疑問に感じていること
ご丁寧な回答をありがとうございます。
科学的根拠がすべてなんですね。
この先日本でも乳癌で亡くなる女性が急増して問題視されるようになれば、大規模試験が行われ、やっとのことで検診の有用性が認められるようになるのでしょうか。
それまでにどれほどの方が亡くなるのかと考えると本当に胸が痛みます。
TBSのHPで要望書の全文を読みました。
「だったら、20〜30代はどうしたらいいの・・・」というのが率直な感想です。
要望書に対するTBSの回答も読みましたが、そちらは納得できる箇所が多々ありました。
検診に限らず、ワクチンや何らかの治療においても、
私は素人ながら医療を受ける上で有益性しかないことなどありえない、必ずリスクの可能性があると考えています。
確かに国が指針として提示するには科学的根拠が必要だということも理解できます。
集団検診などに税金を投じる上で当然のことかもしれません。
しかし、国が補助金を出す集団検診ではなく、自分の意思で費用を負担してでもしっかりとした検診を受けたいと思っている女性はたくさんいると思います。
そのような女性が知識を得る機会が奪われてしまうことには憤りを感じます。
でも、無料や格安な検診なら受ける、マンモは痛い、乳癌検診は恥ずかしい…と無知でのん気なことを言っている女性が多いのも事実です。
わたしたち患者側も意識を変えて、必要な情報を積極的に求める姿勢を示せば、少しは状況も変わってくるのかもしれませんね。
まったくの素人の私でさえもどかしい気持ちでいっぱいなので、実情を知る先生のお気持ちはいかほどかと思うと心が痛みます。
でも、どうか長く診療を続けていただきたいと思いますし、先生と同じようなお考えの医師が増えることを切に願っています。
御丁寧なお返事有難うございます。
科学的根拠は数の世界です。元々、好発年齢ではない40歳未満は数字では乳がんが少ないので、大規模試験を行なっても有効性は証明できないのです。つまり、このようなデーターでは若い世代は守られることはございません。40歳未満の乳がんは命の切捨てとなります。日本の政治と同じです。どの分野でも真面目な誠意ある医師が居ても、医師の世界に名医など存在ない事をご理解下さい。
この事はこの記事を記載した朝日新聞の記者にも偶々会う機会があり、申し上げました。
1年ほど前に精密検査でお世話になり、その後検診でお世話になっている者です。
こちらの掲示板やコラムではいつも勉強させていただいています。
以前から疑問に感じていたのですが、なぜエコー+マンモの検診が必要だということが世間にあまり知られていないのでしょうか。
テレビや雑誌に出てくる名医といわれる医師(スーパードクターのような肩書きで…)が「30代はエコー、40代以降はマンモ検診+毎月の自己検診が重要」と言っているのを今でもよく見かけます。
名医でなくても、専門の医師であれば、先生のおっしゃる併用による検診の重要性をご存知ないわけないと思うのですが、知った上での何らかの見解の相違なのでしょうか。
公共の場で話すのであれば、たとえ意見が違うとしても「エコーとマンモの併用が重要という意見もありますが、わたしの見解は・・・」という風におっしゃっていただければ、誤解する人も減るはずなのにと思ってしまいます。
というもの、知人が市の検診で毎年エコー+触診を受けていて、進行した状態で癌が見つかったそうです。本人は毎年受けているから安心していたであろうに、本当に残念です。
乳癌以外に、子宮がんやその他の癌検診についても、今まで疑いなく受けていた検診内容に疑問を持つべきなのかなと考えてしまいますが、乳腺の分野が特異なのでしょうか。