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乳がんと生活スタイル

掲示板とコラムをよく拝見させていただいています。

先日ある雑誌で「都心に住む若い女性に乳がんが増加。理由は生活スタイルの欧米化」というようなことが載っていました
先生が診られる患者さんは都心在住の方が多いと思いますが、食生活(飲酒、動物性脂肪摂取)・運動習慣以外で、何か都心の患者さんに特有の傾向のようなものはありますか?

 ご投稿有難うございます。
 地方に比べ、出産暦がない方が多い、高齢出産が多い、安易な女性ホルモン剤の投与があるのではないかと思います。乳がん検診の受診率が都心部は低い事も上げられます。

細胞診の結果について。

いつも拝見させていただいております。
もともと乳腺症・繊維線種と言われており、半年に一度検診をしています。また、しこりが気になったときにも診てもらっています。
先週乳房にしこりができ、普段は乳腺外来に行くのですが、予約が取れなかったため総合病院の中にある外科を受診。
しこりがもともとあるしこりより少し大きくて気になり細胞診をしました。結果は特に異常なしとのことで安心したのですが、のう胞・繊維線種はエコーでどのようにうつるのですか?エコーの写真を見せてもらいましたが、黒い楕円形のような形でした。
それから、医師に聞きそびれてしまったのですが(すみません・・)黒い楕円のなかに白っぽいものが映っていたのですが、なんだったのでしょうか。点のような感じに見えました。
医師に聞くべきことこととは重々承知です。
ですが、富永先生にお聞きしたくて質問致しました・

すみません。よろしくお願いします・

 ご投稿有難うございます。
 のう胞は黒い円で、線維腺腫は灰色の円です。コラムの中に写真がありますので、そちらをご参考にして下さい。
 白いのは、粗大石灰化かと思います。

先生ありがとうございました!
もう一つよろしいでしょうか・・
今回受診した外科の先生は、細胞診をしたしこり・もともとあるしこり(こちらは細胞診はしておらずエコー、触診のみ)とも、のう胞と判断。

普段検診で診ていただいている乳腺外科の先生は
一ヶ月前の検診で(マンモ・触診・エコー) 乳腺繊維線種と判断されています。   

医師によって判断が違うのでどちらを信用していいかわかりません・・

 御丁寧なお返事有難うございます。
 医師により能力は違うので、診断も違います。何れにせよ、検診レベルで外来診療での経過観察の必要のない物です。

ありがとうございます!
安心してよいとのことでしょうか??

 御丁寧なお返事有難うございます。
 良性病変は悪性化は殆どありません。元々不安要素はありません。

お返事ありがとうございました。
先生、お忙しいところ申し訳ありませんが、いくつかお聞きしたいことがあります。

①細胞診を行い、しこりがなくなった後にまたしこりができることはあるのでしょうか??
しこりを最初に見つけたときほど全然触っても気になりませんが、小さいしこりがまだあるように感じます。

②乳腺症も患っています。乳房の上の方(脇に近い外側)にしこりがいくつかあり、押すと痛いのですが、
母乳の詰まりなのか、乳腺症からきているものか、わかりますでしょうか??

③丸い球体のようなよく動くしこり、ちょっと細長いかんじのよく動くしこりがいくつか左右の乳房にあるのですが、この二つのしこりの違いはなんでしょうか?押すと痛いしこりもあれば、痛くなくて動くだけのしこりもあります。


お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

 御丁寧なお返事有難うございます。
①細胞診でしこりはなくなりません。
②解りません。
③触診の所見は人の感覚により違い、触診は判断材料にはならないので、よく解りません。
このようなご質問は診察した医師にご相談下さい。尚、一般論以外のご質問はお返事できません。

胸のしこりの痛みについてです

30台女性です。右胸のわきの下に0.8ミリほどの
しこりがあります。月経前に痛み、終わると、痛みが
引きますが、最近その痛みが激しくなっている感じです。

年に1回乳がん検診を受けており、今のところ良性の腫瘍で、乳がんではなく、乳腺症と言われていますが、痛みがひどくなっているのが心配です。

検診の回数を増やしたほうがいいのか、或いは薬や食べ物で改善できるのか知りたいです。

どうぞ宜しくお願い致します。

 ご投稿有難うございます。
 痛みを生じても検査を頻回に行なう必要性はありません。乳腺症がある方はある程度仕方ないとお考え下さい。
 この痛みの対処法は乳房をブラジャーなのどで体が動いても固定が出来る物をご使用になる事です。24時間の下着の着用、痛みが激しい場合はさらしや胸部のサポーターのようなバンドを使用するのが一番楽になります。また、カフェインは痛みを倍増するので控えるのが原則です。根本的にはのう胞や乳腺症があるので、女性ホルモンの影響を強く受けた乳腺が乳房の張りの原因です。乳癌診療ガイドラインには脂肪摂取の乳がんリスクについては、閉経前は根拠不十分、閉経後は可能性ありになっています。しかし、食生活から動物性脂肪を排除し、運動習慣を持つと乳房の張りはなくなります。これは女性ホルモンのバランスがよくなるからではないかと考えます。つまり、乳がんのリスク回避になると考えます。2年前にアメリカで赤身の牛肉を週1回摂取した人と摂取しなかった人の比較で前者が47%リスクが上昇したと言う報告もあります。

丁寧なご回答ありがとうございました。

もしかしたら、悪い病気なのかも、とずっと悩んでいたので、回答を読んで心が軽くなりました。

ここ最近動物性タンパク(豚肉)をたくさん食べる
機会があり、その後から痛みが増した感じです。

また、コーヒーも大好きで一日平均5杯ほどは飲んでいるので、今後は控えようと思います。

ありがとうございました。

 御丁寧なお返事有難うございます。

微小浸潤の治療方針

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。
先日、手術(全摘)を受け、その病理結果がでました。術前は非浸潤だったのですが、残念ながら
1、5ミリの間質浸潤部ありとのことでした。センチネルでリンパへの転移はありませんでした。以下;
1.Tubular formation score(2)
2.Nuclear pleomorphism score(1)
3.Mitotic count score(1)
核グレード:1
ER(+) PS+IS=3+5=8
PgR(+)PS+IS=3+5=8
Her2/(FISH法)増幅なし
HER2/CEP17比:42/27=1.56倍
とあります。年齢が37ということもあり?医師からは2年間の注射、5年間のホルモン剤の服用をすすめられました。また副作用がつらかったらやめるのも私の選択であるとも。。正直その言葉をきいて、私の場合、ホルモン治療の必要性はその程度のもの?という思いがよぎりました。以来、迷いを生じています。誰でも当然、しなくてもいいものなのであればしたくはありません。ネットなどを検索すると微小浸潤の治療は1mm以下であれば非浸潤とみなし、無治療とありますが1、5ミリでもやはり治療は必要でしょうか?またこれもネットからの情報なのですが、3mmから5ミリ以下のガンが転移を起こすことはごくまれであるとありました。それを読んで以来、私のは1、5mmだし。。という気持ちも。
また非浸潤の浸潤部は針生検(マンモトーム)により起こることもあり、また顕微鏡ではマンモトームによるものなのか、自然に浸潤したものなのかを見分けることはほぼできないとも読みました。→もしかして針生検の影響だったら果たして本当にホルモン治療が必要なの?と、そんなことからホルモン治療を躊躇しています。やはりすこし楽観的すぎますでしょうか?富永先生のご見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。


 ご投稿有難うございます。
 最近のエビデンスは非浸潤癌にもホルモン療法を行なう傾向にあります。個人的治療のご相談はセカンドオピニオン外来で行なっておりますので、ご予約の上お越し下さい。

授乳期間と乳腺症について

現在産後7ヶ月で完全母乳育児中、27歳です。
妊娠前から乳腺症がひどく、排卵期頃から月経開始4日目くらいまで、毎回とても痛みました。
乳腺症を軽くするには授乳が一番だと聞き、産後は現在まで完全母乳でやってきました。
しかし、乳汁過多でおっぱいトラブルが多いだけでなく、夜間授乳で睡眠不足であったり、育児疲れのせいか、毎月熱が出てしまい、体力的に母乳をいつまで続けられるかとても悩んでしまいます。
教えていただきたいのですが、やはり授乳期間が長ければ長いほうが、乳腺症は軽くなるのでしょうか?
コラムを読ませていただくと、授乳期間が半年長いと乳がんになるリスクも数%下がると書いてあり、出来るだけ長く頑張りたいのですが、もし他にも研究・報告などありましたら教えていただきたいです。

 ご投稿有難うございます。
 乳腺症は既に貴女には存在していません。乳腺症をご理解されていないようです。乳腺症とは性成熟期(30歳以降)に見られ、エストロゲンホルモンの分泌されない閉経後には減少します。エストロゲンホルモンの分泌が止まる妊娠・授乳期には発症しないものです。症状は、腫瘤、硬結、乳房痛(特に月経前)、乳頭分泌異常が見られます。乳腺症の痛みは黄体ホルモンの影響による乳腺間質の浮腫によるものが原因とされています。乳腺症には腫瘍はなく炎症もありません。また、乳腺症は病気ではありません。老化による乳腺の変化に過ぎません。この時期は、どなたも乳腺症が存在しません。この時期に乳腺症が無くなった事が別に貴女に取って利益はありません。また、授乳が終わったら同じ変化が起これば同じです。今後は、動物性脂肪を避け、運動習慣のある生活を行い、常にホルモンバランスを保つ事が重要です。最低、3食和食で、毎日30分程度の散歩はした方が良いでしょう。
 尚、乳がんのリスクに関しては、乳癌診療ガイドラインには『授乳経験のない女性は授乳経験のある女性と比較して乳癌のリスクが増加することは確実である。』『授乳期間が長くなるほど乳癌のリスクが低下することは確実である。』と結論付けられています。
 今の状況は、授乳の問題だけではないようです。育児のストレスがあるようです。産科医や公共の保健師などと良く相談され対策をされる事が賢明です。

要精密検査

はじめまして。32歳2児の母です。
先日市の検診で乳がんのエコー検査をしました。
その結果右→腫瘤像非形成.乳腺症 カテゴリー3
左→腫瘤像非形成.乳腺症 カテゴリー2で精密検査となりました。
腫瘤像非形成乳腺症を検索してもなかなか見つからず、これはどのようなもので、悪性の場合もあるのでしょうか?

卒乳直後の検診でしたのでそれも関係していることもありますでしょうか?

それと市の検診の3週間後(3月2日)に別の病院で毎年やっている主婦検診をした際に、マンモグラフィーもやりました。
卒乳直後だというのを伝えなかったもので、あまり意味がないと後で聞かされました。
早めに精密検査をしたいのですが、マンモグラフィーの結果はまだなので、その結果も待って検査に行っても遅くないでしょうか?
それとも急いで検査に行った方がいいでしょうか?

ちなみに母が60歳で乳がんになり他界しています。
お忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願いいたします

 ご投稿有難うございます。
 こちらのコラムに記載済みです。腫瘤像非形成と乳腺症を個別に調べて下さい。
 腫瘤像非形成は、腫瘤像として認識困難な病変を言います。乳管の拡張性病変、斑状や地図状病変、多発小嚢胞病変、構築の乱れを示す病変があります。乳腺症、非浸潤性乳管癌、乳頭腺管癌、浸潤性小葉癌、放射状瘢痕などが腫瘤像非形成性病変として描出されます。
 卒乳直後の検診には正常でも異常陰影は認め、正確な判断はできませんので、検診は受けるべき時期ではありません。また、マンモグラフィの結果を待って行かれても問題はございません。しかし、別の病院でマンモグラフィを受けても今回の解決には意味はありません。
 卒乳直後と別々の病院で検査を行うなど、このような検診の受け方は無題以外何も得るものがない最悪の検診の仕方です。受ける側も考えて受けないと無駄な被曝をされるだけで、ゼロ以下のマイナスばかりの検診です。特に、家族内乳がんを考える家系ですので、正確な確実な検診をお受けにならないといけない方です。乳がん検診は受ければ良いでは命は守れません。逆に、間違った受け方をしたばかりに、見逃され死に至るケースが多いです。
 

早々のお返事ありがとうございます。
そして分かりやすく説明して頂きありがとうございます。

余りにも無知だったことを恥ずかしく思います。そして経済的に苦しかったものでつい費用のことを考え別々に検査したことをとても後悔しています。それがわかって良かったと思っています。

今回は精密検査に行くより、無駄な被曝を受けたくないのでマンモグラフィーをした病院へ(健康診断センターです)卒乳直後だと伝えもう一度エコー検査をしてもらって両方合わせての診断をして頂いた方がいいのでしょうか?

それとも卒乳後1年はあけないと検査のしようがないということなのでしょうか?

お忙しいところ大変申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 マンモグラフィを受けた所で、事情を話してエコー検査を受け、指示を仰ぐのが最も効率的で利益が高いと考えます。
 目先の費用を安く済ますと、本当に乳がんに莫大な治療費が掛ります。例えば、精度の高い検診でマンモグラフィとエコー検査を行って、30年行っても約35万円です。それで極早期の乳がんが発見出来た場合、保険診療で20万円以下で全て治療費が終わります。しかし、これを怠り、進行がんで発見された場合、保険診療で年間約89万円の治療費が掛ります。場合により数年続きます。つまり、数百万掛る計算となります。どちらがお安いかは明確だと思います。命の問題だけではなく、乳がん検診を最も費用を使うのが経済的だと言う事です。

お忙しい中ご丁寧な回答をくださりありがとうございます。
家族内乳がんの家系として、これを機に知識を深めていきたいと思います。本当にありがとうございました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

腫瘍径について

お忙しいところ申し訳まりません。
コラムに書かれていました予測予後因子のことで質問があります。
再発の危険性を予測する為に有用な指標である。予後予測因子としてエビデンスレベルAの因子は、リンパ節転移、腫瘍径、組織型・・・・にかかれています腫瘍径というのは、乳管内進展を含めた腫瘍の大きさをいうのでしょうか?
先日温存手術を受けましたが、腫瘍の浸潤部のおおきさは1mm大で乳管内進展をふくめた組織学的広がりは70mm×25㎜×12mmもありました。温存手術の適用の範囲と言えるのでしょうか?予定では来週から放射線治療を受ける予定です。
通常、乳房のサイズが大きい場合で4㎝くらいまでは温存手術の適用かと思いますが、乳管内進展を含めて4㎝というのでしょうか?その場合、私は広範囲に乳管内進展があるというケースで再手術で全摘をしたほうがいいのでしょうか?

 ご投稿有難うございます。
 貴女の場合は基本的に非浸潤癌がメインでその一部が浸潤していたと言う意味になります。非腫瘤のタイプだと思います。つまり、腫瘍径がなく、乳管内進展を含めた7㎝が乳がんとします。通常の腫瘍径は腫瘤部位を指し、乳管内進展は含めません。温存の適応は①3㎝以下の腫瘍径(良好な整容性が保たれる場合は4㎝までは容認されます。)、②広範囲な乳管内進展のないもの、③多発病巣のないもの、④放射線治療が可能なもの、⑤患者の希望となります。
 今回の手術で断端が陰性ならば全て切除できた事になり、再手術は行いません。断端が陽性の場合はまだ乳がんが残存しているので、その程度により追加切除または全摘を行います。殆ど取り切れ残存が微小と判断される場合は放射線治療のみを施行します。但し、今更ですが、初回手術の時にこの範囲ならば全摘が望ましいと思います。

お忙しいところ早速ご回答ありがとうございます。
せっかくお返事いただいたのですが、浸潤部の大きさを間違えて記載してしまいました。1mmではなく10㎜ 大です。 申し訳ありません。
このケースでも腫瘍径はでませんでしょうか?

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 病理診断に腫瘍径の記載がないと言う事は、非腫瘤病変ではないかと思います。非腫瘤の場合には腫瘍はないので、その大きさはこのような病理所見になるかと思います。主治医にご確認された方が正確です。

お忙しいところありがとうございます。
病理結果には、腫瘍の大きさ:10㎜大(浸潤部)、70mm×25mm×12mm(全体)と記載があります。
またその後、乳管内進展を含めた組織的広がりは70mm×25mm×12mmとあります。
断端は陰性になったものの、私は38歳ということもあり、再発リスクを考え、放射線治療を目前に、再手術して全摘するかべきかギリギリまで悩んでしまっています。
今からでも、全摘するのが望ましいでしょうか?またそれは、温存するのは再発リスクが高いということでしょうか?
何度も申し訳ありませんが、富永先生のご意見をお教えください。よろしくお願いいたします。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 断端陰性ならば全て摘出出来ているので、放射線治療を行えば、全摘は不要です。局所再発率はかなり低いです。乳房切除術と比較して、生存率に差はないが、局所再発率は約3%程度あります。局所再発を抑制する目的で、一般的には術後放射線治療が行われます。年齢でこの方針が変わる事はありません。このまま進めていくのが適切かと考えます。

富永先生

お忙しい所、わかりやすくご説明くださいましてありがとうございます。
どうしたらいいかわからなくなって、苦しんでいたので、富永先生のお言葉で救われました。
放射線治療を受けて、前向きに治療をしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。