腫瘍がみえない血性分泌物について
ご投稿有難うございます。
ご指摘の通りです。乳頭分泌物は約5%に見られます。白色・透明・黄透明色・茶色・褐色・赤色の分泌物が認められます。乳頭分泌物の原因は生理的なものと乳腺の増殖性病変によるものに分類されます。後者が問題となり、どす黒い色や潜血の分泌物が問題となります。
血性乳頭異常分泌の原因は乳癌(約30%)・乳管内乳頭腫・乳管拡張症です。乳癌の場合は殆どはしこりを形成しない非触知の非浸潤性乳管癌です。
血性乳頭分泌物の検査は、マンモグラフィ、超音波検査、分泌液の細胞診、乳汁の腫瘍マーカー(CEA)、乳管造影、乳管内視鏡を行います。乳汁CEA測定で多くは、良悪性を分類する事が出来、この検査は陰性・100陽性・400倍陽性・1000倍陽性と乳汁を分類し、400倍を疑陽性、1000倍を陽性をとする。疑陽性の多くは乳管内乳頭腫が多いとされています。この二つに対しては分泌液の細胞診(陽性率は30〜50%)を行います。画像診断で腫瘤が見られるとその腫瘤を吸引細胞診や針生検などの組織診を行います。微細石灰化のみの場合はステレオガイド下マンモトーム生検を行い組織診を行います。腫瘤や微細石灰化のない乳汁CEA疑陽性で分泌液で良性と診断出来ないものは、乳管造影や乳管内視鏡を行い病変の有無を判断致します。乳管腺葉区分切除術で診断を行う場合もあります。
造影CTの検査をする事は殆どないと考えます。造影MRIなら行われる場合もあります。
早々に有難うございます。
再度、お願いします。
腫瘍マーカー(CEA)の結果の際、おそらく癌ではないだろう、と言っていただいて安心していたのですが、通院の度に、次々と検査が増えています。
乳腺造影CTは、癌と確定後の検査と思っていたのですが、癌の可能性があるということなのでしょうか?
副作用予防の点滴をしてから乳腺造影CTの予定ですが
それでも、結果がはっきりしない場合は判断するための手術が必要になるのですか。
ご丁寧なお返事有難うございます。
腫瘍マーカーは参考程度の検査なので我々はあまり当てにしてません。また、造影CTは乳腺の検査ではあまり信頼度が低く結果も得られる事が少ないので、今は多くの施設であまり使用してません。現状、癌は全く解ってないです。この結末は、結局検査で分からないので、経過観察か乳管腺葉区分切除術のどちらかになると予想されます。
先生、詳細にお教えくださいまして有難うございました。感謝しております。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
初めまして。晶と申します。38才未婚です。
こちらのサイトを拝見し、お手数ですが、お教えいただきたく投稿させていただきました。
①打ち身の様な痛みの症状と乳頭からの血のような分泌物の関係性について
②造影CTの必要性について
ある日、突然に右側の乳頭部分の下側と乳房内側に筋肉痛ような痛みを感じましたが、2日後には痛みがなくなりました。
その数日後位に、下着に血のようなものがついていました。
痛みも無く触っても出血もみられないのですが念のため、乳腺外科に行きまして下記の検査、および結果がでました。
・マンモグラフィー・・・右乳頭より血性分泌物あり。画像に異常なし。
・超音波検査・・・乳腺に異常なし。
・乳頭分泌液中CEA定性・・・異常なし
(15分位おいて、癌だと反応する成分?の反応は無し)
・乳腺穿刺細胞診・・・良性か悪性か判別できないⅢb
次の検査で
造影剤注入後、マンモグラフィー検査をしましたが、乳腺は正常に写っていて腫瘍はみえないとの事でした。
そして次に造影CTで検査します、との事でした。
造影CTとなると、癌の広がり具合の確認の為の検査のような感じがし、あびる放射線量や造影剤の副作用(気管支炎がもともと若干ある・体に熱を持つ)を聞いて、不安になっております。
腫瘍がみえなくて血性分泌物がある場合(検査できつく押さなければ出ません)
乳管内乳頭腫や癌の可能性が高いのでしょうか。
宜しくお願いいたします。