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マンモグラフィー検査結果

37歳の主婦です。
触診の乳がん検診は何度も受けていましたが、マンモグラフィー検査は初めてでした。
触診では毎回、乳腺症の診断でしたが、今回のマンモグラフィーでは、
要検査
右乳房 LI領域に左右非対称陰影を認めます。
乳腺専門の医療機関の受診をお勧めします。

とありました。
医療用語なのか細かな説明も無く理解出来ません。乳腺症がマンモの画像に写るとこのような診断結果となるのでしょうか?
すぐに受診は必要でしょうか?

 ご投稿ありがとうございます。
 マンモグラフィガイドラインでは、局所的非対称性陰影(FAD)は二方向(MLO、CC)で淡い陰影として描出される場合に表現するとしています。従来乳癌は、しこりとして見つかることが多かったが、その場合マンモグラフィでは、しこりの部分が周囲の乳腺より白く描出され、その境界が認められることが多いです。このようなときは腫瘤といえます。しかし、乳癌検診の普及に伴い、しこりを触れない病変が多く見つかるようになってきました。このような病変の中には、マンモグラフィで境界がはっきりしない白い部分だけの陰影を認められることがあります。このような病変をFADと表現します。FADが見られる理由として、単なる乳腺の重なりで白くなっているのか、乳腺内に病変が隠れているのか、しこりとして描出されない病変があるのか、等が考えられます。乳腺の重なりと考えた場合、さらなる検査は必要ないか、病変があると判断される場合は、さらなる検査が必要となります。乳腺症の所見ではありません。
 また、精密検査は如何なる時も3ヶ月以内で結構です。

乳腺症と診断された後の検査について

時々こちらを拝見させて頂いています。

41歳で、子どもが2人おります。

33歳の時に左乳房にしこりと痛みを感じ、総合病院の乳腺外科で検査をしたところ、約2㎝の範囲で乳菅が拡張しているものがぶとうの房のように集合している病変があるとのことで、エコーガイド下マンモトーム生検を受けました。結果は良性で線維化している部分があるということでした。「乳腺症」という診断でした。
その後、この7年間は妊娠・出産・授乳期を除いて、毎年、同総合病院でマンモグラフィとエコー検査による経過観察してもらっています。途中、断乳直後で乳腺の形が変わっている時期(4年前)と、昨年4月に、念のためと同じ病変にマンモトーム生検をしましたが、いずれも良性の乳腺症という診断でした。

今年は5月に同総合病院で検診を受け、同じく変化なしと診断をうけていましたが、先日うつ伏せに寝た時の感覚に左右差を感じて(左乳房にゴロっと何か触れる感覚がしました。)不安になり、同総合病院を受診してきました。まだ前回の検診から約半年なのでエコー検査のみ受けましたが、やはり病変の形や大きさは変化はないと言われました。
またいつものように、このまま様子を見ましょうと言われるのかと思ったのですが、乳腺症がある場合、乳がんの発見が遅れる可能性が高いので、今後、再度の針生検(4度目)や、MRI検査、最終的には切除生検という方法もあると説明されました。
正直とても戸惑っています。
7年間変化がなく、今まで3度も生検し、いずれも良性の乳腺症と診断された病変に、これからそこまで検査する必要があるのでしょうか。

もちろん、この病変が良性でも、今後乳がんがこの病変内に発生する可能性があるのは理解できますが、それを確認するために、数年に一度なり針生検を行うのが一般的なのでしょうか。
正常な乳腺よりも乳腺症の病変の中に乳がんが発生しやすいということはなかったと認識していたのですが…。

この7年間、いつもこの病変の存在が不安で、いっそ切り落としてしまった方が安心なのではないかと、行き過ぎた考えを持つこともしばしばでした。切除生検した方がリスクを下げられるのであればそうしますが、その方法をすぐに選択するのはどうも間違っている気がしてなりません。

今回の左乳房の違和感はうつ伏せに寝た時の姿勢によっては硬いものが触れる感じがするものですが、自己触診の感覚は以前と全く変わりはありません(自己触診がほとんど意味がないことは知っていますが)。乳腺症と言えば、もともと硬くなったりしこりを作るものだと考えると、このような感覚があってもおかしくないのでしょうか。

長くなってしまい申し訳ありません。富永先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いします。

 ご投稿ありがとうございます。
 同じ病変に何度も組織検査をすることは通常ありません。この病変には1回エコーガイド下マンモトーム生検をして、乳腺症と診断されているので、何度やっても同じ結果になるのが常識で完全に無駄な過剰検査と考えます。医療過誤とも言えるこんな異常な診療がまかり通るのですね。
 また、乳腺症は一部にできるものではなく、乳腺全体の変化を意味して、ここを切除しても乳癌が発生のリスクを下げることはありません。また、乳腺症が癌化することもありません。乳癌は別病変として出やすいだけです。年1回の画像診断で新たな病変を見られた時に検査を行えば良いだけで、現状は乳腺症は病気ではないので正常と同じと言うことになります。通常は2〜3年程経過観察をして、変化なければ診療は中止して、乳癌検診に戻って頂きます。
 自己触診には何のエビデンスもないので止めましょう。しなければ悩むこともなくなります。

富永先生、早々にご回答いただき、ありがとうございました。

私は1度目を除いて、2度も無駄な検査を痛い思いをしてしていたのですね…。残念です。
今年から診察して下さる医師が変わり、今回の話が出たので、まだ信頼関係が十分できていない中で勧められる検査に不安を感じて、富永先生にご相談させて頂きました。

今回特に強調して言われたのが、「乳腺症があると、その中に隠れて乳がんが発生した場合に、正常乳腺に発生する乳がんよりも早期発見が難しい」ということでした。その後、4度目の針生検や切除生検の話が出たので、検査を受けていれば早期発見や乳がん予防につながるのかと思いこんで悩んでおりました。

今後、この乳腺症の病変について新たな検査は、その必要がないので、しないことに決めました。
もちろん、これからも必ず1年に一度検診を受けて経過観察はしていこうと思っています。
ただ、いつも不安に感じるのは、乳腺症があるために早期発見が難しいと言われますが、年に一度しっかり検診を受けていても、乳腺症のしこりの中に運悪く乳がんが発生した場合、相当進行しないと発見できないことを覚悟しておかなくてはならないのかということです。
以前、「黒い影の中に、黒いものが発生しても、分からないでしょ?」と言われたことがあります。乳腺症の病変が2㎝ならば2㎝を超えるほどの大きさにならないと発見できないのだとしたら、恐ろしいことだと思うのです。

私の場合、今回の良性病変以外にもいくつか、5ミリ以下の小さなのう胞が左右ともにありますし、検診を怠らず自分の命を自分で守っていくしか為す術はないのですが、心の信頼関係だけでなく、技術的に信頼できる乳腺専門医と出会うこともとても大切なことなのだと、今回痛感いたしました。こちらを拝見するたびに、貴院で検診を受けたいと思いつつ、距離や家庭の事情で断念し、数年が過ぎております…。

自己触診については、やめても問題ないほど、エビデンスがないものなのですね。
よく乳がんを発見したきっかけとして「自分でしこりを見つけて…」という話を聞くので、やめるにやめられず、毎月一度はしておりましたが、意味のない悩みを持たないためにも、思い切ってやめようと思います。では、自己触診もですが、「うつ伏せになって何か硬いものが触れる感覚」というのも、同じくエビデンスはないと考えてもいいのでしょうか。

すみません、また不安と質問と、書き連ねてしまいました。お忙しいところ恐縮ですが、富永先生のお考えをお聞かせいただけるとありがたいです。


 ご丁寧なお返事ありがとうございます。
 乳腺が硬いのは乳腺症だから普通と考えるのです。自分でしこりを見つけたと言うのは、検診を受けていない人や毎年正しい検診を受けていない人のことで、そちらの方が問題だと言うことです。

富永先生、ありがとうございます。
無駄な心配や無駄な検査がどういうことかよく分かりました。やはり先生に相談させて頂いて良かったです。
これからも、こちらで勉強させてください。
ありがとうございました。

 ご丁寧なお返事ありがとうございます。

ありがとうございました。

月曜日に精密検査に行って来ました。

再度マンモとエコーで検査してもらいました。

結果は、先生に所見で言って頂いた通り、嚢胞で良性でした。来年も嚢胞はそのままあるはずなので来年に検診すれば大丈夫だと言われて本当に安心しました。

先に先生に所見で言って頂いたお陰です。

本当に本当にありがとうございました。

お礼まで。。。

 ご丁寧なお返事有難うございます。このような結果は、大体推測できるものです。この程度のものを精密検査にすることの方が問題です。

検診結果


はじめまして。
お忙しいところ申し訳ありません。
検診の結果が精密検査とありすごく不安でお便りさせていただきます。

乳がん検診で右乳房[精密検査][マンモ異常なし][触診・右腫瘤疑い][エコー・カテゴリー3充実性病変]の通知がきました。

マンモは異常なく、エコーでカテゴリー3というのは珍しいのでしょうか?

もともと20代前半頃から右乳房(外側下)にクリクリよく動くしこりがあり細胞診の結果[繊維腺線]と診断されました。30歳を機に毎年必ず検診を受けています。マンモとエコーと触診と受けるのですが、昨年だけマンモと触診のみでした。今年は40歳という事とやはりすべて受けようと思いマンモとエコーと触診を受けました。

結果、[精密検査]になりました。昨年エコーを受けなかっただけで精密検査が必要なほどしこりが悪性なのでしょうか?

今回は以前からあるしこりの他に右外側上にも所見を認めるとなっております。
乳がんのしこりは発達が遅く7〜8年で2cm位になると何かで読みました。昨年以外はエコーを受けていたのですが写っていなかったのでしょうか?
それとも急激に大きくなったのでしょうか?
二ヶ月に1回は自己検診していますが、自分ではよく分かりません。

乱文で申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。

 ご投稿ありがとうございます。
 腫瘤病変は、マンモグラフィよりエコーの方が描出し易いので、一般的な結果です。
 カテゴリー3なので、境界領域なので悪性疑いと言う意味ではありません。2年経過しているので、2年前はなくても今回乳癌でも普通だと思います。
 我々専門家は年1回の乳癌検診を推奨する意味は、ここになります。普通の検診センターなどのエコーでは1cm以下の病変は運が良くないと描出されません。つまり、2年で2cmの進行性乳癌で発見されても何も不思議ではありません。また、自己検診には乳癌発見のエビデンスはなく、無駄な行為とされています。

早々のお返事有難うございました。

乱文のため内容が整理されておらず紛らわしい文になってしまいましたが、[右腫瘤疑い]と記載されているだけでしこりの大きさは何センチかは分かりません。

投稿させていただいてから右乳房にこれかな?と思えるしこりが辛うじて指先に感じます。年齢は40歳ですが繊維腺腫が出来ることはあるのでしょうか?

 ご丁寧なお返事有難うございます。
 線維腺腫は40歳代でもできることもあります。

ありがとうございました

10月に富永先生に検査してもらい乳がんの診断をしていただきました。

初診から迅速に対応して頂き、その後色々な状況を考え、T病院のM先生を紹介して頂き、様々な検査の後先日第一回目の化学療法を終えました。

まだ治療は始まったばかりですが、先生に嬉しい報告ができるように頑張りたいと思っております

今回検診の大切さは身をもって体験いたしました
また先日は娘が検診でお世話になりました
もう一人の娘も授乳が終わりましたら検診をお願いしたいと思います

今後ともよろしくお願いいたします

 ご丁寧なお言葉頂き有難うございます。まだ、これから治療が進むとは思いますが、頑張って下さい。

葉状腫瘍と判明しての再手術の是非について

はじめまして。5年前に右乳房に大きなしこりができて、大学病院で検査を受けました。パンチ検査ではガン細胞はみられなかったのですが、間違いなく乳がんと言われ、右乳房切除とリンパ郭清手術に臨みましたが、手術中の病理検査で繊維腺腫と判明し、腫瘤のみ摘出で終わりました。その後、主治医の指示通り年一度マンモと超音波を受けましたが、三年目に違う医師にもう来なくてもいいと言われました。今年10月半ばに、ほとんど一晩の間に大きくなったようなシコリを見つけ、その日に検査を受けました。個人病院ですが、院長が乳腺専門医です。繊維腺腫と言われ、11月4日手術。退院一週間後の受診で、葉状腫瘍だったよと言われました。乳癌ほどじゃないけど転移の可能性あるから、半年後にまた来なさいということでしたが、聞き慣れない病名にキョトンとしている私にメモ用紙をくれ、悪性葉状腫瘍とありました。外に出てからネットで調べ、目眩をおぼえました。翌日、もう一度受診しましたが、満足な説明はいただけず、がんセンターへ紹介状を書いてもらいました。がんセンターでは、きちんと話を聞いていただき、今日CTも受けました。私の一番の気がかりである<繊維腺腫の切除手術と悪性葉状腫瘍と診断されてからの手術では切除範囲が違うのでは>という質問に対しては、きちんととってあれば同じだと思うとのことでした。とはいえ、症例が少なく、私が持参した<1~2cmのマージンをとって切除すべき>という論文を一蹴されるようなことはありませんでした。ただ、現在何もない乳房にメスを入れるというのは、マスコミのバッシングを受けたりする可能性もあるそうです。メモで悪性告知するような(そして半年後にまた来なさいというような)医師の手術では、きちんとかどうか不安です。また診断が変われば、再手術というのもごく当たり前に思うのですが。。。。。ちなみに、紹介状の文面では「境界悪性」とあったそうです。医者にはたいした差ではないのかもしれませんが、患者にしてみれば、だいぶ気持ちが違います。プレパラートの再検査を待ってまた受診することになっています。私は今46歳で、子供もなく高次脳機能障害の夫の介護に追われています。たとえ乳房切除であっても、もっとも安全策を講じたいのです。再手術を望む気持ちは間違っていますでしょうか?よろしくアドバイスいただけたらと思います。長文になり、申し訳ありません。

 ご投稿ありがとうございます。
 葉状腫瘍は、現状の手術で問題はございません。半年後の経過観察はまた再発や多発を繰り返す可能性があるからです。特に、悪性や境界型は再発、多発のものが多いとされるからです。
 葉状腫瘍は癌とは違うので転移はしても浸潤はしません。葉状腫瘍は良性・境界・悪性がある腫瘍です。組織像と生物学的悪性度が一致しない事があります。これは、良性と判断され切除を行なっても、手術後に局所再発を生じたり、再発を繰り返すと悪性化する場合もあります。特徴としては切除後の局所再発です。局所再発頻度は良性21%・境界46%・悪性65%です。
 この腫瘍は乳腺腫瘍の0.3〜0.5%と稀です。良性:悪性の比率は1対4ないし5とされ、好発年齢は10〜50歳代の広範囲の年齢に見られます。悪性例は高齢層に多いとされます。この腫瘍は表面は平滑で、硬さは弾性軟〜硬まで多様で線維腺腫と似ています。また、巨大化すると直上の皮膚の発赤、熱感、自発痛を伴います。
 特に、良悪性の境界病変と悪性の鑑別が重要です。しかし、組織学的に鑑別困難な場合があります。
 治療は腫瘍を含めた完全切除が必要で、周囲の正常乳腺を2〜3㎝含めて切除致します。
 予後は、再発がなければ良好ですが、再発と悪性化が生じた場合には高率に肺・骨に転移し、乳癌とは違い抗癌剤や放射線療法は効果がなく、現代医学では治療法がなく、予後不良です。
 つまり、今更再手術に何も価値がないというのが結論です。残存していても今更どこにあるか分からないということになります。残存ならまた大きくなるのでその際に手術で問題ないということです。

こんなに早くお返事いただけて感謝します。
先生も、繊維腺腫に比べ、葉状腫瘍は正常乳腺を含めた2〜3cm大き目の切除を奨励されているという理解でよろしいでしょうか?
取り出した腫瘍の病理所見によって再手術になった方はかなりいらっしゃるようですが、その場合は万一再手術になることを予想して、マーキングか何かされているということでしょうか?私の場合まだ手術からそう日もたたず、まだ傷跡も生々しいのですが、それでももう遅いということでしょうか?
繊維腺腫との診断で腫瘍しか摘出してもらっていません。悪性もしくは境界悪性と言われ、再発を恐れています。5年前の繊維腺腫も全く同じ場所でしたし。大きく切除する、もしくは乳房全体の切除も無駄とお考えでしょうか?軽々しく乳房切除と口にしているわけではありません。リハビリも、体に起きる支障も覚悟した上で、意味のない選択でしょうか?しつこくお聞きして申し訳ありません。

 ご丁寧なお返事ありがとうございます。
 手術方法の一般的な方法を記載しただけです。病理所見で再手術など聞いたことがありません。
 周囲を2〜3cm含めて手術しても再発をする方はするので、勘違いのないようにしてください。一般的には線維腺腫と同じ手術とほとんど変わりないです。逆にここで再手術をして何か安心を得られることはないのでメリット自体がないと思います。
 悪性葉状腫瘍ですが、癌とは違うので、同じ感覚で見ないで下さい。

構築の乱れと鑑別必要な石灰化

はじめて投稿させていただきます。
先日受診した健診の結果が昨日とどきました。昨年に引き続きマンモグラフィを受けましたが、結果が要精密検査で、『構築の乱れと鑑別必要な石灰化』と記されており紹介状が同封されていたので早速検査の予約をいれましたが、受診は12月2日となりました。このように2つの要因がある場合は悪性の可能性が高いのでしょうか?今少し不安な状態です。ご回答いただければ幸いです。
年齢は44歳です。よろしくお願いいたします。

 ご投稿ありがとうございます。
 マンモグラフィの評価カテゴリー4で悪性疑いとなり、約80%の方が乳癌となります。精密検査での判定を確実に必要となります。

早速のご回答ありがとうございました。
結果はわかりませんが前向きに考えていきたいと思います。

 ご丁寧なお返事ありがとうございます。