カテゴリー3の石灰化
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マンモグラフィでカテゴリー3の石灰化は多くは良性です。しかし、悪性の石灰化もあります。微細石灰化の良悪性の判定は組織検査を行うのが一般的で、この検査が精密検査のメインです。カテゴリー3の石灰化は良性が多く、昔のようにすべてマンモトーム生検などの検査をすべきでないとされ、どこで精密検査の有無をするかが学会での話題です。MRIである程度良悪性を判断するというのが一時期行われてましたが、やはりMRIの良悪性の判断には信憑性がなく、最近はハイエンド機と言われるエコーで石灰化が見えた場合は非浸潤性乳管がの可能性が高く、エコーガイド下でのマンモトーム生検などの生検をすべきだと言われてます。エコーで見えない石灰化に悪性がないかと言うと数は少ないですがありますが、その多くの非浸潤性乳癌はlow grarde DCISと言う、検診の不利益とされる見つけ過ぎといわれる癌です。これは、悪性度が低く放置してもほぼ生命に危機をもたらさない癌とされるものです。つまり、エコーで全く見えない微細石灰化は経過観察で十分となりました。乳癌の世界ではどれもが命に関わる乳癌というものではなく、治療を要するかの判断をする時代に入ったとお考え頂けると良いかと思います。早期発見と無駄な微小乳癌発見は全く違うものと言う事です。今まで多くこの石灰化に行われてきたステレオガイド下マンモトーム生検は年々どの施設も件数が減っているのも、この判断によるものです。貴女はこのまま経過観察が適切なことです。
尚、このエコーの検査はそれなりに技術が高い医師の施行での判断が不可欠なので、その点は注意が必要です。何かあればすぐに針を刺すと言う考えは、画像診断に自信のない医師の行うことです。技術の高い医師とは針を刺した方の中で悪性の割合(的中率)が高い者が一番精度の高い診断医です。
マンモグラフィを検診で受け、カテゴリー3の石灰化という結果が来ました。すぐに専門病院で精密検査を受け、そちらの先生はエコーで石灰化が見えないので、おそらく良性の微細石灰化だと思うので、半年後の再検査となりました。ネットを見ているとカテゴリー3の石灰化は非浸潤性乳管癌の可能性があるので、マンモトーム生検が必要という記載を見て不安です。どうしたら、良いでしょうか?よろしくお願い致します。