術式について
ご投稿有難うございます。
ガイドラインでは、鏡視下手術は,従来の直達手術に比べて切開線の位置や大きさが配慮されることによる整容性の向上が最大の利点であり,早期乳癌に対する局所療法の選択肢となり得るが,鏡視下の手術手技に十分習熟した外科医によって細心の注意のもと行うことを考慮してもよい。 推奨gradeC1です。つまり、推奨されてません。
元々、内視鏡下手術は10年以上前から行われ、廃れていった手術です。メリットがあまりないということです。時間だけ掛かり整容性の特典があまりないこのケースには向きません。
いつもお世話になっております。
60代後半の母の手術について悩んでおります。
乳頭血性分泌があり、マンモトーム生検で非浸潤性乳がん(神経内分泌型非浸潤性乳がん)と診断されました。
病変の広がりは左乳房外側で乳首に向かって伸びているものの、主治医からは1/6切除で温存が可能、乳首も一部は取らなくてはならないが温存が可能かもしれない、全摘してしまうのはもったいないと言われておりました。(主治医は内視鏡で有名な先生です。)
そこで温存の方向で気持ちを固めていたところ、術前の説明(主治医とは別の先生)で以下のような選択肢を提示されました。
・内視鏡で温存手術。ただし乳首は残しても壊死することもある。
・内視鏡で全摘手術。(乳首も切除)
・乳首のところを横に切り、通常の全摘手術。(乳首も切除)
その先生からは全摘の場合は内視鏡でも通常の手術でも乳首を取るのならば、どちらも傷の具合は変わらないと言われたようです。
母は再建も希望していないため、それなら手術に時間のかかる内視鏡より、普通に全摘したらどうですか?という感じだったようです。
(1)全摘を選択した場合、乳首を残せない(再建も希望していない)のであれば内視鏡で行うメリットはあまりないのでしょうか?内視鏡だと傷が少なく済むというメリットがあると感じていますが、それよりも手術時間が長くなることで患者側にかかる負担の方が大きいでしょうか?
主治医と全く逆の提案、かつ内視鏡だと思っていたところ普通の全摘を勧められて戸惑っています。
先生によってこんなにも方針が違うのでしょうか・・・。執刀するのは主治医のようですが、内視鏡の名医と言われる人なので、せっかくなら内視鏡でとの思いがあったのですが。
なんとなく、手術をする先生側が楽だという理由で内視鏡ではない普通の全摘手術を進められている気がして不安になったので、全摘手術で内視鏡と通常手術のメリットデメリットをきちんと把握しておきたいと思いました。
どうぞよろしくお願いいたします。