断端陽性の再手術
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内視鏡手術はどうしてもこのような問題が生じ易い手術です。広範囲の非浸潤癌には全摘以外は向かないと思います。乳癌診療ガイドラインには『現時点で標準的な局所療法とはいえないので、行う際には十分な注意を要する。』と記載されています。
乳腺外科における内視鏡手術は1993年頃から行われていますが、未だ限られた施設での実施にとどまっています。乳癌に対する鏡視下手術の適応は、日本乳癌学会の乳房温存療法のガイドラインに準ずると考えられています。しかしながらskin sparing mastectomy(SSM)であることから、腫瘍が皮膚や筋膜に浸潤、近接している乳癌は適応外とされています。鏡視下手術については、直達手術とのランダム化比較試験など質の高い研究報告はなく、整容性を含むQOLについても、生存率についても、直達手術に比べて優位性が示されていない為、標準的な術式とは言えません。つまり、国内でも内視鏡手術は15年以上前から行われているも、未だに推奨されない手術です。既に、多くの施設でも廃れた手術とも思われます。
現在、放射線治療を既に行われているので、再手術となると全摘となります。また、放射線治療を施行した為に再建手術は適応外となります。その辺を考え主治医とよくご相談されると良いでしょう。断端陽性の程度により放射線治療か再手術かを一般的には選択します。少し再手術には遅いと考えます。断端陽性の病理組織結果が出た時に選択肢を出さないのは問題があり、その点は追及するべき事です。治療方針の決定には選択肢を医師が提示し、それを患者様に選んで頂くのが多くの施設の一般的乳腺医療です。少し医療機関の選択に問題を感じます。当然、私の実家のある県なのでどの施設で治療中かを推定した上で記載しております。
3月に非浸潤がんにより、内視鏡手術をしました。センチメンタルリンパでマイナスで、リンパ転移はないとのことでした。その後の検査で大人しいタイプのがんではあるが、思ったより広がりがあり、端にもあったため、放射線5週間にもう一週間追加といわれました。ガンの場所は乳頭の少し下、乳輪に沿って傷があります。ホルモン治療もはじまり、放射線も残すところあと2週間まできましたが、最近になって調べると再手術という方法もあるとのこと、今まで
再手術のさの字も主治医から説明はありませんでしたが、再手術すべでしょうか