針生検結果について
ご投稿有難うございます。
(1)その通りです。
(2)その通りです。
(3)そうだと思います。癌細胞が通常とは異なる形態を呈する非浸潤性乳管癌には,アポクリン型(apocrine type),神経内分泌型(neuroendocrine type)などがある。アポクリン型の非浸潤性乳管癌では,癌細胞の細胞質が好酸性で広く,その中にアポクリン顆粒が認められる。癌細胞の形態は浸潤癌の一種であるアポクリン癌と同様である。アポクリン型はさまざまな組織構築を呈する。神経内分泌型の癌細胞は,細胞質に神経内分泌顆粒を有し,免疫組織化学的方法で神経内分泌マーカー(クロモグラニン,シナプトフィジンなど)が陽性となる。組織構築は,充実・乳頭型が多い。細胞形態による亜分類と乳房温存療法後の局所再発との有意な関連は,現在のところ,報告されてません。
(4)これ非浸潤なので、悪性度が悪くても再発は殆どすることはなく、非浸潤で見つかって良かったねのレベルです。全摘と温存の基準は悪性度で決めるのではなく、大きさで決めるものなので勘違いのないようになさってください。尚、我々が言う再発は局所再発(乳房内)の話をしているのではなく、他の部位(転移)に出る話をしてます。
先日もご相談させていただきましたが、その節は御世話になりありがとうございました。
60代後半の母の乳がんについてです。
母は左乳頭から血性分泌があり受診をした結果、がんが判明しました。
先日針生検の結果が出ました。その中でわからない点があったので教えていただきたくメールしました。
<針生検結果>
診断:Lt.breast. US-MMT:Noninvasive ductal carcinoma
9本中2本の一部に少量のDCISを認めます。
DCIS:solid,G2,necrosis(-),calcification(-)
(2012/10/23)ER(100%),PgR(70%),Her2 score 0
(2012/10/25)CGA(+),SY(+)
以上のような内容でした。
結果の内容を自分なりに調べてみました。
非浸潤性乳がん、非浸潤性乳がんの種類としては、充実型、悪性度はグレード2、
壊死なし、石灰化なし
エストロゲンレセプター100%,プロゲステロンレセプター70%
(1)壊死なし、石灰化なし=コメドタイプではないという認識であっていますか?
(2)最後のCGA,SYの意味がよくわかりませんでした。調べている中でこれが陽性だと「神経内分泌型非浸潤性乳管癌」ということなのかなと思ったのですが、あっているでしょうか?
(3)「神経内分泌型非浸潤性乳管癌」の場合、悪性度が悪いなどの特徴がありますか?わざわざ神経内分泌マーカー(?)を調べている意図は何でしょうか?
(4)主治医からは悪性度はそれほど高くなく、ホルモンも良く効くタイプなのでゆっくり成長するタイプですねと言われました。今手術に向けて温存にするか全摘にするか悩んでいます。主治医は大きさ(広がり)としては十分温存(1/6切除)できると言われています。
あまり悪性度が高くないタイプであれば温存+放射線でと考えているようですが、イマイチ判断できずにおります。
コメドタイプでもなく、悪性度もグレード3でなければ悪性度は高くないと考えてもいいのでしょうか?充実型は悪性度は中間、グレード自体も2ということで、最も低いタイプではないだけに悩んでいます。母のようなタイプの場合、再発リスクは高い低いどちらと考えていいのでしょうか?悪性度が高い=再発リスクが高いのであれば全摘も考えようと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。