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浸出液

はじめまして。2月に乳がんの手術を受けました。
現在も浸出液に悩まされています。
インターネットの情報だと1ヶ月ほどで回復することがほとんどと書いてありますが、いまだに水がとまりません。
担当医も水を抜く処置はしてくれるものの、改善策の提案はありません。
どのようにしたら良いのでしょうか。

 ご投稿有難うございます。
 時間と共に軽快するのを待つしかないでしょう。現在の処置を継続するしかないかと思います。

被曝のリスク

昨年の夏に貴院で初めて乳がん検診を受けた27歳です。

ここ最近、右胸の下部分が時折少しズキズキとした痛みがあります。

昨年も同じ症状が出たため検診をしたのですが、下着が合っていないためでした。しかし、今回も再びこのような症状が現れたので念のために近々貴院での検診を考えています。

しかしながら、昨年の秋から今年の2月までに体調不良によりCTを5回も受けました。
うち3回は今年の2月に集中しており、頭を2回と肺から骨盤までの上半身を1回です。
昨年は頭を1回に骨盤周り1回です。
結果としては異常は見られなかったのですが、かなりの被曝をしており、乳がん検診による被曝は先生のコラムから微量と分かってはいるのですがこれ以上被曝をして大丈夫なのだろうかという不安が拭えずにいます。

乳がん検診による放射線量が微量であれば、検診を受けても今の状態とは大差ないのでしょうか?

 ご投稿有難うございます。
 マンモグラフィによる被曝によって生じる発癌のリスクは、マンモグラフィの平均乳腺線量を一方向撮影で平均1mGy、最大3mGyとすると、ある個人が30歳から40年間毎年二方向撮影のマンモグラフィ検診を受診し、最大値6mGyの被曝を受けた場合でも平均余命の短縮は1.8日です。このリスクは受診する利益に比べれば無視できるくらい小さいです。 それも乳房のみの被曝量です。また、CTはかなりの被曝量になりますが、ここでマンモグラフィの被曝を加えても変わりません。
 しかし、例えば現在200キロ圏内の東京で1日約0.07mGyの被曝をしているので、30日に1回全都民がマンモグラフィを撮影していることになります。つまり、60日間被曝が続くことで、平均寿命が約1.8日短縮します。年間だと10.8日の寿命が短縮するわけです。
この方か問題かと考えます。

乳癌検診

乳癌検診はマンモ+エコーが基本だと思いますが、
もっと早期で発見できるような新たな検診方法が開発される見込みはありますか?
先日乳腺PET検診がテレビで取り上げられていましたが、今後一般的になっていくのでしょうか。

こちらの掲示板を見るたび、早期発見のための検診の重要性をひしひしと感じます。
貴院では最先端の機器を用いられているということですので、年1度の検診を欠かさず、生活習慣に気を配っていれば、発見の遅れによる治癒の可能性の低下を心配しなくてもよいでしょうか(いくら早期に発見しても性質上治癒しない癌もあると思いますが、それは別として)。
心配しすぎてもどうにもなりませんが、最近回りでも30代での発症を耳にするようになりました。
もし乳癌になったとしても、「もっと○○していれば」という後悔だけはしたくないと日々思っています。

 ご投稿有難うございます。
 PEMの事だと思いますが、まだ治験段階で本当に役に立つかも不明です。本来PETは乳がん発見には無効と結論付いたものなので、それ以上の効果はあると思いますが、それが初期の段階のがんを発見するのに有効かは別問題です。またマンモグラフィやエコーで写り難いものが発見できても、マンモグラフィやエコーでは発見出来るものが写らなければ検診に有効ではありません。また検診に使用するには検査時間が長過ぎます。TVは根拠がなくても、話題性があれば取り上げます。過去にTVが取り上げたものが、多数効果がないということで消えていっています。
 現時点では、年1回マンモグラフィとエコー検査を併用して、正確な診断を行なえる施設で検診を受ける事が発見の遅れを防ぎます。また、生活習慣などの乳がんのリスクを回避して乳がんにならない努力も必要です。尚、30代の乳がんは普通です。20代に乳がんが増えているのが一番心配です。

早々にお返事いただきありがとうございます。

現時点では、貴院での検診を欠かさず、生活習慣など予防にも気を配っていくことがベストということですね。
もし今後画期的な検査方法が開発されるとしても、有効性が確立されて一般に導入されまでには長い長い年月がかかるでしょうし、今できることをしっかりとやっていきたいと思います。

今後とも検診でお世話になると思いますが、宜しくお願いします。

 御丁寧なお返事有難うございます。

エコーでの、黒い影?について

はじめまして。
本日、乳がん検診にて少し不安なことがあり・・・
このような素晴らしい掲示板があると知り、
早速書きこみをさせていただきました。

本日、乳がん検診(エコー検査、視触診)を受けてきたのですが、エコー検査にて黒いかたまり?影?のようなものが発見されました。
形は楕円形で、そこまで大きくはないと思います。

エコー検査ののち、先生による視触診があったのですが、そのときの先生のお話によると、
「黒い影がうつっていますが、写真を見ても脂肪だと思いますよ。」といわれ、触診の結果もしこりなどの異常は無しでした。

一応、また1年後には検査を受けてくださいね、といわれたのですが、なんだかとても不安です。

ちなみに、去年はマンモグラフィーもセットで、
乳がん検診を受けていますがそのときには今回のような黒い影もなく、異常なしとの事でした。

脂肪が、黒い影になって映りこむことってあるのでしょうか・・・?
参考までに、年齢は23歳です。

 ご投稿有難うございます。
 エコーでは脂肪は黒く描出されません。エコーでは中間的な濃さなので、灰色です。黒く描出されるものは、例えばのう胞や乳癌などです。

お早いお返事、ありがとうございます。

そうなのですか・・・
そもそも、乳房自体が脂肪なのに、黒く映るっておかしいのでは?と内心思っていたのですが・・・
何度もお伺いして申し訳ないのですが、エコー画像の様子で、その「のう胞」というものと「乳がん」の区別って大体ついてしまうものなのでしょうか。また、エコーにも映っているのにしこりはない場合もがんの可能性は結構あるのでしょうか・・・
1年も放っておいていいのかと心配で、いくつもお伺いしてしまい申し訳ありません。

 御丁寧なお返事有難うございます。
 のう胞と癌の区別は多くはエコーで付きます。エコーでしこりが描出されれば、必ず腫瘍はあります。それが乳がんかは夫々です。エコーでしこりが写っていれば、しこりがない事はございません。
 逆に、エコーでしこりがなくても、乳がんはございます。
 そもそも脂肪のしこりは乳腺内には出来ません。乳腺外ならば、過誤腫というしこりがありますが、乳腺の部位とは違います。

化学療法後のホルモン療法について

いつも勉強させていただいています。
昨年温存手術の後、放射線治療、化学療法を行いました。
T1N0で病期は1でしたが、ホルモン感受性が不明確であることと、悪性度2、増殖能力が高めということで、TC療法を4回行いました。
次はホルモン療法です。
富永先生のコラムを読みますと「乳癌診療ガイド」で
推奨Aは5年間のタモキシフェン
推奨Bは、化学療法の有無に関わらずタモキシフェン5年または、LH-RHアナログ2,3年+タモキシフェン
推奨C1は、化学療法後にタモキシフェン
40歳以上は月経が継続・再開した場合にLH-RHアナログを追加する
とあります。

私は化学療法で月経が止まっています。44歳です。
推奨レベルからいけばAのタモキシフェン5年ですが、
単純にそれでよいのか迷います。LH-RHアナログ2,3年+タモキシフェンのほうがダブルの力で再発予防が大きいようにも思えるからです。
しかし、反面化学療法で卵巣機能が抑制されてLH-RHアナログは必要ないようにも思えます。
判断の基準を副作用や、経済的負担にもおけるくらいのものでしょうか。
田中好子さんのケースは稀だというワイドショーたまたま見ました。しかし、そうではなかったとのコラムを読み、しっかりと術後の治療(効果があるものを)はしたいと思っています。
よろしくお願いします。

 ご投稿有難うございます。
 40歳以上の化学療法後の閉経の方にはLH-RHアナログを使用の有無は、採血で血清FSH値、血清エストラジオール値で閉経しているかを確認してLH-RHアナログの有無を決めます。しかし、タモキシフェンを投与後の場合は血清FSH値が高くなり、判断が難しくなります。
 LH-RHアナログは閉経前の乳がんに対するホルモン治療薬です。黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)は、脳下垂体を刺激して卵胞刺激ホルモン(FSH)及び黄体形成ホルモン(LH)を産生する。LHは卵巣でのエストロゲン分泌を促す。ゴセレリンやリュ—プロレリンなどのLH-RHアゴニストはLH-RH受容体と結合し、一過性にLHの産生量を増加されるが、高濃度で連続投与すると、非結合型のLH-RH受容体を減少させるために、LHの分泌は大幅に抑制されます。それにより、卵巣からのエストロゲン分泌が抑制され、血中エストロゲン値は閉経のレベルまで低下し、可逆性の薬物による「卵巣摘除」の状態になります。つまり、閉経にする事により、卵巣機能を止めるお薬です。閉経している人に使っても効果がないものです。
 治療に関するアドバイスは、掲示板の規約に反するので出来ません。主治医とご相談され、ご判断下さい。
 尚、乳がんはしっかり治療すれば治癒する病気ではありません。(しかっり治療すれば治るなどのイメージばかりを言う医者が多く呆れます。)乳がんは4人に1人は死に至ります。また、早期でも約10%は死に至ります。乳がんは診断された段階で未来は決定し、未来は変えられないのです。だから生きるという未来があるように早期発見を啓発しているのです。これを理解してる方が少な過ぎると思います。検診を受ける方も田中好子さんのような話題が出ると受けられますが、話題がなくなると継続しない。このような話題に釣られてくる方が最も危険な方です。乳がんを告知されてから慌て、少しでも良い治療をと思われますが、それは大きな間違いです。標準治療を真面目に疑わずに行う方が高メリットと低デメリットとなり、結果が最大に得られるのです。当院の患者様でもこれを御説明しても皆さんその場は理解されますが、直ぐに忘れてしまう方もいらっしゃいます。その方の結果は言うまでもございません。結構進行してこの方は厳しいと思っていても元気な方は、あまり治療を深く考えず、真面目に言われた事のみを行っている方のみです。私の遠い昔の患者様で、私が治療を行っていた頃は凄く順調でしたが、私が大学病院を辞め、主治医を離れた後、色々の病院を回り色々な治療を受け、結局再発を起こし亡くなられました。最後に診ていた先生が私に私の事を一番信頼しておられたので、あのまま治療を継続していたらと言われました。
 良い例が田中好子さんだと思います。治療が悪かったのではなく、乳がんを発見された段階で生存期間は別として、死に至る事は決定していたのです。乳がんは標準的治療を行えば、治る確率がそれぞれのタイプで算出されます。少し標準的治療以上の事をしても副作用が得られるだけで、生存率が上がる事は決してありません。田中好子さんは治る確率が低い事を知っていたので、女優としてのイメージを崩さない為に公表されないで過ごされていたのではないかと思います。治癒出来る事を知っていたならば、60歳で公表すると言わなかったと思います。

早々のお返事ありがとうございました。

標準治療についてですが、先日の先生のコラムに書かれていた乳癌診療ガイドの推奨A、B、C1のことでしょうか。

また、NCCNでも、「または」という表現でタモキシフェン5年 と、タモキシフェン5年+卵巣抑制剤の選択と書かれていました。これはアメリカのものなので標準治療とはとらえないのですか。

そこで、標準治療についてですが、E2やFHSの状態で乳癌診療ガイドのどれを選んでも、標準治療を選択したということになるのでしょうか。

「乳癌診療ガイド」の読み方としては、推奨Aが最も良いという意味ではないととらえていいのでしょうか。NCCNであれば二つは同列でしょうか。
また、化学療法をしたかどうかや、ホルモン感受性の強弱についての兼ね合いにつての記載はないようですので、それは私が考えるほど判断の基準ににはならないようのでしょうか。

先生の書かれていた「治療をすればするだけ治癒すると勘違いするな、標準治療がベスト」との言葉は響きます。私も効果のある治療は積極的にしたいですが無駄な治療はしたくありません。特にホルモン療法はものすごく先が長い治療ですのでスタートを納得できる選択にしたいです。

RH−LHアゴイストについては、してもしなくても効果が期待できないのであれば、必要ないといえます。
私の手術前のE2、FSHの値は正常値でしたが、化学療法の後は見ていません。
これが閉経値でないとします。卵巣抑制しなくてもタモキシフェン5年エストロゲンブロックできることで十分ならば、副作用や経済的な負担の少ないであろうそちらのほうがいいです。

さきほどの掲示板が途中で書き込み終了になってしまいました。不慣れですみません。

投げやりな最後のようになりましたが、標準治療を進めるために方針を決める根底に関わるのではないかと思っています。

手術の際に、標準治療以外に心がかたむいてしまい、先生のコメントで標準治療の大切さを認識したようなものです。ですから、このような質問をさせていただきました。

よろしくお願いします。

 ご投稿有難うございます。
 推奨というのは多くのエビデンスがあるものがA,少ないものがDとなります。国内のガイドラインはNCCNも参考にして作成されています。今回の事はNCCNも乳癌診療ガイドラインも同じ記載です。E2やFHSの状態でどれでもではなく、どれかを選択します。閉経の有無でRH−LHアゴイストの追加を決めるのです。尚、今回の内容は化学療法後の方でホルモン感受性陽性のみの方への推奨です。現在はホルモン感受性の強弱は問わなくなっています。
 主治医に最適な方法をアドバイスして頂くとベストな治療が可能でしょう。

お返事ありがとうございます。

富永先生の、田中好子さんへの例がとても気になります。早期で発見され、治療も検診もしっかりやっていたのにね・・という患者仲間と落ち込んでいました。

「治療が悪かったのではなく、乳がんを発見された段階で生存期間は別として、死に至る事は決定していたのです。乳がんは標準的治療を行えば、治る確率がそれぞれのタイプで算出されます。」

私が化学療法をするかしないかの判断の際、アジュバントオンラインで見ていただきました。

今になって二つのことが気になります。

一つ目は「性質がよくない」と言われたこと。
二つ目は「ホルモン受容体を陰性と入力」されたこと。しかし、副作用が少ないので0でないからやってもいいのでは・・」とのこと。

一つ目に関わって、富永先生の言われる「その時点で決まっている」とは病理検査の結果ででる腫瘍の性格のことですか。私は、腫瘍が小さかったのですが、悪性度が2でMIB1が20、限りなくトリプルネガティブに近いということが「性質が悪い」ということでしょうか。
田中さんのように治る確率が低いとはさすがに言われず、できる限りの治療をするという再発率・生存率が上がるのだと印象でした。

なので富永先生のお言葉にはかなりのショックだったです。

二つ目でいえば、ホルモン感受性が低くても治療効果を期待して治療していく意味がきちんとあるということですね。長い期間前向きに治療できるので嬉しいことです。

更に理解が悪くて申し訳ありませんが、E2とFSHが閉経値でなくても「タモキシフェン5年」を選んだとしても標準治療になるということでしょうか。

よろしくお願いします。


 ご丁寧なお返事有難うございます。
 ご指摘の通りです。
 このようなタイプの癌は早期(StageⅠ)でも安心はできない方でしょう。このようなタイプの乳がんの方も多数存在するので、早期がんだから治るような発言をする広告的発言の軽い医師が居るのには本当に困りますね。

とても悲しいお返事でした。

アジュバントオンラインでは10年間、、無治療の場合でも80%無再発、20%再発でした。
先生との話の中で、自分がどちらにいるのかはわからない(けど、化学療法もホルモン療法もしたほうがよい)との認識でしたが、「性質が悪い」と言われた言葉の中に、実は私は20%のほうに属している確率が高いよ、と含みがあったのかでは?と富永先生のお言葉で思えてきました。とても怖いです。

田中さんはそこを認識されて生き方をきめられたのだということですね。

そこで質問ですが、富永先生は、田中さんは治療が悪かったのではないと言われました。
しかし、運命が決められているからと言って治療してもしなくても一緒だと言われているのではないのですよね。標準治療をしていくことが再発転移を防ぐことにつながるから、勧められているととらえていいのでしょうか。どうしても気になります。


再発転移をなくそうと、副作用と共に化学療法を終え、次のホルモン療法に向かう時に、乳癌という病気の恐ろしさを改めて突きつけられたようで本当に動揺しています。でもそれが事実なんだと思います。

30歳から毎年検診も受けてきましたが、0期で見つからなかった悔しさもあります。発見の限界と言われたけれど、精度の違いでは?とも・・・今考えても仕方のないことですが。

最後に先ほどの質問の繰り返しですが、

E2とFSHが閉経値でなくても「タモキシフェン5年」を選んだとしても標準治療になるということでしょうか。運命が決められていても標準治療を受けていくことをしていきたいと思います。

長々とすみません。よろしくお願いします。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 結果からすると死に至るなら治療しなくても同じかもしれません。但し、全員が死に至るわけではなく、治療により治癒する方も多数居られるので、治癒した方も最初から治療したので治癒出来ると決まっていた事になります。どちらの結果に至る方かは我々医療関係者にも分かりませんが、アジュバントオンラインの80%が治癒と言う事のみが知り得る事です。真実を知る事は残酷な事です。もし20%の再発に貴女が入っても、それを受け入れる必要があるとも言えます。ただ、真実を知る事は今後の命の尊さ、時間の使い方、人生観を変えると思います。つまり、結果が悪い方になっても真実をしていれば、今後の人生に無駄な事はないと考えます。
 乳がんを不幸が突然来たような言い方をされる方が多いと思いますが、実は遺伝的な事や生活習慣などの色々な原因があり、発生しています。特に、遺伝的要因を除くと、殆ど後天的な原因で、ある意味ご本人の責任とも言えます。その事も理解して頂きたいと思います。例えば、30歳から検診をお受けになってたとの事ですが、毎年マンモグラフィとエコー検査併用の検診を検診センター等の施設ではなく、乳腺専門施設で自費で行っていたかなどでも大きな違いはでます。乳がん検診は施設により結果が大きく違うものです。受ければ安心はございません。私が検診受診者に申し上げる時、会社等の検診や自治体検診では初期の乳がんは偶然しか発見出来ない確率であり、この検診では早期癌でも進行癌に近い状態で発見されるといつも申し上げます。乳腺に限らず、自己責任で検診は受けるべきで、最もお金を費やして頂きたい所だと思います。それにより生存率も得られ、治療費も格安で終わります。これを理解される時は多くは乳がんと診断された後です。これは遅いのです。早期癌は直径2㎝までを言いますが、長径1㎝以下とそれ以上は大きく違うと思います。
 尚、ご質問の治療も標準治療ですが、閉経値でない場合はRH−LHアゴイスト+タモキシフェンの方が効果が高い事になり、これも標準治療です。
 質疑応答が長くなってきたので、この辺で終わりとさせて頂きます。

ご丁寧にお返事いただきまして感謝いたします。

今後の生き方を考えるするよい機会になりました。また、そうしたいと思います。ありがとうございました。

 御丁寧なお返事有難うございます。

石灰化

初めまして。
50才女性、2度の出産経験ありです。

健康診断時に乳がんの超音波検査は5年前から年1回受けていて、昨年からあわせてマンモグラフィー検査も受けています。
昨年は異常無かったのですが、今年のマンモの結果で、「右胸に要検査(カテゴリーⅢ、石灰化あり)」になり、もう一度マンモ拡大の検査をしました。
結果は、1センチ四方の範囲に1ミリ位の微細小の石灰化が20個くらいとの診断でした。
このまま半年経過観察をするか、マンモトーム生検で良性か悪性かを判断するか、と言われました。

しかしあまりにも検査箇所が小さい為、マンモトーム生検をする場合、高度な技術を要するため、病院によっては、経過観察を進めるもしくは検査箇所が外れて正確な結果が出ない場合があるかもしれないと言われました。

正直、この状態で半年経過観察をするのも不安に思っています。
マンモトーム生検をしたほうがいいでしょうか。
娘が東京に在住しているので、もし検査のため、先生の病院で検査を受ける場合は、検診をした結果や紹介状は必要でしょうか。

お忙しい中、お手数をお掛け致しますが、宜しくお願い致します。

 ご投稿有難うございます。
 20個も石灰化があれば、ステレオガイド下マンモトーム生検としては簡単な症例かと思います。偶々、愛知県を担当していたマンモトームの会社の方が東京へ転勤となり、当院の担当となられ、当院で検査を見学されました。愛知県で当院と同等あるいはそれ以上は見たことがないと言って居られました。その担当者が過去数々の施設で検査を見ていて、当院が一番早くて確実な施設と言っていましたので、間違いはないと思います。過去にマンモトームの会社で聞いて当院以上の所はないと言っておりますので、マンモトーム生検では日本一でしょう。
 マンモトームを受ける受けないはご自身の判断で結構です。乳がんの場合、現在の施設で治療をされるならば、紹介状をお持ち下さい。(貴女の為にその施設と良い関係を持つ必要があります。)それ以外でお考えの場合は不要です。まず本当にマンモトームの必要性があるのかから判断致します。

夜遅くにも関わらず、ご丁寧な返信を頂きましてありがとうございます。

愛知県で検診した病院は、検診のみ行っているところで、治療やマンモトーム生検は行っていないので、紹介状は不要ですね。お気遣い頂きありがとうございます。
東京に行く日にちが決まり次第、予約を取って伺いたいと思います。
その際は、宜しくお願いします。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

乳頭から血性分泌物

初めて相談させていただきます。

断乳して1カ月後に搾ってみたところ、右乳頭の1か所から赤黒い分泌物がありました。
県外の実家に帰省していたため、近くの乳腺外来のある総合病院を受診しマンモ・エコー・分泌物を検査にだしました。
マンモ・エコー上では、明らかな悪性所見はなく、血液検査の結果待ちとなりました。
私は実家から戻ってきてしまったので、今日母に結果を聞きに言ってもらったのですが、
『クラスⅠで問題なし。炎症が起きていたのでしょう』とのことでした。
診断名もありませんでした。
私は第二子を希望しているのですが、授乳のときに血性分泌物が出て赤ちゃんが母乳を飲まないと困るので、妊娠前に手術で取り除いた方がいいのか聞いてもらいましたが、それに対する答えも特になかったそうです。
一度乳頭から血性分泌物が出るようになった場合、自然に治る…なんてことはありませんよね?
出産してホルモンのバランスが変わって血清分泌物が治まりちゃんと母乳がでる・・・なんていうことはやはりないでしょうか?
母乳で育てたいので、どうしてもそのことが気になります。
実際同じような患者さんで、分泌物があっても授乳している方はいるのでしょうか。
(おっぱいに血が混ざるとまずくて飲まなくなるそうですが・・・)
経過観察はしていくよう言われたそうですが、具体的に何カ月後にとは言われていません。

他院を受診して意見をもらった方がいいでしょうか?
乱文で申しわけありませんが、ご意見よろしくお願い致します。

 ご投稿有難うございます。
 妊娠中や授乳期(断乳直後を含む)には生理的血性乳汁が出るので、病的なものではないので、基本的に止まります。授乳等に伴う血性乳汁については乳腺外科は専門外なのでよく解りません。産科医にご相談下さい。

お返事ありがとうございます。

分からないので教えていただきたいのですが、
断乳してもう2カ月経つのですが、それでもまだ断乳直後ととらえれば良いのでしょうか?
自分では乳管内乳頭腫なのではないか・・・と思っているのですが、違うものと思えば良いのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありません。
よろしくお願い致します。

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 断乳は授乳を止めたからミルクが止まったと勘違いしないで下さい。ミルクが完全に作られなくなるのは半年程度は掛ります。
 乳管内乳頭腫はエコーで既に否定されてるかと思います。『クラスⅠで問題なし。炎症が起きていたのでしょう』と医師が異常なしと結論を出されて、検査の異常な所見の情報もない以上何も分かりません。検査をした主治医に説明を求めて下さい。

お返事いただきありがとうございました。

そうなんですね、よくわかりました。
断乳してまだ2カ月なので、しばらく搾らずに様子をみて、夏ごろにまだ出血があるかどうかみてみようと思います。
ありがとうございました!!

ご丁寧なお返事有難うございます。