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粘液瘤腫について

はじめまして
29歳独身です。
先月、右胸乳輪の下に1cm程のしこりを見つけ、乳腺外来でマンモ、エコーをしてもらい、結果は「のう胞」でしたが、念の為後日行った穿刺細胞診で『粘液瘤腫』と言われました。
粘液を産生している細胞が、稀に癌であること、放置すると、しこりが大きくなり悪性度が高くなる。
疑わしいもの(しこりと周りの乳腺)は切除して検査しましょう。と言われたのですが、しこり発見からあっという間だったので、不安でいっぱいです。やはり、切除して検査するのが一番いいのでしょうか。
お忙しいところ大変恐縮ですが、アドバイスをお願い致します。

 ご投稿有難うございます。
 粘液瘤様腫瘍(Mucocele-like tumor)は多房性の粘液を含むのう胞の集簇からなる病変で、周囲組織への粘液の漏出を伴う特徴があります。これは良性病変にのみ使われる病名です。しかし、周囲に異型乳管過形成あるいは粘液癌が見られる場合があり、さらに後に乳癌が発生する場合もある事から十分な経過観察が必要となります。
 好発年齢は20〜40歳代で閉経前が圧倒的に多い。発生部位は乳腺内の内側上部(A領域)が多い。
 画像診断はのう胞内に帯状の特有な粗大石灰化をみる事が特徴で、単房性もしくは小のう胞の集簇、隔壁様構造を有するのう胞が見られます。
 粘液瘤様腫瘍はあまり見られませんが、この良性腫瘍だけは他の良性腫瘍と違い、厳重な観察が必要な良性腫瘍です。
 今回は、細胞診での診断ですので、細胞診では良悪性を判断する検査で、組織診断ができていないのでまだ粘液瘤様腫瘍(Mucocele-like tumor)確定ではございません。つまり、外科生検をしてこれを確定することをこれからされるのかと思います。外科生検をして摘出しても厳重な経過観察をする必要がある腫瘍です。同側の乳房からは何れ乳癌が発生する確率が十分にあります。簡単に例えると乳腺内のどこかにに乳癌になる地雷が入っているのと同じとお考え下さい。
 

お忙しい中 ご丁寧なお返事ありがとうございました。やはり外科生検が必要なのですね。
そして、切除後も厳重な注意が必要なのですね。
とても不安ですが、早期に発見したことを前向きにとらえ、きちんと受け止めたいと思います。
ありがとうございました。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

断乳後の検診について

富永先生、こんにちは。
数年前から定期的に貴院で検診を受けさせていただいているtaruと申します。

前回診察していただいたのは妊娠中の2008年12月で、次回は断乳半年後というお話でした。
断乳(授乳をやめた)から約1年経ったのですが、現在でも乳首を強く絞ると白色の液体が少量出ます。
今年の2月頃にもこちらの掲示板で次回の検診時期について相談させていただいたところ、先生からは「ミルクが止まってからの検診を」という回答をいただきました。
それから約5ヶ月が経ちましたが、状況はあまり変わっておりません。
やはりまだ、完全にミルクが止まるまでもうしばらく様子を見た方がよろしいでしょうか?
先生に最初に診ていただいた際に比較的症状の強い乳腺症・線維腺腫ありとの診断を受けて、その後は先生のご指示通りに定期的に検診を受けていたので、前回2008年12月の検診からだいぶ間隔があいてしまっている事に不安を募らせております。

お忙しいところ、誠に申し訳ございません。
お時間のある時で構いませんので、またアドバイスいただければ幸いでございます。

 ご投稿有難うございます。
 乳癌の心配はないので、もう少し待ってからの方が良いかと思います。

お忙しいなか早々にご回答をいただき、どうもありがとうございました。
では先生のアドバイスに従って、もうしばらく様子を見ることにします。

またこちらでご相談させていただくこともあるかもしれませんが、
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

乳がんの可能性は?

60代で胸にしこりがあれば、それは悪性腫瘍ですか?
痛みもなく超音波検査では2.8センチぐらいの大きさで医師には「この歳で線維腺腫はない。がんや!」と言われ1.6ミリの針で細胞を取って今検査中なんですが、良性の可能性は全くないのでしょうか?
形は比較的丸いようなんですが…。

 ご投稿有難うございます。
 画像上明らかな乳癌だからこの医師の発言です。良性の可能性はないかと思います。しかも進行癌なのでかなり抗癌剤等も必要となり、大変かと思います。

HCGとクロミッドについて

5月に貴院にて検診を受けました。その節はありがとうございました。

断乳後1年半経つのにまだミルクが残っている事・気になっていた症状の原因がブラジャーだった事にとても驚きました。

現在28歳なのですが、平成15年から16年の約1年間、基礎体温のばらつきや、上手く排卵が出来ていない(黄体機能不全でしょうか?)という事から、産婦人科にて以下の治療を受けていた事を、今頃になって思い出しました。

・HCG3000を月4回注射
・クロミッド50mgを月5回投薬
(クロミッドに関しては、定かではありませんが、毎月は飲んでいなかったような記憶があります。)

平成16年で治療は終了し、平成18年に上手く着床する様にと、HCG3000を4回注射→妊娠しました。それ以降は注射も投薬も受けていません。

7〜8年前の話ですが、約1年間上記のような治療をしていた場合でも、乳がんになるリスクは上がってしまうのでしょうか?
これは、掲示板やコラムに記載されている、不妊治療を受けた場合と同等のリスクを抱えている事になるのでしょうか?

ご回答宜しくお願い致します。

 ご投稿有難うございます。
 ホルモン療法ですので、リスクは伴う治療です。但し、量的にも短期間で少ないので、それ程高いリスクにはならないとは思いますが、今後もリスクは伴うかと思います。
 ホルモン補充療法(HRT)を米国で減らして、乳がんが激減したのもホルモン剤の影響が明らかかと思います。

ご回答戴きましてありがとうございます。  

掲示板等を拝見していてとても不安になっていたのですが、それ程高いリスクではないとの事で、安心しました。

では、HP内の『乳がんについて』の所で、
「不妊治療などのホルモン治療経験者は定期的な乳腺検査を怠らない」
とありますが、量も期間も短いですが私もこの『ホルモン治療経験者』の中に当てはまると解釈して宜しいでしょうか?

また、「定期的な」というのは、前回の検診で異常はなかったので、次の検診は1年後で問題ないという事になりますか?


 ご丁寧なお返事有難うございます。
 もちろんこれが原因で乳癌ができる可能性がある方でホルモン治療経験者です。検診は年1回で結構ですが、欠かさないことが大切です。尚、ハイリスクの方も年1回の検診が基本ですので、すべての方が同じ検診期間です。それ以上短く行っても結果は同じなのです。

ご回答戴きましてありがとうございます。

大変勉強になりました。
検診はハイリスクの方でも年1回なのですね。
もちろん、私自身も年に1回の検診は欠かさず貴院に伺います。

最後にもう2点質問させて下さい。

・ホルモン治療経験者だけの特別ながん予防方法はありますか?

・前回の検診でお聞きするのを忘れてしまったのですが、以前助産師の方から「断乳後のケアが上手く出来ずに、母乳が残ったままの状態だとがんになる」という話を聞いたことがあるのですが、先生は本当だと思いますか?
 

 ご丁寧なお返事有難うございます。
・予防策はありません。
・断乳と乳癌は無関係です。真っ赤な嘘です。

ご回答戴きましてありがとうございます。

予防策はないのですね。
では、今後ホルモン剤を使わない事や、年1回の検診を徹底したいと思います。

断乳と乳がんは無関係との事で、安心致しました。
本当の情報を提供していただきたいものですね。

ホルモン剤治療に関しても、治療前に医師から乳がんリスクの話はなく、今になって自分で調べて分かった事でした。もしも事前にリスクについて知っていたら、漢方等他の治療方法はないか検討していたはずです。

患者自身が、自分の身を守るためにも、色々な知識を得ることの大切さが分かりました。
こうして専門のお医者様に直接質問が出来る場を提供していただいた事に、感謝致します。

来年また検診に伺いますので、よろしくお願い致します。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

背中の痛みについて

68歳の母が乳管がんの診断を受けました。

5年前から乳頭から血の混じった分泌物があり、その分泌物の検査などを個人病院でしましたが、はっきりした検査結果が出ずに、経過観察で来ましたが、しこりを少し前から触れるようになり、検診でひっかかり、紹介された大学病院でようやく検査を受けました。

大きさは1.5cmのようです。
胸のしこりとちょうど反対がわの背中が鈍く痛むそうで、骨にも転移しているかも・・・と母は不安がっています。
骨シンチの検査はこれからなのですが、この状況で骨に転移している可能性はありますでしょうか?

分泌物のみの時に、母は大阪在住なので、リボンロゼクリニックでも診てもらうように行っていたのに、病院嫌いの母はずっと行かずにいました。
すぐに行ってくれていたら・・・と残念な気持ちです。

 ご投稿有難うございます。
 乳がんの転移は骨が一番多く20%が骨転移です。このサイズならば、十分骨転移の可能性はあります。もし転移があったら、根治をする治療は不可能となります。

お返事ありがとうございます。

このサイズだと、転移の可能性が十分あるんですね・・・。
ますます、放っておいたことが残念です。

検査がこれからあるのですが、私も覚悟しておこうと思います。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

両側乳頭から分泌物が。。

37歳の女性です。お忙しいところ申し訳ありません。1か月前に何気なく乳頭を強く絞ったところ、両方の乳首から(片方あたり4か所位の穴から)白色〜透明の液体がポツポツと水滴のように滲み出てきました。特にしこりはないと思うのですが、、近くの内科でプロラクチンは測定してもらい正常範囲内(確か24くらいでした)で、高プロラクチン血症でもなさそうですし、特に定期的な内服薬もありません。しいていえば、4月に妊娠8週で、けい流流産をしています。仕事で病院受診が出来ずに今にいたります。ネットで検索をしていたら貴院に出会い、質問させていただきました。ご意見ご指導していただけると幸いでございます。

ご投稿有難うございます。
 乳頭分泌物は約5%に見られます。白色・透明・黄透明色・茶色・褐色・赤色の分泌物が認められます。乳頭分泌物の原因は生理的なものと乳腺の増殖性病変によるものに分類されます。後者が問題となり、どす黒い色や潜血の分泌物が問題となります。白色や透明な分泌物の方は外来受診の適応とはなりません。年1回の乳癌検診をお受け下さい。
 血性乳頭異常分泌の原因は乳癌(約30%)・乳管内乳頭腫・乳管拡張症です。乳癌の場合は殆どはしこりを形成しない非触知の非浸潤性乳管癌です。
 血性乳頭分泌物の検査は、マンモグラフィ、超音波検査、分泌液の細胞診、乳汁の腫瘍マーカー(CEA)、乳管造影、乳管内視鏡を行います。乳汁CEA測定で多くは、良悪性を分類する事が出来、この検査は陰性・100陽性・400倍陽性・1000倍陽性と乳汁を分類し、400倍を疑陽性、1000倍を陽性をとする。疑陽性の多くは乳管内乳頭腫が多いとされています。この二つに対しては分泌液の細胞診(陽性率は30〜50%)を行います。画像診断で腫瘤が見られるとその腫瘤を吸引細胞診や針生検などの組織診を行います。微細石灰化のみの場合はステレオガイド下マンモトーム生検を行い組織診を行います。腫瘤や微細石灰化のない乳汁CEA疑陽性で分泌液で良性と診断出来ないものは、乳管造影や乳管内視鏡を行い病変の有無を判断致します。
 血性乳頭分泌物が見られた場合は、潜血の場合は少し様子を見て、継続する場合は外来受診、どす黒い血の場合は即座に受診されると良いかと考えます。乳汁が出ても悪性と言う確率が低いので取り乱す必要はありません。

お忙しい中、ご指導頂き、どうもありがとうございました。血性でなければ、生理的なものと考えてまず大丈夫ということでほっと出来ました。休暇がとれ次第、貴院にて乳がん検診を受けようと思います。

 ご丁寧なお返事有難うございます。

脇の下のしこりについて

はじめまして。
5月の初旬に右側全摘出手術+リンパ郭清(レベルⅡまで)を行いました。
ステージ2b、4.2cm×2cm リンパ節転移1/15 悪性度3 でした。35歳 未出産です。
現在抗がん剤治療中です(FEC2回終了)
今日腋の下をリンパマッサージしていたら、術側の腋の下にしこりを触れました。
場所は腋の真ん中辺(毛の生える所)
大きさは、大豆よりは小さく感じるくらいです。
まさか再発と不安になっています。
術後2ヶ月半で再発するものですか?
リンパ郭清しても、リンパ節に転移するものなのですか?
近く受診はしますが、それまで不安でしかたありません。
どうぞよろしくお願いします。

 ご投稿有難うございます。
 おそらく転移ではないと考えます。手術の影響で堅くなった所が触れるのかと想像します。念の為、主治医にご相談下さい。

お返事ありがとうございます。
本日主治医に受診しました。
触診で、癌の転移ではないと判断されました。
一応超音波もとりましたが、汗腺か何かではないかと言われました。
そういったことでもしこりは出来るものなのでしょうか?
そのしこりが何かは明言されなかったので、若干の不安が残っています。
細胞診は必要ないのでしょうか?

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 超音波で転移でなければ、問題ないかと思います。但し、何か勘違いをされていると思いますので明確にしますが、もし転移であってもこれを細胞診などの検査して転移を明確にする価値はありません。エビデンスでは術後に早期発見は意味がないとされています。転移は小さなのものも大きなものも寿命に差がないとされております。つまり、転移の発見をしても仕方がない事で、死を結論付けるだけで、精神的に追い詰められるだけだとお考え下さい。

御丁寧なお返事ありがとうございます。
たとえば術後の腋の下のしこりは局所再発もしくは領域再発とは考えられないのでしょうか?
もしくは転移の取り残しであるとか。
もしそうであれば手術や薬物療法である程度の根治を目指す事は可能ではないのですか?

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 今回は全摘なので、ご指摘の事はありません。手術標本の病理組織検査でそれは否定されています。
 悪性度3の乳がんなので普通に再発は十分する可能性はありますが、時期がまだ早過ぎると思います。主治医が問題ないといわれているので、それを気にしても仕方ないかと思います。