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のう胞について教えてください

初めて投稿させていただきます。
36歳子どもナシです。
2年前に乳腺外科でエコーの検査で右の乳房に石灰化を指摘され、半年後の検査で石灰化の状態に変化はないので経過観察と診断されました。1年前の会社の検診ではエコーで異常なしとのことでした。
最近になって右の乳房に違和感があり、今日エコーの検診を受けたところ、左右の乳房にのう胞がいくつもあるとのことでしたが乳がんの可能性はなく1年ごとの検診を受ければいいとの診断でした。
乳癌学会の認定を受けた医師の診断だったので安心していたのですが、ネットで検索したところ追加の検査での判断が必要だとの記事も見て、エコーの画像だけでの診断で良いのか、細胞診など追加の検査を受けたほうがよいのか少し不安になってきています。
専門医が画像を見れば、経過観察でよいのう胞なのかそうでないのかははっきりと判断がつくものでしょうか。それとも全てののう胞に対して追加の検査が必要でしょうか。
また、不妊治療に通っており、来月セロフェンを10日間とソフィアA10日間を服用する予定ですがのう胞を悪化させたり乳ガンのリスクがあがったりすることはありますでしょうか?

よろしくお願い致します。

 ご投稿有難うございます。
 のう胞は乳腺症の一つとしてしばしば認められます。組織学的には乳管の嚢状の拡張からなる病変です。1cm位になると触診でも触れます。好発年齢は35〜45歳で、乳腺疾患の約30〜50%程度を占めます。多発する方が15%居ます。
 のう胞内には黄色や黄白色の液状成分認めます。血液の貯留の場合もありますが、その際にはのう胞内乳頭腫(良性)やのう胞内乳癌が疑われる所見です。その際は吸引細胞診を施行し、確定診断が出ない場合は、マンモトーム生検や外科生検へと進みます。
 この他に鑑別を要する物は、充実腺管癌、粘液癌、髄様癌があり、誤診されることがあります。特に、マンモグラフィーでは鑑別困難な為、乳腺エコー検査は必須です。確率は低いですが、悪性リンパ腫と間違われることもあります。
 緊満感や疼痛がある場合は、穿刺吸引により症状は軽減致します。1〜2回再吸引を施行すると消失する事が多いです。
 多くののう胞はエコー画像で良性と判断出来、年に1回の乳がん検診程度で問題はありません。但し、上記の鑑別を要するものを判断ミスされることがしばしばあります。エコー検査機器は性能に医療機関で差が激しく、画質の悪い物では誤診を誘発致しますので、注意をされるべきです。
 不妊治療は乳がんを誘発することがしばしばあります。
 今回のご質問に関する詳細はすべてコラムに記載されています。そちらもご参考になさって下さい。

早速のお返事ありがとうございました。
多くののう胞は判断がつくとのことでひとまず安心しましたが不妊治療と平行して注意していきたいと思います。
コラムを参考にさせていただきます。
ありがとうございました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

両乳首から茶色〜黄色の分泌液

初めて投稿させていただきます。
よろしくお願いいたします。

7か月ほど前に断乳しまして、たまにですが乳首を絞ると濃い乳黄色の液がジワリと出てきたことは何度かありました。

しかし昨日しばらくぶりに絞ってみると、濃い茶色のコーヒー牛乳のような液が両乳首からにじみでてきました。

その後何度か絞っているうちに濃い黄色に変わってきたのですが、今日も絞ると薄いコーヒー牛乳のような色の液や濃い黄色の液がじわりとにじみ出てきます。

5か月ほど前に乳がん検診でエコー、マンモをやり問題なしとは出ているのですが、最近左胸に少しビリビリ感があり、まさか乳がんかも、、、と心配になってきました。

このような状態で半年ぶりにはなりますが、再度乳がん検診を受けた方が良いと思われますか?
また、マンモ、エコー以外に受けた方が良い検査がありましたら教えてください。

何卒よろしくお願いいたします。

 ご投稿有難うございます。
 特に異常はないと思います。

早速のご返事ありがとうございます。
問題がないとのことで、安心しました。

が、心配性なので、あまり続いた場合には分泌液の検査だけでもやってもらいたいと思っております。
その場合、腫瘍マーカーの検査もしてもらえたらお願いしたいと思っているのですが、分泌液の腫瘍マーカー検査というのは、通常頼めばしていただけるものなのでしょうか?

 御丁寧なお返事有難うございます。
 保険診療では、検査は医師が必要と判断しない限り行ってはいけないことになっており、本人のご希望では出来ません。どうしても行なう場合は自費診療でご希望下さい。

再度、ご返事ありがとうございます。

自費診療ですとかなり高額になりますね。。。
富永先生の問診であった場合、問題ないということになるのであれば、様子をみて半年後に再度乳がん検診を行おうと思います。

とても心配していたので気が楽になりました。
ありがとうございました。

 御丁寧なお返事有難うございます。

粘液瘤

初めまして!
私(54才)は毎年乳がん検診を受けておりますが、今年の検診では粘液瘤と診断されました。
主治医の先生はしこりの周りを1㎝含めて全摘出手術をしましょうとの事です。
説明は一通り聞いたのですが本当に適切な処置なのかそうでないのか不安でたまりません
もし何かアドバイスが頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。

 ご投稿有難うございます。
 粘液瘤という診断で外科的手術を行なう事はありません。粘液瘤という診断は非常に曖昧な意味を指します。この場合は手順があり、まずは穿刺吸引細胞診で悪性を疑う場合は、エコーガイド下マンモトーム生検を行い明らかな診断を行ない悪性と組織診断で行なってからMRI検査で本来の大きさ(範囲)を確認してからの手術になります。もし悪性の場合は粘液癌と言う通常の乳がんとは違う乳がん特殊型となり、その部位だけではなく広範囲に存在する事もあり、取り残しとなります。現段階で第一選択を手術とする場合は、手術自体のメリットがありません。常識ある適切な乳腺診療をお受け下さい。特に微妙な病変で悪性を疑う場合は焦らず慎重な検査を重ねることが誤診を防ぎます。

マンモグラフィー読影について

突然の投稿で失礼致します。
先日、市の検診で、委託先の病院でマンモグラフィーを受けました。
その結果は、右-カテゴリー3(腫瘤)・左-カテゴリー4(構築の乱れ、腫瘤)ということで左右共、要精密検査というものでした。

この結果をまるまる信じると、がんの可能性が高いということですよね?

それで、精密検査を、乳腺専門の先生のおられるクリニックで行ってもらいました。(マンモ、エコー、視触診)
その結果、心配するようなものとは思えないとのこと・・・
その先生は、最初の病院の報告書を見て、どうしてこんな判定になるのか?と首をかしげておられました。

それで、先生に質問なのですが、マンモの判定は読影医によりこんなにも差が出るものなのでしょうか?

そして、私は精密検査を行った先生の方を信じても問題ないものなのでしょうか?
富永先生も関西医大におられたとのことですが、その先生も元関西医大の先生です。(実名を出していいものかどうかわからないので、とりあえず、ふせておきます。)
私は46歳、出産経験なし、祖母が乳ガンで死亡しております。
定期的にマンモは受けており、異常は今回初めてです。(前回は平成21年8月です。)
乳腺エコーは、会社の検診で毎年受けており、異常を言われたことはありません。

お忙しいところ申し訳ございませんが、ご回答頂ければ幸いに存じます。

 ご投稿有難うございます。
 自治体の行なうマンモグラフィ検診はいつもコラムに記載しているように、診断の信憑性に非常に欠ける検診です。最初の診断ならば最低でも左に良性の病変がなければなりません。このようなレベルの低い検診を受ける意味や行なう自治体の責任を問うべきだと思います。
 まず、貴女が最後に診断された先生が正しいと思います。

お忙しい中、早速のご回答ありがとうございます。
精密検査の診断医は、森先生です。
そこのクリニックには、田中先生も週に1度セカンドオピニオン外来でいらっしゃっております。

最初の検査の結果があまりにも悪いため、完全に不安が払拭できずにおります。

田中先生にも画像を見て頂こうかとも、今悩んでおります。富永先生は、その必要性についてはどう思われますでしょうか?
度々の質問で申し訳ございません。

 御丁寧なお返事有難うございます。
 森先生は、一緒に仕事をしていたことがあり、よく知っておりますが、当時は消化器外科の専門で、乳腺には関わっておられないのでよく分かりません。残念ながら、構築の乱れの診断は難しいので、田中先生にご相談される事をお勧め致します。

再度のご回答ありがとうございます。
先ほどクリニックに電話して確認したところ、次回、田中先生がいらっしゃる時に診察して頂くことは可能とのことでした。

一度、田中先生に相談してみようと思います。
ありがとうございました。

 御丁寧なお返事有難うございます。

富永先生昨日はありがとうございました。
今回の件で、こちらの掲示板、コラム等でいろいろ勉強させて頂きました。

その結果、私なりの見解なのですが・・・
①検診等で構築の乱れを指摘されても、実際構築の乱 れがあるのは、ごくまれである。
②仮に構築の乱れがあるとして、その原因ががんであ る場合、エコー検査で異常所見がみられるはずであ る。

私の場合、精密検査でのエコーについては特に異常はないので、①②から考えて、がんの可能性は低いと考えられるが、エコー検査での見落としも考えられなくはないので、田中先生に相談するのが、ベターである。

この見解で、何か間違いはあるでしょうか?
お時間ございますときにご回答頂けたら幸いです。

 御丁寧なお返事有難うございます。
 本当に構築の乱れがあるかの有無が、まず必要です。本当にあれば、他の所見がなく構築の乱れのみの単独所見の場合は、過去に手術や乳腺炎を生じた既往がない方は乳がんを強く疑い、多くが硬化性腺症という乳腺症に合併した乳がんとなります。しかし、この乳がんは発見が難しく乳腺症と間違われる為に、診断には経験と判断力が必要になります。

細胞診をしました。

先日乳房のしこりについてご相談させていただいた者です。
乳腺外来の予約が取れず、気にしているのも嫌だったので、今日外科に行きました。
触診では乳腺繊維線種かな、とのことでしたが、エコーでの見解はのう胞ということで、細胞診を行いました。乳白色の液体が取れたのですが、この色は正常ですか?(液体の色は透明と聞いたことがあるので・・)

終わった後しこりがなくなりました。少しコリコリする気もしますが、昨日は触ってすぐにしこりとわかるくらいの大きさで目立っていたので、明らかになくなったのが分かります。

結果は来週ですが、医師からはしこりもなくなったし乳腺繊維線種でしょう、と言われましたが、繊維線種とのう胞は同時にできたりするものですか?
また、悪性の可能性もあるのでしょうか。。。?

 ご投稿有難うございます。
 「しこりもなくなったし乳腺繊維線種でしょう」ではなく、「しこりもなくなったし嚢胞でしょう」と言われたのを聞き違えておられるのでしょう。線維腺腫ではなく、嚢胞だったと言う意味で、同時に出来たのではありません。医師の話はしっかり聞いて下さい!
 尚、一般的に同時に存在する事は十分あります。検査をした以上は悪性も否定できないという事でしょう。画像上可能性のないものに検査は行いません。この様な内容は主治医になさって下さい。

ホルモン剤と乳がんの関連性

よろしくお願いします。
子宮筋腫が大きくなり手術を考えています。
内視鏡での手術を予定しているため、術前の処置として閉経状態にして筋腫を小さくするホルモン剤の投与を半年間、医師に薦められております。卵巣ホルモンを押さえるホルモン剤と聞いています。
私は母が乳がんにかかったこともあり、現在41歳ですが若い頃から乳がん検診を受け、乳がんに対しては人一倍気を使ってきました。もちろん、ホルモン剤を投与うんぬんの話が出た際、乳がんに対するリスクを医師に伺いましたがまったく問題ないとのお話。しかし不妊治療の際使われるホルモン剤は乳がんリスクを上げるとこちらのコラムで知りましたので、そのことも伺ったところ無論、不妊治療も乳がんリスクを上げることはないとの回答で私が行うホルモン治療に対しての不安材料が出てきてしまいました。
不妊治療時のように女性ホルモンを増やすものではなく、減らす薬なのでもしかしたら乳がんのリスクはないのかもしれませんが、真実がしりたいと思います。

 ご投稿有難うございます。
 LH-RHアゴニスト製剤をご使用になるかと思います。これは乳がんの治療にも使うもので、ホルモンを抑制する閉経させるようなお薬です。特に、問題はございません。但し、不妊治療のお薬が問題ないというのは非常識だと思います。

局所再発乳癌の治療について

5年前に非浸潤癌の温存手術を行い、その後放射線治療をして、5年間アリミデックスを服用しました。

今月に入り、温存した胸に癌が見付かり、医師から抗がん剤治療をするように勧められました。
1㎝位の大きさの癌が2,3個あると言われ、手術で、取り除いてその後に取り残しがあると悪いので、先にタキソールとハーセプチン療法を行うとのことです。(HER2受容体 2)
そして、半年間行った後に、手術をすると言うお話でした。

やっと、治療が終わったと安心していたところでしたので、戸惑っていますし、出来れば抗がん剤治療はしたくありません。
ですが、医師は5年後に出て来たものは比較的温和しい物が多くゆっくりと進行する事が多いのに、私の様に進むのは今まで経験がないと仰るのです。その為に、出来るだけ徹底的にがん細胞を叩く方が望ましいと仰いました。

私の様な場合は、先に抗がん剤治療が良いのでしょうか?
一般的な方法を教えて頂きたくお願い申し上げます。

 ご投稿有難うございます。
 ホルモンレセプター陽性の方は、術後5〜7年目の再発が一般的に一番多いです。HER2も2+なので、進行は早くても仕方がないでしょう。しかし、逆に考えるとホルモン剤を使っていたので、前回の手術時より乳がんは存在していたとお考え、ゆっくり進行してきたとも考えられます。多発に発生している事から、術後に発生した癌ではなく、術前より残っていた乳がんと考える方が理屈に合います。単純に術前に多発した非浸潤性乳管癌が発見できなかったのではないかと考えます。
 抗癌剤は術前に行うか術後に行うかは意見の分かれる所だと思います。どちらに行うかは、再度主治医とご相談下さい。

お忙しいところ、
ご指導を頂き有り難うございました。

5年前にはホルモン受容体のエストロゲンのみ陽性で、
HER2は+3,癌細胞のグレードは2で組織型は1でした。今回のはホルモン受容体がどちらも陰性で、HER2は+2です。

同じ時期に出来ていたと言うことも考えられるのでしょうか?

私は最近出来た癌だと言う風に医師から伺ったのですが・・・。

お教え頂けますか。
宜しくお願い致します。

抗がん剤治療は出来るだけ行いたくないと思っていますが、先に行った方が効果的なら、お願いするつもりです。


 ご丁寧なお返事有難うございます。
 画像上診断が出来かは分かりませんが、潜んでいた可能性を考えます。ホルモンレセプターが陰性なので違う乳癌と言うのは間違いです。ホルモン依存性であった乳癌が、治療中にホルモン依存性を消失することはよく起こります。これは、ERは進展に伴って組織内での発現が減弱する傾向にあり、ERが消失もしくは発現減弱が生じます。また、ERβや転写共役因子などのERと相互作用をする因子の異常、腫瘍細胞のエストロゲン感受性の亢進などが理由とされます。
 ホルモン受容体陰性乳癌は陽性乳癌に比べて予後が悪いとされています。しかし、年次推移で見ると、術後早期は陰性乳癌の方が再発リスクが高いが、術後10年経過後よりその関係は逆転し陽性乳癌の方が晩期再発が高い傾向にあります。
 ただ、今回は初回とは違いかなり厳しい癌というのは間違いないでしょう。徹底的に治療を行う事が生存率を得られると思います。今回に関しては、甘い考えは、死に至る可能性が大きいと考えるべきでしょう。次はありませんので、今こそ抗癌剤や標的分子治療薬は進んで使うべき時でしょう。治癒を目指すならば最後の最大のチャンスだとお考え下さい。

色々と詳しく教えて頂き、有り難うございました。

最後のチャンスを無駄にせずにしっかりと治療したいと思います。
本当は先に手術をして、取り残しが有った場合に抗がん剤治療をと思いましたが、先に抗がん剤治療の方が良いのでしょう。

抗がん剤の副作用のことも色々と心配なのですが、治癒を目指して頑張ろうと思います。

先生のご親切に深く感謝しています。

 御丁寧なお返事有難うございます。
 先に抗癌剤を行なう事へのお返事は最初のご回答に記載済みです。これでは何の為にお返事しているか意味がありません。