感謝してます
ご丁寧なお言葉頂戴し恐縮致します。結果は残念でしたが、真面目に標準治療を行なえば、予後は良好になると思います。是非、担当医の指示を守って治療を行なってください。
ご丁寧なお言葉頂戴し恐縮致します。結果は残念でしたが、真面目に標準治療を行なえば、予後は良好になると思います。是非、担当医の指示を守って治療を行なってください。
突然失礼いたします。
23歳の女性、未婚です。
現在生理の量の調節のためピルを5カ月服用しております。
ピルを飲んでいるため、ピルを処方してもらっている婦人科で乳腺エコーを受けたところ、左胸に3mmの「嚢胞疑い」とされるものがある、との結果が出ました。
エコーの写真を見せていただくと、黒くて丸い物体が映っていました。
お医者様には、これはガンなどの悪いものではないし、これからも年に1回エコーを受けていけば問題ない、と言われました。
しかしインターネット等で調べると、嚢胞だと思っていたがガンになったとか、嚢胞は30〜40代に多いという情報があり、20代の自分としては非常に不安です。
年一回のエコーで十分なのでしょうか。
ご投稿有難うございます。
のう胞は乳腺症の一つとしてしばしば認められます。組織学的には乳管の嚢状の拡張からなる病変です。1cm位になると触診でも触れます。好発年齢は35〜45歳で、乳腺疾患の約30〜50%程度を占めます。多発する方が15%居ます。
のう胞内には黄色や黄白色の液状成分認めます。血液の貯留の場合もありますが、その際にはのう胞内乳頭腫(良性)やのう胞内乳癌が疑われる所見です。その際は吸引細胞診を施行し、確定診断が出ない場合は、マンモトーム生検や外科生検へと進みます。
この他に鑑別を要する物は、充実腺管癌、粘液癌、髄様癌があり、誤診されることがあります。特に、マンモグラフィーでは鑑別困難な為、乳腺エコー検査は必須です。確率は低いですが、悪性リンパ腫と間違われることもあります。
緊満感や疼痛がある場合は、穿刺吸引により症状は軽減致します。1〜2回再吸引を施行すると消失する事が多いです。
多くののう胞はエコー画像で良性と判断出来、年に1回の乳がん検診程度で問題はありません。但し、上記の鑑別を要するものを判断ミスされることがしばしばあります。エコー検査機器は性能に医療機関で差が激しく、画質の悪い物では誤診を誘発致しますので、注意をされるべきです。
ただ、乳腺外科の診断ではないので、婦人科の診断では信憑性がないので、判断はご自身でお願い致します。
また、 婦人科で経口避妊薬(ピル)は乳癌には関係ないと言われたという方が未だにいらっしゃいます。これは非常に間違った見解なので正しい知識を理解される必要があります。乳腺診療ガイドライン(2008年版)には『経口避妊薬使用は乳癌のリスクを増加される可能性がある。』と明記されています。
系統立った文献検索でメタアナリシス3件の報告からいずれも相対リスク約1.2と言でリスク増加が認められています。経口避妊薬は乳癌発病のリスクを増加させるという結論とされ、相対リスク1.1〜1.6と言う事です。
経口避妊薬の中止した場合は、中止後10年以上経過すればリスクの増加は認められなくなるという報告もあるが、中止後5年以上経過しても使用期間によるリスク増加の影響は残るとする報告もあります。初回妊娠より前の使用でリスクが上昇するという報告もあります。また、日本人も含めアジア系住人がアメリカに移住した場合に乳癌発病リスク増加が認めており、同時に経口避妊薬の使用も増加しています。実際、当院でもアメリカでピル使用歴があり、帰国後の検診で乳癌と診断された方がいらしゃいます。実際診療の中もピル使用者やピル使用経験の方の乳癌は多いと思われます。低用量ピルだから問題ないのではありません。ピルはエストロゲンとプロゲステロンの混合剤で共に乳癌を発生の原因になります。このガイドラインがある以上は、正統派の乳腺診療を行う医師はピルを安易にピルの使用を認める事はありません。
但し、ピル使用に関してはメリットもあり、メリットとこのようなデメリットの差を考慮してどちらが利益があるかを選択する必要があると思います。また、ピル使用の際は、必須としてマンモグラフィーと乳腺エコー併用の乳がん検診を年に1回は受ける事が必要です。
丁寧なご返答、どうもありがとうございます。
のう胞の好発年齢35〜45歳というのと、自分の現在の年齢23歳というのとを比べていろいろ不安にもなるのですが、こまめに検診を受けていこうと思います。
また、書いてくださったピルと乳がんリスク増加との相関関係ですが、あらためて数字でみるとぎょっとするものがありますね。
私は生理がひどく、日常生活に支障をきたすほどだったので、デメリットとメリットを比べたうえでピルの服用を決断しました。処方されたのも、現在かかっているのも婦人科ですが、ピルはデメリット(もちろんこの説明もありました)よりメリットを強調されたように思います。乳腺専門医と婦人科医でそのようにスタンスの違いがあるというのに驚きましたが、同時に、今後の乳がん検診はきちんとした乳腺専門医の病院で受けなくてはならないなと思いました。
近いうちに貴院の乳がん検診を受けてみたいと思います。
どうもありがとうございました。検診の際はよろしくお願いいたします。
御丁寧なお返事有難うございます。
先日葉状腫瘍との診断を頂いた者です。
19日(金)にご紹介いただきました病院へ行って参りました。4月7日に手術をしていただけることになりました。先生のところに伺って1ヶ月で手術まで終えることが出来るのは本当にありがたいことだと実感しております。通常2〜3ヶ月はかかるのでは無いでしょうか(もしかしたらもっとかも・・・)やはり迅速かつ正確な診断を頂いたからこそと感謝しております。
職場でも家庭でも「良い先生に会えて良かったね!」と言われています。
今後どうなるかまだ判りませんが、食生活を初め気をつけていきたいと思います。
お礼を申し上げる術がこちらしか思いつかなかったものですので、書き込みをしてしまいました。
不適切な表現等ありましたら削除してください。
本当にどうもありがとうございました。
当院をご利用頂き有難うございます。また、ご丁寧なご報告有難うございます。
ご指摘のように病理組織診断が正確な為、手術を行う専門施設も治療を迅速に行えるのでしょう。手術頑張って下さい。
このような内容は病気のご相談ではないので、不適切な内容ではございませんので、ご安心下さい。
執刀医より手術後半年経過し、異常なしとの診断を頂きました。今後は、手術日から一年後の4月に貴クリニックにて検診を受けるようご指示を頂きました。
近くになりましたら予約をさせて頂きたいと思います。
その節はどうぞよろしくお願い致します。
ご丁寧な経過報告有難うございます。
次回の経過観察受診をお待ち申し上げます。
昨年4月にマンモグラフィ・エコー・触診で異常なしでした。念のため2年ごとにマンモを受けるよう言われました。ちょっと早いかなと思いながら受けた今年8月の集団検診でマンモのみ所見・触診異常なし・エコーは検査無しで9月中頃検診と同じ総合病院乳腺クリニックにて診て貰いました。集団検診時のマンモグラフィの写真を見て,片方上と横からのどちらにも小さなぽちぽちがあるとかで(石灰化と説明)した。エコー(外科医師)と触診は異常なしのため半年後の経過観察になりました。
その後いろいろと調べて総合病院が外科の先生しかいらっしゃらず不安になり思い切って別の乳腺専門のクリニックを10月後半受診することにしました。
先日そこを受診したのですが,病院にてマンモグラフィを新たに撮り,集団検診時指摘されたような陰はないとのことで,ホッとしたのもつかの間エコー(病院技師が実施)で触診では触れない表面上のものが映っているので細胞診を勧める(「しておいた方がいいよ」という感じでしたが)と言うことで予約しました。
エコーもマンモグラフィも乳房の同じ側の所見です。短い時間で診断がまちまちで正直混乱しています。9月にエコー異常なしが1ヶ月足らずで所見有りになるのでしょうか?エコーのみ所見が出て悪性と言うことはあるのでしょうか?細胞診の検査・結果待ちでしょうが不安で堪らず質問させていただきました。
ご投稿有難うございます。
乳腺診療は診断がまちまちで、正確な診断が出来る所が少ないのが、現実です。実際集団検診や自治体検診は診断がかなり、診断が曖昧で診断内容を疑うものが多く存在します。1ヶ月で変化したのではなく、どちらかの診断が間違っているだけです。今回細胞診で良性ならば、今回の施設が過剰診断と言う事です。今回が悪性ならば、前回の施設が誤診となります。残念ながらその程度の検診や診療しか行なえない地方の現状があるのです。これは学会等でも問題視している点です。医療の地域格差とお考え下さい。例えば、一見同じように見える東京都と神奈川県という隣接した地域でもかなり医療格差があります。
乳癌はエコーのみの所見で発見出来る場合も多いです。
早速のご回答ありがとうございます。地方に住んでいると「検査」すること自体も難しいと今回のいろいろで本当に感じました。まず,専門のお医者さんがどこにいるのか・・。大体が外科の先生で,乳腺専門の方があまりいません。本当に困ったものです。
べルーガクリニックさんで再検査をしたいところですが,子どもが小さいこととフルタイムでの仕事がどうしても休めない時期でなかなか伺えません。近くに信頼の置ける施設があるといいのですが…。
今回は過剰診断であることを願うばかりです。
ご丁寧なお返事有難うございます。
38歳 出産暦なしです。
3年前から、右胸の線維線種の経過観察で、半年ごとにマンモとエコーを交互にやっていたのですが、半年前に反対の左胸の外側下方向に、エコーで砂状の石灰が10粒くらいみつかり、経過観察になったのですが、今回も同じようにあるので、外科生検をすすめられました。マンモには写っていません。主治医の診断は『ホルモンの影響が大きいが、超早期がんの場合もある』とのことでした。ネットで調べたら、外科生検は傷とへこみが残るようなので、今の段階では避けたいと思っています。針生検は外科生検に比べると、跡も消えるようなので、他の病院も考えています。
先生のところでは、切ったり、針生検をしなくても、PBC装置で、石灰が異常ないものか、癌なのか、わかるのでしょうか?
ご回答をお願い致します。
ご投稿有難うございます。
一般的にはこのような場合は外科生検を行ないません。ステレオガイド下マンモトーム生検という針を使った検査を行ないます。当院もこの検査を行ないます。標準的な検査を行なう専門機関を受診される事をお勧め致します。尚、外科生検を行なうと悪性の場合取り残しとなり、再手術が必要になり、色々なデメリットが生じ面倒となるので現在は行ないません。
このような事は乳腺外科コラムに記載されています。少し勉強してから病院に行きましょう。無知は心配だけではなく、命を落とすこともあります。
先生、お忙しいところありがとうございました。
また、お礼が遅くなり申し訳ありません。
調べたところ、近くの病院では、
ステレオガイド下マンモトームを行う病院と、エコー下マンモトームしか行わない病院があります。
私の場合、エコー下マンモトームでは、不十分ということになるのでしょうか?
また針生検とは、上記2つの検査のことを示すのでしょうか?
ご回答の程、宜しくお願い致します。
ご丁寧なお返事有難うございます。
ステレオガイド下マンモトームが出来る施設限定です。エコーガイドでは意味がありません。このような検査は針生検の一つに過ぎません。
御世話になります。
夏頃から一ヶ月ほど咳がとまらず、肺転移かもと思ったのですが、ここ一週間急に収まって咳の頻度が減りました。(咳止め薬等は使っていません)
収まってくる咳でも、肺への転移の兆候だったりする事はありますか?
ご投稿有難うございます。
肺転移も考えられます。
ご回答くださり有難うございます。
やはり転移も疑いに入れて検査した方が良いですね。
ただ、咳が突然減ったりすることは、良くある事なのでしょうか?
どんどん酷くなるものとイメージしてたので、簡単でいいので、仕組みを教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
御丁寧なお返事有難うございます。
転移は急激に症状が出るのでは、何か変だと思っている程度の症状が出て、それが数ヶ月続き最後は急激に呼吸困難等の末期症状となります。
ご回答いただき感謝いたします。
転移時の初期の症状は一様ではない、という理解でいいんですよね。
参考になりました。有難うございました。
御丁寧なお返事有難うございます。
昨日書き込みをした者です。
たびたびの質問申し訳ありません。
先生の掲示板の返答を拝見していたところ、「真の乳腺症以外は乳腺症とはしない」という回答を見つけ気になってしまいました。
私はホルモンの関係なので問題ないという返答でしたが、これはコラムにも書いてある、広義の乳腺症と判断して頂いたということでいいのでしょうか。
真の乳腺症は病理組織診断が必要というのを見て不安になってしまいました。
ご投稿有難うございます。
広義の乳腺症とお考え下さい。
大変失礼いたしました。
度重なる質問に親切に回答頂きありがとうございました。
御丁寧なお返事有難うございます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | |||||||
午後 |
午前: 9:00~12:00
午後: 14:30~ (水曜は15:00~となります)
昨日、貴院に紹介状受け取りに行き先生のお話を伺い気持ちが救われました。本当に先生に出会えたことはラッキーだと思います。そして検診の大切さを痛感しております。先生がこのクリニックを立ち上げた意義を無駄にしないように私も検診の大切さを伝えたいと思います。先生のお顔を拝見するのが何よりの薬だと感じておりますので又その節は宜しくお願いします。スタップの対応も親切でとても温かなクリニックだと思います。