マンモグラフィーの被ばく量
ご投稿ありがとうございます。
(1)精密検査で再度マンモグラフィを再検査するのは意味がある事なので、被曝のデメリットよりもメリットがあるので当然行うべきことです。また、短期間に被曝というよりも、被曝は人生量なので関係ありません。
(2)乳頭分泌物は約5%に見られます。白色・透明・黄透明色・茶色・褐色・赤色の分泌物が認められます。乳頭分泌物の原因は生理的なものと乳腺の増殖性病変によるものに分類されます。後者が問題となり、どす黒い色や潜血の分泌物が問題となります。
血性乳頭異常分泌の原因は乳癌(約30%)・乳管内乳頭腫・乳管拡張症です。乳癌の場合は殆どはしこりを形成しない非触知の非浸潤性乳管癌です。
つまり、この分泌物は最初から精密検査の対象外なので(1)のご質問を含め考えると過剰診療となり、それが不利益を起こす原因なのです。これが血性乳汁なら精密検査の価値があったことになりますが、今回の件は最初から正常な事なので原因などないのは明白なので、普通はまた年1回検診を受けて下さいと言わないといけない事で、そこで間違いが生じてます。つまり、今回の被曝は無駄に受けた事になるのです。これを繰り返すと乳癌の発癌の原因になるのです。
検診も精密検査も常に、、メリットとデメリットの差がプラスに生じる時のみに行うのが正しい選択で、それを行わないから、命を守ろうと検診を受けているのに、逆に命を失う為に検診を受けた事になるのです。例えば、世界中卵巣がん検診を行わないのは、デメリットの方がメリットより高いからです。精度の高い検診は家を建てる時に地盤がしっかりしているのと同じ事で、どんな頑丈な家を建てても、地盤が緩ければ壊れるのと同じです。これを理解しないで検診を受けている方が多いです。また、日本の検診は行う側も受ける側も、正直やれば良い的な発想が強く、多くはレベルが低過ぎます。僕が日本で乳癌検診をちゃんと受けられる施設は本当にわずかですというのはそういう事です。癌を正しく発見することも大切ですが、不利益を生じささないと言う事も大きな要素です。ここで見分け方は精密検査とされた方の10%以上が乳癌だったのかが、確率が高ければ高い程良く、また精密検査とされた方約5%未満の施設を選択することです。例えば当院だと4%が精密検査となり、約30%以上が乳癌と診断されます。
迅速なご回答、ありがとうございました。
今さらながら検診を受けた病院が間違っていたのだと
後悔しています(もう遅いですが…)。
エコーは年1回、受けたいと思うのですが、マンモは特に今回無駄に被曝したこともあり、なかなか気が進みません。
自治体等が示すガイドラインでもマンモは2年に1回で
いいと書かれているのも見かけますが、実際のところはどうなのでしょうか?
年齢的にもやはりエコー/マンモともに年1回は受診したほうがいいでしょうか?
ちなみに、祖母・叔母・従姉が乳ガン経験者です。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
年1回必須の家族性乳癌家系です。尚、2年に1回だと腋窩リンパ節転移がみられるという論文があるので、年1回の方が治癒を目指すなら必要です。2年に1回ならメリットが下がります。
再度の質問で申し訳ございません。
>ちなみに、祖母・叔母・従姉が乳ガン経験者です。
全て、父方の家系なのですが、父方/母方関係なく
ハイリスクになるという認識で宜しいでしょうか?
また、セルフチェックがどうも苦手です。
乳腺なのかしこりなのか脂肪の塊なのか素人では全く判らず、何かに触れると却って不安になります。
月1回のチェックをするような啓発がありますが、年1回のエコー/マンモの検診だけではやはり不足でしょうか?
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
二等親以内に2名乳がんの方がおられるのでハイリスクです。
セルフチェックはエビデンスありません。不必要な行為で、利益より不利益が上回るという試験結果しかありません。年1回のマンモグラフィ+エコー検査が原則です。それ以上は不要です。
先生、お忙しい中色々とお答えいただき
ありがとうございました。
最後に、セルフチェックは必要ないとのことでしたが、
貴院のHPにも推奨する対策として以下のような記載があるのは一応のガイドラインに沿った項目として、という意味合いでしょうか?
>
自己検診を定期的に行い、且つ自己検診を過信しない事。
>
乳ガンに限らず、世の中に溢れている情報が多する、かつ異なった情報が同居していることで、混乱が深まるのは悩ましいですね…素人が正しく取捨選択することの難しさを痛感します。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
エビデンスに基づきガイドラインに沿ってお話しております。このような根拠のない指導を昔のように言ってる方が多いのが現実です。専門医ですら、このようなことを多くが言ってます。
初めて相談させていただきます。
39才の女性です。
再検査時のマンモを複数回受けることのリスクについて伺いたいです。
昨年8月に乳がん定期検診を受け、エコー・マンモとも異常なかったのですが
マンモで圧迫したときの乳頭異常分泌(白色や透明)で
念のため再検査となりました。
その後、分泌物をスライドガラスにとって細胞診をし、
結果「正常または良性」と診断されたものの、
血液検査のプロラクチン値も正常で、分泌の原因も特定できず
万が一の場合を考えてMRIを取れば病変の発見ができるかもしれないので、
と言われ、紹介状とフィルムを持って大学病院を受診しました。
しかし、MRIを希望していたのに、結局エコーもやり、マンモも
受けることになったのです。エコーはまだしも、マンモはフィルムも
持参しているし8月に受けたのに11月にまた受けるというのが
抵抗あったため、その旨伝えると「フィルムではデバイスが違っていて
不鮮明なので…」と言われました。
確かにマンモ1回で浴びる放射能は東京-アメリカを飛行機で往復した程度、
とか日常的にも浴びているのだしそれほど心配しなくていい、とか言われますが
3ヵ月という短期間のうちに2回も受けたことを今になって後悔しています。
質問としては、
1)再検査でマンモを短期間のうちに複数回受けることの危険性
(今回の場合でも、もう少し期間をあけたほうが良かったのか、
それとも検診でマンモ異常なしだったのだから、いやなら断るべきだったのか)
2)乳頭異常分泌は血性以外は本当に心配いらないのか
(今回のマンモでも1円玉ぐらいの量がアクリル板につきました)
についてです。
今後のためにも、「要再検査」と診断された際の正しい受診方法についての
知識をつけておきたく、宜しくお願いします。