲料の摂取により、乳癌のリスクが増加するのはほぼ確実であるとされている。』と記載されています。アルコール飲料が閉経前乳癌と閉経後乳癌のエビデンスは確実であり、用量反応関係は明瞭で閾値(飲酒量で危険増など)は同定されなかったとされています。以上のみが明確になっている事です。ご質問への回答はこれ以上は不明となります。もし影響が続くならば、過去を修正する事が出来ないので、リスク項目がある方と言う事になります。

お忙しい中、ありがとうございました。
コラムでも書いてくださっているとおりですね。
リスクがあるとして、妊娠はがんを誘発することになるのでしょうか。
それとも、検診で異常がないのならリスクのない方と変わりはないと思っていいのでしょうか。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 妊娠が問題ではなく、妊娠前に乳癌が存在することが問題です。その為にも何もない事を確認する為に乳がん検診が重要です。

ありがとうございました。
検診をきちんと続けていきたいと思います。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

触診

おととし先生に乳がんを見つけていただき、T医科大学で手術を受けたものです。
ありがとうございました。
先月ハーセプチン治療が終了しました。
ご相談は友人などに毎月触診していけば大丈夫なのか、といような事を聞かれるのですが、わたしは触診しようと思い立ったのなら乳腺外科で検査するべきだ、と言ってしまうのですけど先生のご意見はいかがでしょうか?

 当院をご利用頂き有難うございます。経過も順調のようでよかったです。
 乳癌診療ガイドラインの記載では自己検診(触診)の有効性についてロシアと上海で行われたデーターのみがあるだけです。
 上海では10〜11年追跡した結果、自己検診を行った者も行わない者も乳癌死の割合は差がなく、また浸潤性乳癌の頻度も差がなかった。その上、自己検診を行った者は良性乳腺疾患の発見が多く、精密検査の生検施行の数ばかり増え、乳癌死亡の減少にはつながらないとしています。自己検診の指導には有効性が証明されていないことと良性疾患の生検が増えることを告知する必要があるとされています。つまり、自己検診では乳癌の発見は出来ず、無駄な精密検査が増えるだけと言う事になります。
 一方、ロシアの結果では、9年目に自己検診を行った者が乳癌死亡率の減少の傾向が見られるが、有意の差を認めないとしています。
 また、イギリスで行われた、自己検診のみとマンモグラフィ検診のみと何もしない者を比較しています。この結果はマンモグラフィ検診群で27%の乳癌死亡率の減少を認めたが、自己検診群では減少しなかったとしています。
 自己検診や触診は乳癌を早期に発見して乳癌死を減少させるとされてきたが、乳癌死減少と言う救命効果は証明されない事になります。年に1回のマンモグラフィとエコー検査を行なえば、殆どカバーできます。また、その上で自己検診を行なえば良いのです。このエビデンスにより、当院では自己検診指導は廃止しています。

貴重なご意見ありがとうございました。
大変参考になりました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

マンモ検査でカテゴリー4判定

初めまして。27歳女(出産経験無し)です。
先月初めて会社の検診でマンモグラフィーを受けたところ、「構築の乱れを確認。悪性の可能性を否定できない」としてカテゴリー4の結果でした。
その後色々と調べたところ、50%以上の確率でガンであるという情報を目にし、ショックを受けています。
早速、専門の医院に精密検査予約をしましたが、予約がいっぱいで最短でも5月一週目でした。
親族にガンになった人もいなく、胸を触ってもしこりのようなものも確認できず、不安とくやしさでいっぱいです。
これから一ヶ月待つより、他の空いている病院を探して早めに精密検査を受けた方がよいのでしょうか。

 ご投稿有難うございます。
 ご心配かとは思いますが、乳がんの成長はゆっくりしています。ダブリングタイムと言う1個の癌細胞が2個、4個、8個、と倍になって行く時間があります。乳がんのダブリングタイムは、約100日です。100日に1回分裂していきます。これから計算すると、1mmになるのに約5年、触知可能となる1cmになるまでには、約8年近くかかります。つまり、100日間はほぼ成長しないと考えられます。
 検査を急ぐ意味は何もありません。それよりも正確な診断が出来る施設に行く事が重要です

早速のご返答ありがとうございます。
そうですね、今回、予約がいっぱいの所は、乳腺専門のところ(病院の外壁にもピンクリボンのマーク有り)なので、一ヶ月待ってそちらできちんと診てもらおうと思います。別のご返答の中でお見かけし気になったのですが、「構築の乱れ有り」との指摘は、ほぼガンである疑いとなるのでしょうか。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 授乳経過もございませんので、診断が正しければ乳がんを疑うべきです。

お願いします。

先日 浸潤性乳がんと診断されました。左胸に2つのしこりがあり最初血液検査、CT レントゲン マンモグラフィーと検査しましたが異常は見られず、針生検の結果の診断でした。2つが並んでいるので1つとみなしてもよいとのことで、大きさは1.7cmぐらいらしいです。色々と調べてみましたが、ラジオ波とセンチネルリンパという方法が一番傷がつきにくいらしいのですが主治医の先生はうちの病院ではその方法はしていないので、他の病院に行くしかないと言われました。自分で病院を選ぶときの基準のようなものはあるのでしょうか?それともあきらめて、今の病院が勧める方法で手術をしたほうがいいのでしょうか?

 ご投稿有難うございます。
 ラジオ波熱凝固法(RFA)についての詳細はコラムに記載しております。ご参考にされ、ご判断下さい。また、乳癌診療ガイドラインにも記載されていますが、RFAは治験段階ですので、国立がんセンターや国立がんセンター東病院が臨床治験として今年から本格稼動しておりますので、治験登録を行い実施して下さい。リスクを伴う治療法です。もしお考えの際はそちらで必ずご相談下さい。

お返事ありがとうございます。FUSという治療方法もあると聞きましたが、それもまだ治験だということらしいですが・・・やっぱり、温存なりして手術してしまったほうがいいのでしょうか?

 御丁寧なお返事有難うございます。
 標準治療が乳癌診療ガイドラインで推奨されています。これに従うことにより危険が回避されます。

精密検査の通知を受けて

お忙しいところ申し訳ありません。
初めて会社の人間ドックでマンモグラフィを受けて、その結果、乳房の精密検査が必要との通知が届きました。
右乳腺構築の乱れ
両乳房良性石灰化
との所見でした。
思いがけないことで、ネットであれこれ検索してみると心配なことばかりでご相談させて頂きました。

この場合、精密検査となるとどのような検査が必要となってくるのでしょうか?
早急に受けた方がいいのでしょうか?
よろしくお願いします。

 ご投稿有難うございます。
 構築の乱れは乳腺構築が引連れている。あるいは、歪んでいる状態を言います。構築の乱れは原則的にはカテゴリー4の評価となり悪性疑い(80%)になり、多くは乳癌と診断されます。鑑別としては乳腺炎等による乳腺の乱れが良性ものとしてあります。両乳房良性石灰化は良性と診断されているので精密検査の対象ではありません。
 検査はまずはマンモグラフィや乳腺エコーを行ってどのような原因かを解明して、その後の検査方法が決まるでしょう。早急に検査を受ける対象でしょう。

早速アドバイス頂いてありがとうございました。
感謝いたします。
出来るだけ早く検査を受けようと思います。

 ご投稿有難うございます。

乳腺石灰化(授乳中)

昨日夕方貴院にマンモトーム生検の予約TELをし、授乳中はマンモトーム不可です、とご説明いただいた者です。

度々恐れ入りますが、ご相談させてください。

乳がん健診の超音波およびマンモグラフィーで左胸上部に石灰化が認められたため、昨日T大学病院を受診しました。(問診票に「1歳2ヶ月の子供に1日2〜3回授乳中」と記載。)
再度超音波検査を行った結果、石灰化は見られませんでした。担当医師は「これはあまり性能のよくない機械なので、よく見えないのかもしれない。マンモグラフィーの画像には石灰化が確かに認められる。(カテゴリー4、『集族的な石灰化が区域的に見られる』等おっしゃっていました)悪性だとしたら超早期の非浸潤癌だと思われる。選択肢としては、A.当院のもっと性能のよい超音波機械で検査をし、針生検を行うB.マンモトーム生検を行う、の2択だが、B.の方が確実だし早く結果も出るので、B.をお勧めする。ただ、当院にはマンモトームの機械がないのでベルーガクリニックに紹介状を書く。受診してきてください」とのことでした。

昨日夕方貴院に予約TELをしたのですが、冒頭に記載のとおり、「授乳中のマンモトーム生検はできない、(断乳後6ヶ月以降にならないとできない)T大学病院の担当医師は授乳中ということを認識しているか?確認してみてください」とのお返事をいただきました。

本日、T大学病院の担当医師に確認したところ、授乳中であることを認識していたかどうかには言及されていませんでしたが、「ではJ医科大学病院かJ大学病院に授乳中でもマンモトーム生検ができるかどうか確認してみてください」とのことでした。

先ほど、J医科大学病院とJ大学病院に確認してみましたが、どちらも授乳中は行っておらず、やはり断乳後3〜6ヶ月程経過してから行っている、とのことでした。

下記①、②のどちらにするか迷っています。
①断乳後6ヶ月以降、貴院にてマントモーム生検を受ける。
②今すぐにでも、T大学病院にて超音波検査+針生検を受ける。

迷っているポイントは、
・①の場合、今すぐ断乳して6ヶ月待つ間に、もし悪性のものであれば進行してしまう恐れがあるか
・②の場合、針生検は授乳中でも行えるのか
・②より①の方が診断の精度は高いか

です。

長文になり申し訳ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。

 ご投稿有難うございます。
 ①②共に行ないません。授乳中では本来の石灰化よりミルクの塊が石灰化のように写る事が殆どなので、余程悪性を疑うならば、まずはMRI検査を行なう事になります。それ以外は当面半年毎にマンモグラフィとエコー検査で経過観察となります。多くは、時間と共に消えてなくなります。このような理由で多くの施設では授乳中にマンモトームは行いません。本来の石灰化でないと検査中に石灰化が見えなくなり検査が出来ないのが最大の難点になり検査が止め処もなく長くなり中止の判断が出来ない為と感染が起こるリスクがあるからです。

お忙しい中早速お返事いただき、どうもありがとうございました。

①、②とも行わないことに致します。
ただ、書きそびれてしまったのですが、授乳前の妊娠期にも超音波検査で「乳腺石灰化の疑いあり。要精密検査。」という結果でした。(当時は妊娠していたのでマンモグラフィーは行わず、経過観察となりました。)

そのため、やはりミルクの塊ではないかもしれない、という懸念があります。

今断乳をし、6ヶ月後に貴院にてマンモグラフィー、超音波検査等を受け、必要であれば更に精密検査を受けたいと思うのですが、可能でしょうか。
(その場合は乳腺外来にTELし、予約を取るという手順でよろしいでしょうか。紹介状等は必要ありませんでしょうか。)

度々の質問で恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 もし、出産前から石灰化があると仮定するならば、出産後も変化していない事になり、良性の石灰化と言う事になります。悪性の石灰化ならば、乳腺の血流が活発で発達する時期である妊娠・授乳期を経て、急成長した乳癌になっています。エコーでも写らない位の所見で収まることにはなる可能性は低いと考えます。但し、本当に御心配ならば、現在の大学病院で一度MRI検査を行うと少し安心が得られます。本来は妊娠中に石灰化を疑われた時点でマンモグラフィの検査を行うべきだったと思います。(残念ながら妊娠中にマンモグラフィは撮影出来ないと言うのは嘘です。)石灰化病変は受診した施設により判断がかなり変わります。実際、昨日微細石灰化病変で乳がんを告知した方も、板橋区内のある大学病院で4年経過観察を行い、良性なのでもう受診の必要がないと言われ、当院を受診された方でした。実際はマンモグラフィを見た瞬間に乳がんと分かる位の石灰化でした。このパターンは意外に多いケースです。ご家族も大学病院を信用して失敗したとおっしゃっていました。しかし、稀なケースではなく、これが普通ですとしか言えませんでした。
 特にしこりが出ない限り、6か月後に当院に受診されると良いでしょう。通常にお電話でご予約の上ご来院下さい。紹介状は不要です。

ご丁寧にどうもありがとうございました。
少し安心いたしましたが、念のため、MRIを受けたいと思います。
大学病院ではなく、貴院で受けたいと考えますが、このような経緯でも受け付けていただけますでしょうか。

 ご投稿有難うございます。
 当院にはMRIはありません。他施設をご紹介することになります。現在の大学病院でまずはご相談される方がスムーズに話は進むと思います。

失礼いたしました。
大学病院に再度連絡してみます。

お忙しい中、分かりやすく温かいアドバイスをしていただき、大変感謝しております。本当にどうもありがとうございました。

ご丁寧なお返事有難うございます。