右上部内側のしこり
ご投稿有難うございます。
基本的に良性のしこりが悪性に変化する事はございません。細胞診の結果が正しければ今回も良性です。今回、悪性ならば前回も悪性です。また、サイズの変化からすると、若干の増大なので、悪性ではありません。妊娠、授乳を経た乳がんは急速に大きくなり、このサイズで留まることはありません。えくぼ所見は相当進行しないと見られない所見で、本当にえくぼ状所見かは疑います。えくぼ所見は乳がんの進行癌の典型的所見で、良性疾患では認めません。例えば1.7㎝の乳がんではえくぼ所見はありません。尚、乳がんは授乳で乳児に影響等は与えません。
お忙しいのにお返事ありがとうございます。
泣きそうな状態のまま毎日仕事と子育てをし、気が張り詰めていました。
ご丁寧なお返事本当にありがとうございます。
先日の検査で「良性が悪性に変わる事はありますか?」と尋ねた所、「以前は腫瘍が若かったのでそういった結果が出たのかもしれません」と言われました。3年前の結果は「測定できません」ではなく「良性」でした。
明日、結果を聞きに行って来ます。
ただ、気になるのはやはりえくぼ症状です。しこりの上に、完全に画像で見たえくぼ症状が見られます。
3年前の「良性」の結果が間違えて検査結果が出てしまったという事はありえるのでしょうか?
御丁寧なお返事有難うございます。
今回悪性ならば3年前の診断は間違いなく誤診です。細胞診の診断は信憑性8割程度です。また、腫瘍に針が正確に刺さっていないことも多いです。もし今回悪性ならば、出産後も含めて考えると相当命の問題があると思います。腫瘍が若いから良性と言うことは有り得ない話です。もしそのような話が出たら、その根拠を求めて下さい。医学が変わる根拠です。必ず学会で報告して頂くべき珍しい症例です。
早急なお返事ありがとうございます。本当に感謝しています。
前回のお返事で妊娠、授乳を経ていると相当進行しているとのお話でしたが、授乳期間1年3ヶ月で生理開始は授乳しているにもかかわらず、産後1ヶ月でした。
このような状況でも急速に大きくなる物なのでしょうか?
命にかかわる状況というのは、かなりの自覚症状がでていると言った状態ですか?
超音波の画像や、マンモの画像では顔つきがとても悪く浸潤していると言われました。
何度も本当に申し訳ありません。
ご丁寧なお返事有難うございます。
出産を経ているので、授乳の期間ではありません。血流やリンパ流の流れが非常に盛んな時期です。急速に大きくなるか、癌が全身に拡がる時期です。現在見えているものが、悪性ならば、MRIではもっと広範囲に癌があると思われます。
命に関わると言うのは今後治癒する可能性が低いと言う意味で症状ではありません。最終の妊娠から2年以内に乳癌を発症した女性では予後不良である割合が高いという研究結果が『Obstetrics & Gynecology』に報告されました。
カナダノバスコシア州の周産期データベースから1980年〜2001年の間に同州で出産した女性が特定されました。Nova Scotia Cancer Registryと関連付けることによって、年齢50歳未満の女性における原発性乳癌の診断が確認された。出産からの期間および他の妊娠要因と、乳癌の診断、診断時の癌の進行度、診断後の生存期間との関連が検討された。
研究対象期間中に出産した女性123,323例のうち、716例が浸潤性乳癌と診断された。最後の出産から5年以内に乳癌と診断された女性では、最後の出産から5年以上後に乳癌と診断された女性と比べてより進行している割合が高く、癌のステージについての調整後でも生存期間が短かった。
出産から診断までの期間が2年未満の女性では、出産から診断までの期間が5年以上の女性と比べて、13例につき1例の割合で、死亡例が多い」と本研究の著者らは記述している。「2年未満という出産から乳癌診断までの期間では、用量反応的に予後が悪化する。臨床医は、出産から5年以内の女性を診察する際にこの知見に留意すべきである。」以上の報告がされています。当院で発見されたこの時期の乳がんの患者様も亡くなられている方の方が多いです。この時期に発見されると当然顔つきの最も悪く浸潤しているのは当然です。だから、亡くなる方が多いのです。
今回の問題点は、
①穿刺細胞診は体に侵襲が低く特に安定期まで待つ必要はないのにその時期に施行した事。
②妊娠中の乳腺は非常に発達していて、画像上病変が見え難く、それでいて硬さのない細い針を使う細胞診では病変に刺さる確率が通常時より下がるにも関わらず、細胞診のみの結果を信用した事。
③妊娠乳腺では疑陽性も出る可能性もある細胞診を行わず、針生検などの正確な確定診断を行える病理組織検査を行わなかった事。組織診は最大の確定診断でした。
④腫瘍が若かったと主治医は言うのなら、その時は非浸潤癌であるので、その時に穿刺細胞診では偽陰性と出る可能性は十分あったと医師が判断できている事。
⑤初診時、妊娠中でもマンモグラフィは撮影可能にも関わらず施行していない事。また、安定期まで経過を見ているにも関わらず、また授乳期に唯一有効なMRIも行っていない事。
⑥現在も言い訳ばかりで、良悪性の結果に関わらず、今さらこんな問題になった今までの方針に対する判断ミスを素直に患者様に説明出来ていない事。
以上が主治医のミスです。特に、⑥はこの医師が信用できない根拠です。プロの診療内容とは到底言えない無責任な内容です。もし今回悪性ならば人災と言う事になり、乳がんではこの時期は最悪の事態だと思います。
ご丁寧なお返事本当にありがとうございます。
明日の結果で全てがわかるのですが、どうしても富永先生にお聞きしたいと思い、掲示板に書かせていただきました。
勇気を出して明日、結果を聞きに行きたいと思っています。ありがとうございました。
ご丁寧なお返事有難うございます。
当院でも昨年同じような方を見掛けました。妊娠直後にお子様が亡くなられ、ミルクが止まりしこりを発見し、近医のクリニックでエコーで良性と言われ、信用できなくてJ大学練馬病院に行き穿刺細胞診を行い良性で線維腺腫と言われ、この時期乳がんならば命が無かったとまで言われ、これを機に毎年乳がん検診を受けるように啓発され、1年後当院に検診に来られその場でひと目で進行癌と告知しました。また、妊娠前に石灰化を認め、母親の紹介でN医科大武蔵小杉病院で良性と判断され、妊娠、授乳中でしこりを発見され1歳のお子様を連れられ来院、その場で進行癌と診断、治療先で1年以内で死亡されました。
この時期の乳がんは、45歳以下の乳癌の中で2.6%と比較的稀な疾患であり、医師は安易に考える事が多いと思いますが、進行した状態で発見されることが多いため診断は慎重にすべき時期です。
当院が妊娠・授乳期は当院受診歴のない方は、余程の理由がない方以外は拝見しないのは責任が負いかねないからです。
おはようございます。本日結果を聞きに言ってきました。
やはり、「悪性の癌」でした。
浸潤性 乳頭腺管がんだそうです。
妊娠授乳があったので進行している場合がありますよね?とたずねるとその可能性はあると・・・・・・
前向きに乳がんと向き合えるまで少し時間がかかりそうです。
ご丁寧なお返事有難うございます。
生存率の厳しい方かと思いますが、治療に専念されるしかないでしょう。
初診時に乳癌を画像で捉えているので、画像上何もなかった方とは違い、この3年間は乳がんが進行する過程を観察していたのみの人災ですね。このような不幸は日常茶飯事存在する乳腺医療とお考え下さい。
何度も質問させていただいています。
本日最終の結果が出て、6/8に手術いたします。
結果は
浸潤性 乳頭腺管がん
大きさ 2.2×1.7×1.6(乳管内の広範囲の広がり認めず)
HER2 0
エストロゲンレセプター(ER)陽性 93%以上
プロゲステロンレセプター(PgR)陽性 93%以上
グレード1
でした。
この数週間、余命に対する覚悟を決めていたのですが
このような結果で少しほっとしています。
温存手術か全摘出手術かで迷っています。
温存の場合、5週間ほどの毎日の放射線治療がありますし、少なからずとも副作用もあると思います。
全摘出の場合は回復が遅くなり、子供がいる私にとっては負担が大きいのかなと・・・
どちらか自分で決めて欲しいと言われています。
正直迷っています。
また、先生のご意見を聞かせていただいても宜しいでしょうか?
ご投稿有難うございます。
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はじめまして。41歳、子供2歳の女性です。
39歳手前で出産し1歳3ヶ月まで完全母乳で育てました。妊娠直前に胸のズキンという痛みに不安を感じ病院でエコーをとり「とても顔つきが悪く、限りなく悪性に近いしこり」と診断され妊娠中という事もあり、安定期には入ってから細胞診をし、結果「良性」と診断されました。
その後、出産や子育ての喜びですっかりしこりの事を忘れてしまっていましたがまた痛みが酷くなってきたので病院で細胞診をする事に。結果は「どちらとも判断できない」
その後コアニードル生検をし明日結果が出ます。
こちらのHPや掲示板は3年前から読ませていただいていましたが投稿する勇気がなく読んでばかりでしたが、今回はとても不安が強く、投稿させていただきました。
3年前の大きさ 1.1センチ
現在の大きさ 1.7センチ
えくぼ症状が出ています。
痛みがあり、うつぶせ寝ではどんどん痛みが増すので
マッサージなどに行くと、とても苦痛です。
乳房全体に痛みがあるのではなく、しこりに痛みがあります。
自然にしていても何となく痛みはありますが、しこりをさわると鈍痛があります。触診時も痛みます。
コアニードル生検の時、麻酔をしていただいたのですが、ニードルを刺したときに激痛が走り、そのご「ぱんっ」と音がしたとたん今までに感じた事のない激痛があり、その後歩く事もやっとで痛み止めをもらい、何とか帰りました。
その後、麻酔が切れても痛む事はありませんでした。
癌は、痛みがないと聞いていますが、稀に痛みがあるものもあると読みました。
色々な症例も自分なりに勉強したつもりなのですが、
皮膚のひきこみ(えくぼ症状)が出ているのはやはり
硬癌の可能性が高いのでしょうか?
それともまだまだ、良性可能性も残されているのでしょうか?
例えば「硬化性腺症」や「放射状瘢痕」「脂肪壊死」などはえくぼ症状などにはならないですか?痛みはどうですか?大きく成長していきますか?
子供がまだ小さいため考えるととても不安になりどうしようもない感情があふれてきます。
また、3年前は良性だったとしても、悪性にかわるものなのでしょうか?
今もし悪性の場合、完全母乳で育てた事に対して子供には影響はないでしょうか?
お忙しいとは思いますが、ご回答していただけるととても助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。