便秘と乳癌との関係について
ご投稿有難うございます。
乳がんは女性ホルモンとの因果関係があります。
「便秘は女性に多く,下痢は男性に多い.」という現象は女性ホルモンが便秘に関与しているという事実を表しています。
便秘と乳がんとの関係については,それらが社会問題となっているアメリカで以前から研究が進められてきました。
1981年,「1週間に排便が3回以下である便秘の女性の乳腺細胞に高率に異常細胞が認められる」と報告されました。そして、1985年には乳腺の異常細胞と乳がんに密接な関係があることが報告され,さらに硬い便が大腸に滞留することによって腸管内血液循環に影響(特に女性ホルモンの代謝)を受け,それによって乳腺に影響を及ぼすことなどが解明されました。
1989年、7,702人の女性の中の123人の乳がんで大腸の機能が研究されました。その結果、便通回数が少ないと乳がんに罹患する危険が高いことが報告されました。この研究は比較的大きな規模の研究であったため,便秘と乳がんの関係は欧米ではいわゆる定説となっています。
1997年には「エストロゲンが低い女性は、大腸における便の通過が速い」という論文が発表され、ホルモン学的にも因果関係が示唆されました。
しかし、最近の論文では,単に排便回数で論ずるのではなく、その他の因子(センナの併用,食物繊維の摂取量,水分摂取量)も加味して研究すべきでとする意見もみられます。(尚、この論文では,1日に3回以上排便があれば、乳がんのリスクが低下するが、食物繊維や水分摂取量は乳がんに影響を与えないという結果でした。)
お忙しい中、丁寧なご回答ありがとうございました。
ご回答の文面の最後に、1日に3回以上排便があると乳癌のリスクが。。。とありますが、1日に3回ですか?
(毎日3回って結構多いなと思ったもので)
ご丁寧なお返事有難うございます。
1日3回のようです。
そうなのですね。わかりました。
ご丁寧にありがとうございました。
ご丁寧なお返事有難うございます。
毎年検診でお世話になっている者です。
昨日、テレビの情報番組で毎日便通があるない人はある人に比べて乳がんのリスクが5倍位あるという事がアメリカの大学の研究でわかったと言っておりましたが、真実の程はどうなのでしょうか?
気になったので、投稿させていただきました。
ご回答いただけると幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。