右胸の白い影
ご投稿ありがとうございます。
影と言う言葉は我々専門家は一切使いません。色々な先生にもそういう説明をしてるかと聞きましたが、一人も居りませんでした。明らかにこの説明の仕方に問題があります。
マンモグラフィガイドラインでは、局所的非対称性陰影(FAD)は二方向(MLO、CC)で淡い陰影として描出される場合に表現するとしています。従来乳癌は、しこりとして見つかることが多かったが、その場合マンモグラフィでは、しこりの部分が周囲の乳腺より白く描出され、その境界が認められることが多いです。このようなときは腫瘤といえます。しかし、乳癌検診の普及に伴い、しこりを触れない病変が多く見つかるようになってきました。このような病変の中には、マンモグラフィで境界がはっきりしない白い部分だけの陰影を認められることがあります。このような病変をFADと表現します。FADが見られる理由として、単なる乳腺の重なりで白くなっているのか、乳腺内に病変が隠れているのか、しこりとして描出されない病変があるのか、等が考えられます。乳腺の重なりと考えた場合、さらなる検査は必要ないか、病変があると判断される場合は、さらなる検査が必要となります。
この所見が出たら、基本的に99%異常はありません。既に乳腺の重なりが明確な画像と判断されたのでしょう。この判定は海外ではないので、本来は早く廃止して欲しい所見用語です。
尚、検診の結果を説明してくれてるので、その場でどんなことも解決するように質問を必ずして下さい。検査を受ける以上はその場で乳癌ですと言われても良いよな気持ちで検診には行きましょう。
お忙しいところ、詳しく教えて頂きありがとうございました。
99%異常なしとの事、安心しました。
これから検査を受けるときは、冷静に質問できるよう心構えをしていきたいと思います。
富永先生、本当にありがとうございました。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
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職場の健康診断でここ数年、毎年マンモグラフィと視触診を受けています。
毎年「異常なし」だったのですが、先日今年の健診があり、マンモグラフィ検査を受け、医師から左右非対称陰影?で右胸に白い影があると言われました。見せてもらった画像では2cmくらいの白い影でした。
画像を見た医師は「問題ないでしょう。」との事で、触診でもしこりはなく、結果として「異常なし」となりました。
白い影があったらエコーなどの再検査になると思っていたのですが、「異常なし」との判断に安心と同時に再検査しなくていいのか不安になってしまいました。
昨年画像で何も映らなかったのに、今年映ったものは何だったと考えらえますでしょうか?その場で医師に詳しく聞けば良かったのですが、「影」と言われ気が動転してしまい、聞けませんでした。
教えて頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。