腫瘍径について
ご投稿有難うございます。
貴女の場合は基本的に非浸潤癌がメインでその一部が浸潤していたと言う意味になります。非腫瘤のタイプだと思います。つまり、腫瘍径がなく、乳管内進展を含めた7㎝が乳がんとします。通常の腫瘍径は腫瘤部位を指し、乳管内進展は含めません。温存の適応は①3㎝以下の腫瘍径(良好な整容性が保たれる場合は4㎝までは容認されます。)、②広範囲な乳管内進展のないもの、③多発病巣のないもの、④放射線治療が可能なもの、⑤患者の希望となります。
今回の手術で断端が陰性ならば全て切除できた事になり、再手術は行いません。断端が陽性の場合はまだ乳がんが残存しているので、その程度により追加切除または全摘を行います。殆ど取り切れ残存が微小と判断される場合は放射線治療のみを施行します。但し、今更ですが、初回手術の時にこの範囲ならば全摘が望ましいと思います。
お忙しいところ早速ご回答ありがとうございます。
せっかくお返事いただいたのですが、浸潤部の大きさを間違えて記載してしまいました。1mmではなく10㎜ 大です。 申し訳ありません。
このケースでも腫瘍径はでませんでしょうか?
ご丁寧なお返事有難うございます。
病理診断に腫瘍径の記載がないと言う事は、非腫瘤病変ではないかと思います。非腫瘤の場合には腫瘍はないので、その大きさはこのような病理所見になるかと思います。主治医にご確認された方が正確です。
お忙しいところありがとうございます。
病理結果には、腫瘍の大きさ:10㎜大(浸潤部)、70mm×25mm×12mm(全体)と記載があります。
またその後、乳管内進展を含めた組織的広がりは70mm×25mm×12mmとあります。
断端は陰性になったものの、私は38歳ということもあり、再発リスクを考え、放射線治療を目前に、再手術して全摘するかべきかギリギリまで悩んでしまっています。
今からでも、全摘するのが望ましいでしょうか?またそれは、温存するのは再発リスクが高いということでしょうか?
何度も申し訳ありませんが、富永先生のご意見をお教えください。よろしくお願いいたします。
ご丁寧なお返事有難うございます。
断端陰性ならば全て摘出出来ているので、放射線治療を行えば、全摘は不要です。局所再発率はかなり低いです。乳房切除術と比較して、生存率に差はないが、局所再発率は約3%程度あります。局所再発を抑制する目的で、一般的には術後放射線治療が行われます。年齢でこの方針が変わる事はありません。このまま進めていくのが適切かと考えます。
富永先生
お忙しい所、わかりやすくご説明くださいましてありがとうございます。
どうしたらいいかわからなくなって、苦しんでいたので、富永先生のお言葉で救われました。
放射線治療を受けて、前向きに治療をしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
ご丁寧なお返事有難うございます。
お忙しいところ申し訳まりません。
コラムに書かれていました予測予後因子のことで質問があります。
再発の危険性を予測する為に有用な指標である。予後予測因子としてエビデンスレベルAの因子は、リンパ節転移、腫瘍径、組織型・・・・にかかれています腫瘍径というのは、乳管内進展を含めた腫瘍の大きさをいうのでしょうか?
先日温存手術を受けましたが、腫瘍の浸潤部のおおきさは1mm大で乳管内進展をふくめた組織学的広がりは70mm×25㎜×12mmもありました。温存手術の適用の範囲と言えるのでしょうか?予定では来週から放射線治療を受ける予定です。
通常、乳房のサイズが大きい場合で4㎝くらいまでは温存手術の適用かと思いますが、乳管内進展を含めて4㎝というのでしょうか?その場合、私は広範囲に乳管内進展があるというケースで再手術で全摘をしたほうがいいのでしょうか?