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放射線療法について

先生へ
いつも掲示板への御親切な対応に感動しております。
御忙しい中、御手数ですが宜しくお願いします。
今年乳癌がみつかり手術の方法について悩みに悩んで、セカンドオピニオンをし先月、温存手術(内視鏡にて)を施行しました。一カ月を経過しました。

病理の結果は9㎜、非浸潤癌、断片(−)、センチネルにて転移なし、ホルモン受容体陽性との結果でした。また切除した組織はパソコンで実際画像を見せてもらいましたが範囲は直径4.5〜5センチ程でした。
退院後、傷が一部化膿してしまい何度かデブリを施行し、最近やっと治癒傾向にあるところです。前医で行った組織診後もケロイド様になっており跡が目立ちます。皮膚が元々弱くテープ類のもかぶれやすい体質であるようです。

30代後半、今後結婚予定、妊娠を強く希望しているためホルモン療法は行わない決心をしており医師にも伝えています。
ところで放射線治療についてです。主治医が先日の受診で「超早期で手術できたので放射線は要らないと僕は思います・・」とふと言っていました。
当初はもちろん標準治療として温存後、放射線治療は必須であると言われていました。が病理結果が出た後、上記のように言っていました。
ガイドラインにおいても放射線の有用性が示されており自分でもいろいろと調べたちもりです。こちらの掲示板への先生の返答内容をみさせてもらってもその必要性については伺っています。

先生の経験上、特に私位の年齢、病期の患者様で温存術後の放射線療法を省いた方はいらっしいますか?
またその場合、その後、同じ乳房内に再発したケースはあるでしょうか。
私ももちろん再発はしたくないです。放射線をかける決意でいたのですが主治医の言葉にもししない選択肢が稀にでもあるのであれば・・・と凄く悩んでいます。結局は自分で近日中に決めなければならない状況となっています。

どうか先生の御意見をお願いいたします。


 ご投稿有難うございます。
 まず、内視鏡下の手術は標準治療ではございません。非浸潤癌の治療はNCCNガイドラインで下記のように決められております。
 【非浸潤癌の治療戦略】(NCCNガイドライン)
0.5㎝未満、限局型、Low gradの場合
初期治療
・乳房部分切除+放射線治療
・乳房全摘(腋窩リンパ節郭清はしない)±再建
・乳房部分切除
上記以外の非浸潤癌の場合
初期治療
・乳房部分切除(腋窩リンパ節郭清はしない)+放射線治療
・乳房全摘(腋窩リンパ節郭清はしない)±再建

 内視鏡下の手術をご希望される方が殆どいないので、その手技による再発はよく解りません。通常の標準術式では局所再発は15〜30%です。それよりは高いのではないかと思います。標準術式として手術された方で放射線を省略して局所再発をされた方はいます。但し、放射線を行なわない理由も個人の希望と言う場合もあるので、一概には同じケースとは言えません。

早速の御返事、ありがとうございました。
やはり内視鏡手術は勧められないのは承知のつもりでした。すみません。
以前ネットで調べたところ、1センチ以下の非浸潤癌なら、術後の放射線を省く場合もあるとの内容を記載している病院もありましたが、先生の御返事を見る限り0.5センチと記載されています。
私の場合は内視鏡で行ったリスクも考慮し放射線治療をしたほうがやはり良いですね。
貴重な御意見をありがとうございました。

 御丁寧なお返事有難うございます。

先生、度々すみません。
先生のおかげで、やはり術後の放射線はするべきものとの決意が固まってきた次第です。
どうしてももう一つお聞きしておきたいことがあります。

術後療法が終了した後に妊娠を予定しています。
癌をい告知されて自分なりにこの2か月程の間、調べましたが放射線後、どれくらい経過すれば妊娠が可能かの情報が無いのです。
先生もお勧めするガイドラインの本におていても、照射後の乳房からの授乳は出来ないと書いてありますが妊娠可能時期については特に示されてはいません。
主治医にも婦人科医師、放射線医師にも質問しましたが具体的な返答はありませんでした。
癌を見つけて頂いた前医クリニックの医師は「放射線後、6か月で可能です」と言っていたくらいです。
しかし本によっては再発の有無の経過をみていかなきゃならないとの理由で最低2年位は様子を見た方がよいと書いてあるものもありました。まず主治医があまり妊娠可能時期について詳しくはなかったのが意外でした。

先生の御経験上で構いませんので教えていただけませんか?放射線治療後、およそどのくらいの時期から妊娠が可能でしょうか。
また治療後元気に御子さんを出産してらっしゃる方もたくさんいますか?

私は38歳で年齢的にもやや厳しい時期に入っていると自覚しております。今回癌を告知された時、頭が真っ白になりながらも、もう子供を諦めなければならないのかをとっさに医師に聞いた記憶があります。
乳癌になってしまったのはもう仕方ないとしても私があと10歳若かったら、もしくは10歳後だったら手術、治療方針ももっと迷わず選択できたのではないかとつい毎日考えてしまいます。

御忙しいところ誠にすみませが宜しくお願いいたします。


 ご丁寧なお返事有難うございます。
 授乳は基本的に片方でも出来るので、すぐに行えます。しかし、色々なリスクを考えると2年後と言う意見も多くあります。昔、研究会でもこのような質問があり、乳腺外科医の参加者の数を調べた時がありましたが、直ぐから5年位まで様々でした。単純に授乳するという事ではなく、再発等の危険性を加味した物です。乳癌術後に出産された方はいらっしゃいます。特に問題なく過ごされている方も居れば、その後ご本人が亡くなられた方もいらっしゃいます。
 出産を考える場合は、一番大切なのは子供の事を考えて出産される事をお考え頂きたいと思います。もし貴女が亡くなっても、父親が育てられるかなど色々の環境の問題もございます。過去の悲惨な例は、「御兄弟がお前が生まれたのでお母さんが亡くなった。」と兄が言ったや「あなたが生まれたので私は再発した。」と言う母親など様々な事を私は聞いた事があります。これは、レアーなケースではありません。死と直面する病魔に襲われたら、言いたくなる気持ちも理解出来ます。実際はドラマのようには上手く行かないのが現実だと思います。ご自身だけではなく、ご家族と良くご相談され、最悪の事まで良くご相談されるべきでしょう。その上で、出産時期をお決めになる事が賢明だと思います。
 先程、『やはり内視鏡手術は勧められないのは承知のつもりでした。』と記載されたのではないですか?また、照射の有無などご相談される事もなく、施行するに決まっているのではないかと思います。出産までお考えならば、少し色々な事を考えて頂きたいと私は思います。我々治療側は少しでも幸せな生活が出来るように考えて行っております。しかし、それには限界があるのです。それを患者様側で何を一番に考えておられるのかを明確にして頂かないと治療は結果が伴わないと思います。
 ピンクリボンに込められた悲しみは、乳がんになった病気に対する事だけではなく、このようなご家族の悲しみも多く意味している事をお忘れなく。

先生、御返事、誠にありがとうございます。
いつも不安を抱えて過ごしている私達の御力になって頂き、先生の熱心さに感謝するばかりです。
家族とも良く相談して決めていきたいと思います。
ありがとうございました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 私は患者様を励ます事もあれば、叱咤する事もあります。また、ご家族を叱咤する事もあります。これが出来るのは、クリニックと言う患者様の身近な存在だから出来る事だと考えるからです。

人間ドックでのエコー検査

悩んでいます。

先日、大きな病院で人間ドックを受けましたが、乳がん検診のエコーを見て検診医が、見る角度では石灰化が見えるような気がすると。大丈夫だと思うけど、いちよう見たまんま記入しておきますと。

成人になってから乳腺症であることは言われていて気にはしているので、しこり等はまだわかるのですが、石灰化は自分ではわかりません。
結果は2週間後ですが、気になって仕方ありません。
ちなみに、お腹の超音波と同じ検診医で同じエコーでした。
エコーでなんとなく石灰化が見えて、マンモで見ると石灰化とは違う場合はありますか?
検診医の見間違いの可能性はあるのでしょうか?

すぐに専門医に見てもらった方がよいでしょうか?

よろしくお願いします。 

 ご投稿有難うございます。
 結論は、全く当てにならない結果かと思います。精度の高いエコーで見てもなかなか問題となる微細石灰化と言うものは描出されません。基本的にマンモグラフィには描出されるものです。その上で精度の高いエコーで検査を行い稀に描出されるものです。腹部エコーなどに使うエコーでは精密検査となる微細石灰化は見えません。まずは、マンモグラフィで石灰化の有無を確認なさって下さい。マンモグラフィを行わずエコー検査を行うには検診の価値は半分以下に下がるので、中途半端な検診は辞めましょう。

早速のお返事ありがとうございます。

まったくあてにナラナイということは、石灰化ではない可能性もあるということでしょうか?
このようなエコーでも見えるということは、確実に何かあるということなのでしょうか?心配です。

結果が出る前に、マンモを急いでするべきでしょうか?  

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 石灰化がある可能性が低いと言う意味です。もし描出された石灰化が存在しても精密検査となる微細石灰化以外の良性石灰化と言う事です。
また、精密検査とは100%癌でも急ぐ必要のないものです。最低3か月以内に行えば問題ございません。乳癌は約100日に一度しか細胞分裂を行いません。

遅い時間の上、このようにご丁寧な説明を本当にありがとうございます。
先生の説明で今日は少し安心して眠れそうです。

そのようなエコーで見えるものではないのですね。もし見えても見えるぐらいの石灰化は良性のものということと理解しました。

本当にありがとうございました。
いい機会なので、時間があるときにマンモも受けに行こうと思います。次回からは両方うけるようにします。

また、なにかあればよろしくお願いします。
失礼しました。





 ご丁寧なお返事有難うございます。

豊胸と乳がん

豊胸を検討して聖心美容外科のHPからこちらのクリニックを知りました。当たり前かもしれませんが、多くの(ほとんどの)美容外科では豊胸と乳がんの関連性は無いと謳っており、豊胸は乳がんのリスクになるとこちらで読んでびっくりしています。豊胸にはいくつかの種類がありますが、いずれも乳がんのリスクになるものなのでしょうか。そしてそれは何故なのでしょうか?聖心美容外科ではセリューションが主流になってきている感じがしますが、この方法も同じようなリスクがあるのでしょうか?
こちらのクリニックを知って本当によかったと思っています。

 ご投稿有難うございます。
 セリューションは乳腺に関与するものではなく、乳がんのリスクとはなりません。

お忙しいところに、お返事を本当にありがとうございました。
セリューションは乳腺に影響をあたえないのですね。
しこりができることが心配ですが、こちらで検診をしていただければそれほど心配しなくてもよいでしょうか?
また、シリコンを大胸筋下にいれる場合はやはり乳腺に影響をあたえない気がするのですが、それでも乳がん発生のリスクになるのでしょうか?

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 聖心美容外科にて施行者のみ、当院とリボン・ロゼ田中完児乳腺クリニックにて拝見可能となります。術前から検診をするので、問題はございません。
 シリコンは昔からリスクになっています。リスクは統計的なものなので理由は不明です。

吸引細胞診後の症状

吸引細胞診(だと思います)を受けたのですがその後の症状としてシコリが腫れたりすることはあるのでしょうか教えてていただけないでしょうか?
シコリに針で刺激を与えたため大きく感じるのでしょうか?またしばらくすると小さくなるのでしょうか?
不安で眠れませんよろしくお願いいたします。

 ご投稿有難うございます。
 穿刺細胞診を行うと内出血を伴うので少ししこりのように感じる事があります。時間と共に消失します。

早々のご返事ありがとうございました。少し安心いたしました。
結果待ちで不安とストレスがたまります。細胞診の結果が出ましたらまた相談させていただこうと思います。よろしくお願いいたします。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

繊維線種の切除

3年半程前より組織診断の結果、繊維線種と言う事で経過観察しています。
発見当初より大きさが1.2cmと変わらないので半年に一度通院していますが、このまま経過観察をするのに不安もあります。ただ傷跡も残ると言う事で切除しようかと迷っています。
繊維線種の切除は一般的でしょうか。

 ご投稿有難うございます。
 まずは、乳腺線維腺腫は良く乳癌と誤診されます。しかし、既に細胞診で良性の為、乳がんは否定されます。線維腺腫は乳腺良性腫瘍の代表格です。実は真の腫瘍ではありません。一種の過形成と考えられています。管内型、管周囲型、類臓器型、乳腺症型に分類されます。
 境界明瞭な腫瘤で、硬度は弾性硬から硬いものまであります。通常2〜3㎝の腫瘤を自覚して受診する例が多いとされ、10㎝に達するものもあります。若い女性に発生するものは急速に増大するものもありますが、必ずしも年齢と関係ないこともあります。単発例が多いですが、多発例や両側性もあります。
 生活様式や食生活の欧米化に伴うホルモン環境の変化により最近上皮成分の増生の著しい線維腺腫が増加してきていて、増殖した腺成分は乳管癌様に見え、乳癌と誤診されることが多いのです。乳癌の合併例は極めて稀であり、合併例は小葉癌です。つまり、良性腫瘍と言う前提で対応致します。
 3cm以上を越える腫瘍も定期観察で増大変化を示すものは多くはありません。3cm以上のもので多発していても授乳に支障をきたすことはなく、乳房が変形するような急速増大例以外は安易な手術摘出は避けるべきとされています。もし摘出手術を勧められた場合はセカンドオピニオンをされるべきです。
 診断は針生検等による組織診断が基本となります。細胞診では良悪性の判断のみで、良性の葉状腫瘍との鑑別は困難です。針生検により良性の葉状腫瘍か線維腺腫かを鑑別され、葉状腫瘍ならば手術を行い、線維腺腫ならば経過観察となります。

先生、ご丁寧に有難うございます。
以前、針で吸引した結果3aと言われました。
主治医からは切除を勧められている訳ではないのですが、結局、良性だとは思うけど摘出してみないと100%とは言えないそうです。
もし、悪性だったらと思うと経過観察しているなら切除して、はっきりさせたいとも思うのですが、切除すると不利な事などありますか?

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 先程記載したように、細胞診では確定診断できない為、針生検などの組織診断が必要です。細胞診の診断で切除の有無を考える事は普通ございません。細胞診は手術の有無を考える判断材料にならないからです。
 手術はメリットは何もございません。しかし、デメリットは多数ございます。例えば、感染の問題や術後数年に至る痛みなどもあります。また、線維腺腫は周囲から乳癌が発生する可能性もあり、これは切除してもリスク回避には成りません。摘出後は画像診断が明確とならず、初期の非浸潤癌の段階で発見するには困難となります。また、今後手術瘢痕の為にマンモグラフィ検診等では過剰診断され、無駄な精密検査が増える可能性もあるでしょう。

先生、お返事有難うございます。
主治医からは傷が残るという説明しか聞いていなかったので、切除してもデメリットが多くて驚きました。
今後、経過観察で通院の際に、エコーだけでなく定期的に針を刺して結果を確認していった方が良いでしょうか。
何度もすいません!!!

 御丁寧なお返事有難うございます。
 手術がメリットが高いならば、針を使う手間の掛かる検査は行なわないということになります。

先生、いろいろとご意見頂き有難うございました。
今後の治療について迷っていたので、ご意見頂けて良かったです。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

胸のしこり

先生 こんにちわ。
教えてください。

去年 10月 左乳房温存術を受けました。
そして、先日 乳がんの術後検診をいたしました。
対側の胸なのですが、マンモでは異常が無く エコーで 3.8ミリX4ミリの しこりを指摘され 「たぶん良性でしょう」ということでした。(エコーの画像は 球体でした)
先生に 精密検査の是非を伺った所 半年に一度 エコーで様子を見ましょう といわれました。
針生検 又 マンモトーム生検などの必要はないのでしょうか?
先生のご意見を お聞かせください。

 ご投稿有難うございます。
 医師が良性と判断され、経過観察との判断なのでその指示通りで良いでしょう。

先生 お忙しい所 ありがとうございます。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

教えてください。

こちらで乳がん検診を受けさせていただいているものです。去年から1年たちますので、今年も受けようと思います。

そこで質問です。
現在、妊娠希望しているのですがマンモグラフィの後の排卵で妊娠をして大丈夫なのでしょうか?
それとも今回は逃したり、ある程度の期間をおいてからのほうがよいのでしょうか?
卵子が被爆したりするのか異常が出たりするのか気になりまして...。
お忙しいところご回答いただければ幸いです。宜しくお願いします。

 ご投稿有難うございます。
 特に、放射線の影響はございません。ご安心下さい。