良性腫瘍について
ご投稿有難うございます。
細胞診は良悪性の診断、組織型の推定に用いられます。結果は、細胞集塊としては細胞数が多く、核間距離の不整、不規則重積性配列などがあり、細胞の所見は核・細胞質比の増大、細胞質内小腺腔の出現、細胞相互封入像、核の所見は大小不同、核形不整、核クロマチンの増量、不均一分布、核小体の肥大、増加があり、背景の所見としては、壊死物質、粘液物質、砂粒小体、間質由来細胞の欠如、などが挙げられています。判定は、検体を不適性、適正に分け、適正例に対して、正常または良性、鑑別困難、悪性疑い、悪性の四つに分類することが推奨されています。細胞診は単独では確定診断とはなり得ないとされています。 つまり、細胞診は良悪性を判断するやや曖昧な検査ですが、病理組織診断は最も正確な確定診断を得る検査で、この診断を基に治療方針が決定する重要な検査結果となります。良悪性を判断する場合もあれば、手術などでの今後の治療方針を決定する重要な資料となります。
組織診で良性腫瘍と診断された場合は、ほぼ間違いないとお考え下さい。(但し、乳腺専門の病理医が診断したものに限ります。病理診断医により間違いは除きます。)悪性化するものとしは乳がんはありませんが、葉状腫瘍等の特殊な腫瘍は悪性化する事があります。また、良性疾患がある場合は近傍より乳癌が発生する事はあります。良性病変が組織診断で何かの記載がないのでそれ以上は主治医にご相談下さい。
夜分にも関わらず、早々にご回答いただきありがとうございました。
病理医師にも乳腺専門の方がいらっしゃるのですね。
総合病院の乳腺外来でしたので、病理の先生までは不明ですが、ひとまず安心できました。
しこりの形状には気をつけていきたいと思います。ありがとうございました。
ご丁寧なお返事有難うございます。
初めて投稿させていただきます。
7月下旬に右乳房のしこりに気付き、乳腺外来を受診しました。
その際、エコーにより1㎝の腫瘍が発見され「明らかに良性であるが、細胞を採って検査すれば安心できるでしょ」と医者に勧められ細胞検査を受けましたが、結果は「配列の悪い細胞があり良悪の判別がつかない」との事でした。
その後、組織検査を行い「悪性の所見はないが、半年後に再検査。半年待たずに大きさや形が変われば、すぐに来て下さい。」と言われました。
そこで、お伺いしたいのは…
形が変わるという事は、悪性化するという事でしょうか?
一度は配列の悪い細胞が見つかったのに良性と信じても大丈夫でしょうか?
例えば、腐ったみかんのように1つの悪い細胞が回りの良い細胞にまで影響を及ぼすという事はありませんか?
とても幼稚な質問で申し訳ありませんが、ご回答いただけましたら光栄です。よろしくお願いいたします。