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授乳中の検査について

富永先生、お久しぶりです。

以前2度の検診ではお世話になりました。
前回は妊娠6カ月の時にエコー検査を受け問題なく、次回は断乳半年後に再診という予定でいます。
前回の検査から1年経ち、子供は無事10カ月になりましたがまだまだ断乳出来そうにありません。
このまま断乳半年後を待っているとあと1〜2年後になってしまいそうです。
先生が仰ったとおり、授乳すると以前の乳腺症のしこりも消えたようですが、なんとなく検査を何年もしないのが不安な気がしています。
授乳中の今はエコー検査などしても全く意味が無いでしょうか?
次回の検診のタイミングについてアドバイスお願いします。

 ご投稿有難うございます。
 授乳中は大きなしこりがあるなどの明らかな自覚症状がない限り問題はございません。断乳半年後で結構です。

さっそくのお返事ありがとうございました。
授乳を終えてからまた伺いたいと思います。

御丁寧なお返事有難うございます。

葉状腫瘍と咳

こんにちは。
20代の学生です。
2年前に葉状腫瘍の摘出手術を受けました。
良性でした。
その後は、定期的に検査に通い、9月にも異常なしと言われています。
気になるのは、咳が出ることです。
風邪でもないのに長期間続いています。

ご相談したいのは この咳が葉状腫瘍と関係ある可能性はあるのかということです。
検査では胸だけを見てもらっています。
よろしくお願いします。

 ご投稿ありがとうございます。
  葉状腫瘍は良性・境界・悪性がある腫瘍です。組織像と生物学的悪性度が一致しない事があります。これは、良性と判断され切除を行なっても、手術後に局所再発を生じたり、再発を繰り返すと悪性化する場合もあります。特徴としては切除後の局所再発です。局所再発頻度は良性21%・境界46%・悪性65%です。
 この腫瘍は乳腺腫瘍の0.3〜0.5%と稀です。良性:悪性の比率は1対4ないし5とされ、好発年齢は10〜50歳代の広範囲の年齢に見られます。悪性例は高齢層に多いとされます。この腫瘍は表面は平滑で、硬さは弾性軟〜硬まで多様で線維腺腫と似ています。また、巨大化すると直上の皮膚の発赤、熱感、自発痛を伴います。
 特に、良悪性の境界病変と悪性の鑑別が重要です。しかし、組織学的に鑑別困難な場合があります。
 治療は腫瘍を含めた完全切除が必要で、周囲の正常乳腺を2〜3㎝含めて切除致します。
 予後は、再発がなければ良好ですが、再発と悪性化が生じた場合には高率に肺・骨に転移し、乳癌とは違い抗癌剤や放射線療法は効果がなく、現代医学では治療法がなく、予後不良です。
 前回良性なので肺転移の問題はないとは思いますが、基本的に肺転移を起こした場合は治療不可能で、死を待つのみとなります。
 

お忙しい中 お返事ありがとうございました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

DCIS?

先生のコメントを信頼して初めて投稿いたします。

現在MRIの結果待ちですが、まだ乳腺クリニックでは詳しい説明もなく、自分なりに調べて先生のサイトに行きつきました。病理診断、画像診断、治療方法いろいろ判断が難しいと感じました。誤診も怖いです。

10月に右わきの下リンパ腺にしこりを感じて受診。
マンモ、触診をして、エコー検査で右わきではなく左乳房に6ミリの黒い影(しこり)を見つけました。わるいものではないことが多い、といい穿刺細胞診をしました。
1週間後の細胞診報告書の判定は判別困難 所見にIntraductal hyperplasia with atypia vs Ductal carcinoma in site,low gradeと書かれており、その場で英語の訳を聞きましたが、非浸潤がんの細胞がちょっと出たような印象しかありませんでした。帰って調べてDCISがわかるようになりました。
もう1枚の所見は
血液成分を認める背景に結合の低下した乳管上皮細胞の集塊を認めます。集塊は不規則重積性を呈し、腺上皮細胞を筋上皮細胞との2相性は不明瞭です。陽性
 
説明がないので自分であれこれ調べると素人にはわからないことだらけで、医師によって違うんだと余計に不安になりました。

この2枚の所見で先生が乳がんですとおっしゃらないのが不思議で、MRIはほかにも広がりがないかを調べるだけなのでしょうか?また検査の手順は妥当なものなんでしょうか? 

乳がん治療センター、乳腺外科と表記されている独立されて数年目の新しい診療所なので大丈夫か?と思っています。長文で失礼いたしますが、よろしくお願いいたします。



 ご投稿有難うございます。
 英文の診断は細胞診の診断ではありません。病理組織診断です。細胞診以外の検査を行なわれていると思います。DCISか前癌状態だが良性と言う診断か鑑別できないという診断です。MRI検査は広がり診断を行なったのか、DCISを確定する為の参考に行なったかは不明です。
 単純に病理組織診断医のレベルが低いだけではないかと思います。組織診断を正確な確定診断を乳腺専門の病理医へセカンドオピニオンを要する必要があります。貴女が行かれている施設が病理診断に費用を掛けていない低コストの病理診断医に依頼された結果がこのような曖昧な診断を得たと推測致します。コストを意識した無責任な乳腺外科医の象徴とお考え下さい。具体的には約4000円の利潤を得る為に、このような不利益が生じたと言えます。同じ魚を買っても、身が詰まった美味しい魚とやせ細った食べる身がない魚位の差です。患者様の事を考えたクリニックではないのは間違いないと思います。説明しないのではなく、説明できない事情があるのです。新規のクリニックは初期投資の負債が多く財力がない施設が多く、このような現実があるのです。

早速の返信ありがとうございました。
病理組織診断医の方の所見がはっきりしないのは、レベルが低いんですね。どのように乳腺専門の病理医を探してセカンドオピニオンをしたらいいんでしょうか?広島では大学病院クラスのところなら乳腺科があると思いますが。富永先生のコメントを読んでますます不信感がぬぐえなくなりました。

よろしくお願いいたします。

 御丁寧なお返事ありがとうございます。
 坂元記念クリニックで診断されている施設は間違いないと思います。しかし、広島ではないようです。残念ながら広島では診断に対して、慎重な乳腺外科医がいないのでしょう。地域間の医療格差ですね。香川県まで行くか、岡山県まで行かないと無理でしょう。

広島にはないんですね…。
乳がんの診断の難しさに触れとても困りました。
富永先生がおっしゃるように違う地域に足を運んで、再診断を仰ぐか、坂本記念クリニックに広島の病院を通してセカンドオピニオンを依頼するのがいいのかと考えました。行けるものならベルーガクリニックで検査をお願いすることも視野に考えたいと思います。

結局、来週MRIの結果を聞いて、たぶん針生検をするんでしょうが。また同じ病理医に診断を依頼するんではあいまいなままですよね。
 診断だけでなく治療のことを考えるとあまり遠くは無理ですよね。

 御丁寧なお返事有難うございます。
 これは難しい問題です。住まいにより生存率が変わると言うこととなります。

本日はたびたびコメントを下さってありがとうございました。
来週クリニックに行って見解を聞き、家族とも相談しこれからの方向性を考えたいと思います。

率直なご意見を頂きまして、本当にありがとうございました。


 ご丁寧なお返事有難うございます。

しこり・・・

はじめまして。32歳女性です。
2歳の子供がひとりおり、授乳は終わっています。
最近、自己チェックをしてみたところ、右胸上部にしこりをみつけました。

今までは胸が張るとかそんなになかったのですが、生理前に胸が張るのを感じ、生理が終わった今もなんとなく張っています。
両胸が張っていて、特に右が強く感じます。

昨日、病院に行って超音波でみてもらったのですが、
超音波ではしこりはうつりませんでした。
先生が触診した感じでは、乳腺よりは固いけど、悪いものだとラムネのような硬さだし、経過を見ましょうと言われました。
マンモも受けるか聞かれたのですが
若いうちは乳腺が発達していてよくうつらないこともあると聞いたことがあったのと、他の体調不良でCTを何回か受けていたので、被曝が気になり昨日はうけませんでした。

超音波にうつらないしこりってあるんでしょうか?
悪いものだったらどうしようと心配で心配でこわいです。

ひとつ思い当たるのは、最近ブラがきついと思いながらしばらくし続けていたので、乳腺が傷ついて痛んでる?とも思うのですが・・・

その場合ほっておいても大丈夫なのでしょうか?

 ご投稿有難うございます。
 マンモグラフィでしか解らないしこりはございませんが、乳癌は良くあります。
 放置してよいかは、診ていないので判断は付きません。

お忙しいところ、さっそくのお返事ありがとうございました。
超音波では見つかずマンモで発見されるがんもよくあるという意味ですよね??

① 超音波でうつらないしこりはどういうものが考えられますか?しこりは感じるけど超音波にうつらないというのはよくあることなのでしょうか?

② 触れてるのは乳腺なのかな・・・とも思うのですが乳腺が腫れてる場合は超音波では映らないのでしょうか?

③ 行ったのは、市の検診も行っている個人病院ですが、病院を変えてもう一度見てもらった方がいいのでしょうか?


④ 乳がんで胸が張ったりするのはよくあることなのでしょうか?


よろしくおねがいします。

 御丁寧なお返事有難うございます。
 マンモグラフィもエコーも単独では70%くらいの癌しか発見でできません。病院に行く時に常識としてお知りになって受診して下さい。
①乳癌、 よくあります。
②ある程度判断出来ます。
③ご自身でご判断下さい。
④余りありません。

乳首からの汁について

現在妊娠7ヶ月(27週)になります。妊娠前に貴院で検診をして異常なしでした。(のう胞はあり)
今乳首を軽くつまむと透明のような、黄色っぽいような汁がでました。
乳がんの心配などあるでしょうか?
1度見てもらったほうがいいのでしょうか?

 ご投稿有難うございます。
 特に、妊娠中はホルモンの関係で出るので問題ございません。この時期に血性乳汁は生理的に出るので、これも問題ございません。

では、妊娠中の時期は乳首から汁がでても気にすることはないのですね。
安心しました。ありがとうございます。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 特に気にする必要はございません。

乳がん検査の流れについてのご質問

はじめまして。掲示板を拝見し凄く良心的なクリニックだと感銘しております。このたびご相談に乗っていただければ幸いです。

実は自分でシコリなど気になる箇所があるため都内Tブレストクリニックで精密検査を受けました。
マンモで石灰化はみつかったものの医師による触診・エコーではシコリ自体ひとつも見つからないという判断でしたが、同時期に受けた別の健康診断(乳がん集団検診(エコー))で1cm〜の2つ腫瘍が発見され診断情報提供書付き要精密検査になりました。

同時期の検査で全く違う判断だったために混乱し、その後 大学病院に検査しにいきました。

初診での問診では触診ですぐシコリも確認できましたが、集団検診での持参したエコー写真を見る限り良性だけど念のため マンモとエコーを取りますということでした。

当日に検査結果を聞くため引き続き、大学病院内のまた違う医師の診断を受けました(恐らく最初の初診の診断は問診で研修医の方かと思われます)マンモで分かる石灰化は2箇所(1箇所は1点 二箇所目は微量の散らばり)エコーでは集団検診と同じ内容でした。その医師からは石灰化ではなく腫瘍らしき塊のひとつが気になるということで その場で組織診(生検・麻酔を利用してメスでの外科的生検及び針生検)を行いました。

2週間後に 癌の細胞かどうかが分かる内容ということなのですが、 検査結果2週間たたない前に、(1週間以内で立て続けに) 乳房CT (造影X線検査・血管内に造影剤を注射しながら行うX線検査) 及び 採血  造影MRI(カドリニウムと呼ばれる金属を含んだ薬を血管内に注射し行うMRI) を行うようにスケジューリングされました。

単なるレントゲンや採血程度であれば体に負担がかからないので 気にならないのですが副作用同意書を家に帰ってから読んだら 、見る限り、体に負担がかかる内容なのかと思います。

現在 乳がんの本を読み漁っていますが、特にMRIは、生検の結果=癌と判断された上で 手術に向けて手術方針及び内容を確定するために行う検査の内容なのかなぁと思いましたが実際はどうなのでしょうか。

実際は、 マンモ・エコー・生検 だけでもそのシコリが 悪性かどうか判断しかねるため、総合判断材料のため CTおよびMRI を取る必要性がある というのであれば納得なのですが。。

同意書見る限り体に余り負担がかかる検査は行いたくないなぁって、良性だと思っていたため、まだ生ぬるいことをいってる次第です。。
アドバイス頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

 ご投稿有難うございます。
 もしこの検査が適切な意味で行われているならば、今回の病変が乳癌で間違いないと画像で既に判断され、今回の組織診はそれを断定する証拠として行われたと思います。
 但し、MRIと乳房のCTを両方行う理由はありません。通常は、同等の検査の為、乳癌と確定して術前検査として行う場合は造影MRIのみです。MRIの設備がない場合に代用として乳房CTを行う場合はございます。これは、検査漬けのコスト稼ぎかと思います。また、今回乳癌で無い場合は、組織診断以外はすべて行う意味がなかった事になり、単純にコスト稼ぎの無駄な医療を行われただけとなります。余程乳癌を確信していないとこれだけの検査を確定前には普通は行いません。結果がどちらでも、良心的に適切な医療を行われている病院とは思えません。
 大学病院の乳腺外来では、MRIやCTは利潤が高く保険診療で一番楽に稼げる検査なので、コスト稼ぎが行い易い代表格の方法だと思います。かなり儲け主義の大学病院には間違いがないでしょう。
 乳癌と診断され、治療を行うにも病院の費用格差が凄い事を目の当たりにしています。全摘で同時再建まで行うと、全く同じ事を行っても100万円以上差か出る事に気付いています。患者様をご紹介する時も、病気以外に費用的な面まで考えなければいけないので、結構神経が疲れます。良心的な病院と儲け主義と二つに分かれ、この差は費用的な差のみで医学的差がないのが不思議です。患者様の生活状況まで理解して頂き治療をお願いする時もあるので、紹介先の医師には感謝しています。
 現在の医療で自費で見ると、例えば、子宮頸がんのワクチンでサーバリックスというのがありますが、税込納入荷12600円のものが、医療機関での費用が約12900〜33300円位の格差があります。全く同じメーカーの同じワクチンの筋肉注射です。現代の医療は、口では良い事を言いますが、人の弱みに付け込む商売とご理解されても良いかと思います。また、乳がん検診は法律で保険診療は出来ません。しかし、これを曖昧な症状で保険診療にする医療機関もあり、これも入口は優しく広くして、後でがっぽり回収と言う手口です。保険診療は病名がないと行えません。つまり、明らかな病気がない方は、何らかの病気にされているのです。それは、患者様の履歴に傷が付いたのと同じ事です。例え疑い病名にしてもです。この履歴は、生命保険やがん保険の審査で必ず問題となります。乳がん検診の自費を敬遠して、どうにか保険診療で安く済まそうと思われる方が居られますが、一番危険な事なので辞めて頂きたいと思います。

深夜にもかかわらずご返答頂き本当にありがとうございます。
不安で夜も眠れなくて何度もチェックしている状態でした。

やはりMRIは、乳がんかどうかの総合判断材料のうちのひとつというわけではなく乳がんと確定後の術前検査という認識で良いのですね。

しかも乳房CTがMRIの代用としての内容で、2つとも似たような検査とはかなりショックを受けました。

書面の説明を読んでも似たような内容でしたが全身に癌細胞がないか医師の善意で提案してくれたのかなぁ
としか思っていませんでした。

再びよく見たら、実際は乳房CT・乳腺部MRって検査名なのでやはり同じ検査を乳房のみに対してやるということなんですよね。

癌を見落としをされるのが一番困るということで患者としてはなすすべもなく、医師の言うとおりが一番安心なのかなぁと思っていましたが改めてもう一度病院にも直接意図を確認してみようかと思います。
しかしながら、既に儲け主義提案をされているということで仮に医師の独自な判断ではなく病院独自の儲け主義方針であれば 直接聞いても医師を変えたとしても意味がないような気もしますが、、
仮に、CTとMRIが同じような検査ではないかと確認する際に素人が余計な事をいうな的な突っ込みをうけたら他の医師から聞いたなど伝えても差し支えないのでしょうか。

ちなみに初診(問診・触診・エコー・マンモ・組織診)保険適用で約1万円でした。これは、本を参考にする限り妥当だと思っています。

実は医師は受付の手違いで他の医師に当たってしまったため既に医師に変えてもらう予定ですが、病院事態がそういう内容であれば、もう見切りをつけて変えた方が良いのでしょうか。
組織診(生検)は辛かったし マンモは二度も遣っているのでまた一から調べるのは辛いです。

この場合、生検結果が出るまでという話で(CTとMRIを断って)セカンドオピニオンという形で生検結果とともに診断情報提供書などを希望するのが正しいのでしょうか。

本当に恐れ入ります。恐縮ですがまたアドバイスいただけると幸いです。

 ご投稿有難うございます。
 MRIとCTの問題は、ガイドラインに記載された内容です。
 転院は、検査は組織診の結果が出た時点で、セカンドオピニオンではなく、転院希望で診療情報提供書を記載してもらう必要があります。セカンドオピニオンは転院の意味ではなく、今の施設で基本的に治療を行なうに当たって意見を聞くという意味です。生検はもう行ないません。この採取した病変を使って進めて行きます。マンモグラフィなどの画像はまだ検査致します。

お忙しいなか返答を下さってありがとうございます。
大変救われます。度々のご質問恐縮ですが相談に乗っていただければ幸いです。
 
ガイドラインに記載されたMRIとCTの問題というのは此方のサイト内にご掲示されているものでしょうか。もしくは医師・乳腺外科などのガイドラインということでしょうか。もし此方のサイト内ということであれば、いくつか確認していますが見つけられなかったので、URLアドレスを教えていただけると幸いです。

>転院は、検査は組織診の結果が出た時点で、セカンドオピニオンではなく、転院希望で診療情報提供書を記載してもらう必要があります。

転院先の病院はまだ全く空白の状態で、Tブレストクリニックの誤診の経験から、実際自身でどうやって良い乳腺外科を探してよいのか分かりません。
転院手続きを行うともう次はそこが最後になると思うので納得した病院を選びたいためある程度の治療・今後のやりかたなど方針を把握した上で転院すべきなのかなと思います。
その選ぶ方法として有効なものがあれば教えて頂けると幸いです。

 御丁寧なお返事有難うございます。
 医師用の乳癌診療ガイドラインでは『乳癌の広がり診断においてCTを行うことを勧められる十分な根拠はない。』とされ、『CTは乳房腫瘤性病変の良悪性鑑別には勧められない。』と記載されています。CTでの腫瘤性病変に対する診断能に関しての報告はなく、CTでは血流動態のの評価の為に多時相撮像を行うとX線被曝が増加するという短所があり、腫瘤性病変の良悪性鑑別の為にCTを施行する事は勧められないと説明されています。乳癌の診療ではMRIに完全に劣る検査とされています。また、検診・診断のP24に『MRIが利用できない施設では従来の方法と比べると断端陽性率を低下させ、乳房温存療法の術前検査として有効な可能性がある。』と明記されています。
 治療というのは、都内の大きな施設では殆どの施設は同じなので判断材料にはなりません。交通の便が良いかやあとは主治医との相性になります。本来は、最初の紹介する医師とご相談されるのが一番良かったと思います。乳腺の世界は狭いので多くの医師は理解しておられます。その上で、多くの医師に顔が利くかが大切になります。最初に行った施設が全てとなるので、その施設を的確に選択するのが本来は間違いのない医療機関選びになります。乳腺は頻回に通院する病気ではないので、ここで立地条件などで選択すると大失敗となります。ご自身でよくお考えになって判断して下さい。

医療、特に乳腺の場合は医師によって判断や治療方針がマチマチすぎて凄く難しいです。
また患者に与えられた権利といわれながらも医療の実態の厳しさを改めて実感しています。
このたびはお忙しい中、善意で短時間の中沢山の相談に乗っていただき本当にありがとうございました。
また機会がありましたらクリニックの方も利用させていただきたいと思います。

 御丁寧なお返事有難うございます。

ガンの確定診断できません

初めて投稿します。よろしくお願いします。
母が1㎝のしこりで診てもらい、画像からはガンの疑いが強く、細胞診でもクラス5と判定されました。
次に針生検をしたところ、ガンと診断出来ず、再び針生検をしたらやはりガンと確定診断出来ませんでした。
今週中に手術で腫瘍を取りそこで病理診断して悪性ならセンチネルリンパ節を取る予定になっています。
母は良性でも悪性でも腫瘍を取ります。
もし手術後良性だったら、細胞診のクラス5は何だったのか、不安が残ります。
色々調べたら、病理のセカンドオピニオンを知りました。もしセカンドオピニオンをする場合、手術前と手術後、どちらのタイミングでセカンドオピニオンをしたらいいでしょうか?

 ご投稿有難うございます。
 細胞診でclassⅤでも悪性と言う事はありません。乳管内乳頭腫などの一部の良性病変ではclassⅤとなる事があります。但し、針生検でclassⅤとなるような良性病変のこのような診断が出なければなりません。また、細胞診で腫瘍の部分ではなく、他の部位を偶々吸引した可能性もあり、腫瘍は良性でも他の部位に癌がある可能性も否定できません。尚、1㎝の病変は針生検の下手な医師は、針が全く腫瘍に刺さっていない事もあります。結構針生検は1㎝以下のものは適中出来ない医師は多いのも現実です。2度行うよりも2回目はマンモトーム生検などの特殊な機械を使った検査を選択するのが正しい検査方法だったのではないかと思います。また、細胞診のclass分けの診断が実は間違えている場合もあります。この問題はこの腫瘍を切除しただけでは解決できない場合もあります。
 手術病変が悪性ならば全て解決しますが、病理セカンドオピニオンでは解決するのは良悪性が判断出来ない場合のみで、良性病変の場合は病理セカンドオピニオンを行っても解決は致しません。その場合は迷宮入りとなる可能性が高いと思います。
 この問題は、適切な検査の手順が行われていないのが残念です。但し、針生検の病理組織診断が記載されていないので分からない所があります。もし針生検で病変がないのならば、エコーガイド下マンモトーム生検を行います。針生検の結果良性病変があるならば、ここでMRI検査を行い他に病変がないかを確認し、それがないならばエコーガイド下マンモトーム生検を行い、それでも解決しない場合は外科生検となります。出来る事ならばもう少し慎重に検査を組み立てる医師がいる医療機関を受診される事をお勧め致します。安易な外科生検とならない事を祈るだけです。
 過去にも、近くのクリニックの細胞診で悪性となり、その後大学病院に紹介され、マンモトーム生検を施行し、良性と判断されたが、その1年後当院受診され悪性となった方が居られ、その原因は全く病変と違う所をマンモトーム生検で採取していた方が居られます。その証拠にマンモトーム生検を行った場所を示すクリップが入れられており、病変は乳房の下方にあるのに、乳房の上方に留置されていたので明らかなミスを見たことがあります。また、最近も同じ大学病院で穿刺吸引細胞診で良性腫瘍の線維腺腫と診断され、1年後乳がん検診目的で当院来院され、既に転移を認める乳がんまで進行していた方もあります。但し、このようなケースは日常茶飯事で、決してレアーなケースではありません。
 乳がんの診断と言う分野は、最も手薄な分野で、多くの専門医は手術治療は優秀でも、診断分野では熟練した医師が少ないのも現実です。また、大きな病院の専門医は診断にはあまり興味がないのも事実です。診断分野で優れていても、乳腺分野では学問的には評価の対象とはなりません。出世出来ない分野には人が集まりません。例えば、この診断部門では学会でも殆ど若手の医師の発表ばかりです。若手の練習分野となりつつあるのです。新しい発見を期待出来ない分野で、職人芸的分野に過ぎなくなってきています。例えば、私共が、どんなに苦労して小さな難しい乳がんを発見しても、その乳がんは単なる一つの乳がん発見としてしか扱われません。また、こんなに小さな乳がんを発見しても、もう少し時間が経てば大きくなるのでその際発見すれば良いとまで言われた事もあります。診断と言う分野はこれだけ軽視されているのです。私共も世間の乳腺外科医に自己満足と思われても、その結果患者様の命が助かる事もあり得ると信じ、日々検査を施行しているのです。優しい親切そうな言葉で患者様を喜ばせるのは簡単ですが、本当に大切なのは良悪性を明確にする診断を行う事が大切かと思っております。

お返事ありがとうございました。
針生検ではエコーを見ながら取ったしこりが画像で空洞になったので採れているんだと思いますが…。
針生検の病理組織診断は何も聞いていません。ただガンと診断できないとのことでした。
MRIの結果は腫瘍の周りがひきつれている感じでしたが、大丈夫だそうです。
もしマンモトームをする場合、針生検をしたばかりでまだ痛みがあるのですが、どの位期間をあけたほうがいいでしょうか?
手術が決まったのに、今更他の病院へセカンドオピニオンをするってどうなんでしょうか?
次々質問してすいませんが、教えていただけませんか?
よろしくおねがいします。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 画像で針が刺さったかて採取出来たかは正確な確認にはなりません。病理組織診断がすべてです。
 マンモトームは1ヶ月後に内出血が消失するので、それ以降です。
 セカンドオピニオンも一つの手段ですが、正確な事を言える所で判断を仰いで下さい。日本の乳腺業界は皆さんが知り合いか敵対する所は患者様の取り合いで、セカンドオピニオンは最初の病院に配慮して行なわれる事が多く、アメリカのような患者様に有益なセカンドオピニオンは殆ど日本では行なわれていません。

本当にご丁寧に説明していだだきありがとうございました。
針生検のセカンドオピニオンすることに決めました。
ありがとうございました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。