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こんな記事を見つけました‥

毎年検診でお世話になっています
いつもありがとうございます

北斗さんの乳癌について、毎年の検診で乳癌になった‥検診は無意味という記事です
これを読んで一年に一回検診を受けてる私はとても怖くなってしまいました
先生も年に一回以上はリスクが高いといつも仰られていましがこの記事について先生のご意見をお聞かせ頂きたいです

マンモグラフィの放射線は、「胸部レントゲンなどと比べると取るに足りず、1ラドの千分の一に過ぎない」と言われているが、両乳房で合計四枚の写真を取る時の放射線の被爆は、胸全体にあてる胸部レントゲンより1000倍も高い。(注:ラドとは吸収した放射線の総量を表す単位ですが、今はグレイが使われているようです。)
 したがって、閉経前の女性が十年間、毎年マンモグラフィ検査を受けたとすると、合計で各乳房に10ラドの放射線が蓄積することになる。
 閉経前の女性の乳房が放射線感受性が非常に強いことは、30年も前から強調されてきたことで、1ラドの放射線被爆は、乳がんリスクを1パーセント高める。したがって10年間これをやると、発ガンリスクは10パーセント高まるのだ。これは40歳から50歳の女性についてあてはまる。
つまり、乳癌検診で本当の乳癌になってしまう可能性があるということです。
2つ目はマンモグラフィで見つかる腫瘍が必ずしも乳癌とは限らないということです。
これは「偽陽性」と言われています。
この偽陽性に関しては6万人のスウェーデン女性を対象にした研究で明らかになっています。
その研究は「マンモグラフィの検診で見つかった腫瘍の70%が乳癌ではなかった」と結論付けています。
偽陽性の恐い所は下手な病院に行くと「乳癌ではないのに乳癌と判定されてしまう危険」があるということ。
3つ目はマンモグラフィで乳癌を見付けることはそもそも非常に難しいということです。
アメリカ政府が40代女性のマンモグラフィ検診は推奨しないと言っています
北斗晶さん去年の乳癌検診での誤診の可能性も捨てきれない(つまり、去年の検診での乳癌の見逃し)。だって、数か月で突然2センチの腫瘍(北斗さんは2センチの腫瘍)になる可能性は限りなくゼロに近いのだから。
もちろん、乳癌検診を受けるなと言っているわけではなく、触診や超音波検査を行なう事は必要です
 乳がん発見のためのマンモグラフィーによる定期検診の有用性に今疑問符が付いている。この5月には、有力医学誌で、スイス医療委員会が「マンモグラフィー健診は乳がんによる全死亡率を低下させない」と結論付けて、廃止勧告している。

先生はどの様に思われますか?よろしくお願い致します

 ご投稿ありがとうございます。
 これは全く素人のジャーナリストが書いた文章だと思います。この方は正しいことを上手く利用し自論を展開てます。
1つ目は、放射線被曝の影響には、確定的影響と確率的影響があります。確定的影響は、被曝を受けた細胞が損傷され、その損傷の度合いが自己修復機能を超えたときに、放射線障害(皮膚、粘膜、骨髄などに)として症状が現れるもので、自己修復機能で対応できる範囲の被曝であれば症状が現れず、ある程度の閾値が存在します。それに対して、確率的影響は、被曝により遺伝子が突然変異した結果、癌や白血病を発生させるもので、明確な閾値はなく線量に比例して確率が上昇すると考えられています。これにより、マンモグラフィの放射線被曝は他の検査に比して非常に微量となり、問題となりません。
 マンモグラフィによる生涯の致命的発癌リスクは0.0009%と算出されます。また、被曝によるリスクは年齢とは無関係ですので、若いからリ
スクが上がるものではありません。マンモグラフィ検診の利益と被曝リスクを分析した日本の研究は17回日本乳癌検診学会で発表され、どの年齢でも利益が被曝のリスクを上回っているとされています。
 海外でも被曝による発癌リスクの上昇は確認されていません。また、現時点での体の一部に低線量の放射線被曝を受けるマンモグラフィの致命的発癌リスクは、ないか、あっても極めて小さいとされています。
 デジタル・マンモフラフィ検診による放射線誘因乳がんの罹患と死亡に関するシミュレーション。
 放射線誘因乳がん罹患率と死亡率はRadiation Exposure Simulation Modelを使用。
●100,000人の女性が40歳から74歳まで毎年マンモグラフィ検診を受けた場合、乳がん罹患は125人 (95% CI 88-178)、乳がん死は16人 (95% CI 11-23)、検診による早期発見で回避できた乳がん死は968人。
●100,000人の女性が50歳から74歳まで隔年マンモグラフィ検診を受けた場合、乳がん罹患は27人 (95% CI 19-38)、乳がん死は4人 (95% CI 3-6)、検診による早期発見で回避できた乳がん死は627人。
 この数字から10%のリスクは大嘘です。
2つ目は大まかには正しいです。
3つ目は、半分は正しいが、マンモグラフィより信憑性にあるデーターのある検査方法は他にありません。エコーは残念ながら検診に有用性を認めるデーターがありません。つまり、現段階ではマンモグラフィだけが有用性を認めてます。触診は2013年より信憑性がないと結論付いてます。
 個人的な考えは、マンモグラフィとエコー併用検診がもっとも優れた検診だと思います。

早々にお返事頂きありがとうございます

ネットで色々検索出来るこの時代、良いのか悪いのか色々な情報が入ってくるので何が正しいのか分からず、たまたま見つけたこの記事が気になってしまい先生のご意見を聞きたくなりました

富永先生のお考えを聞いて安心しました

先生によって色々なお考えがあるかと思いますが、ネットで検索して簡単に出てくるこの記事は、読む人によっては検診が怖くなりやめてしまう方がいるかもしれないですね‥少し無責任に思えてしまいました
(私も実際怖くなったので‥)

これからも年に一度富永先生の検診を受けていきたいと思います
来年も6月によろしくお願い致します

 ご丁寧なお返事ありがとうございます。
 情報というのは信憑性が大切です。つまり、論文以外は信憑性がありません。

乳がん検診 要精密検査 石灰化

はじめまして。

2012年5月(35歳)に市の乳がん検診にて、要精密検査と診断され、婦人科系の病院にて、マンモグラフィーをしたところ、どちらかの胸に小さな石灰化されたものがいくつもあるが異常はないということでした。
その4年後、2016年6月に40歳を機に市の乳がん検診にて、触診とマンモグラフィーを受けたところ、左乳房に石灰化、(微小、円形区域と記載あり)
レベルは3  
視触診判定 異常なし
マンモ判定 要精検
乳房の図形 乳房を横から見た図には、乳首の線を境にその少し下から      上の方に多数の点々が記入されていました。

添付資料として、精密検査の受けられる病院が送られてきました。


2012年から2016年現在も石灰化があるわけですが、その石灰化の部分からガンが見つかる可能性は結構あるものでしょうか?

初月経は13才くらいからあり
2013年に子宮体部を切除 現在生理はありません。
卵巣、子宮頸部は切除せずにあります。ホルモンは正常です。
アルコールはほとんど飲みません。
植物性脂肪より動物性脂肪の方がまあまあ摂取している方です。

こうした背景の下、乳がんの可能性がどれくらいあるのか?、または、精密検査はどのようなものが行われる可能性が高いですか?
そして、今の状態で、積極的に、どのような精密検査を受けておいた方が良いかを教えて下さい。

明日、精密検査に行く予定にしています。

どうぞ、よろしくお願い致します。

 ご投稿ありがとうございます。
 微細石灰化が以前から変化がないのなら、100%良性となり、以前と違う微細石灰化が生じているなら、乳癌の可能性が約20%程度あります。
 今後の方針はこれを本当に精密検査をする必要があるか再度診断し、必要があればステレオガイド下マンモトーム生検かそれに準ずる組織検査での診断が行われます。
 すべてはこれからの受診で解ってきます。

NCC-ST-439について

いつも参考にさせていただいております。
2012年に温存手術、放射線治療、現在タモキシフェンを服用しております。ステージ1、グレード1、ki値17、リンパ転移なしです。
生理は不規則にきたりこなかったりです。
エストラジオール1180,fsh 6.4

Nccst439の推移
2015年2月 5.4
2016年2月 12
2016年6月 19.8と上昇しており
主治医より心配ならとPETCTを受けることになりました。
結果次第だと分かっておりますが
再発の不安で少しでも助言をいただきたく
投稿させていただきました。
よろしくお願いします。

 ご投稿ありがとうございます。
 NCC-ST-439は過剰に反応するのが特徴です。100位までは上がる方多数居られます。通常、他の腫瘍マーカーが正常なら経過観察で十分です。ご心配ならば、もうNCC-ST-439に測定は辞め、他の腫瘍マーカーのみにしましょう。

富永先生、お返事ありがとうございます。
安心しました。
今後は他のマーカーなど総合的に上がったときに
考えるようにします。
ありがとうございました。

 ご丁寧なお返事ありがとうございます。

検診

毎年、乳がん検診をしていただきありがとうございます。
今年2月にもしていただき、大丈夫とのことでしたが、
胸のはり、軽い痛みが気になり、1年に1回でなく、検診をしていただいたほうがいいのかと迷い、メールさせていただきました。
未出産、父親乳がんなので、余計に心配です。
お忙しいところ、恐縮ですが、ご返信いただければ有難く思います。

 ご投稿ありがとうございます。
 現状の症状は病的なものではございません。このようなことは異常ではないと思いましょう。尚、年1回の検診で十分です。

ご返信ありがとうございました。

私のような者は半年に1回検診したほうがいいというような記事を読み、不安にかられていました。先生にそう言っていただけ、安心いたしました。気にしすぎるのもよくないですよね。

また、来年検診をよろしくお願いいたします。

 ご丁寧なお返事ありがとうございます。

胸の痛み

夜分遅くに申し訳ありません。

毎年貴院で検診を受けているものです。

1年前から右胸に1cm程度の乳腺繊維線腫があるとの
診断を受けております。

そのことについて質問させて下さい。
ここのところ右胸の乳腺繊維繊腫があるところが
ズキズキと痛むのですが乳腺繊維線腫と関係があるのでしょうか。

悪いものではないかと不安にもなっております。
ご回答よろしくお願い致します。

 ご投稿ありがとうございます。
 痛みはホルモンの影響によるもので、線維腺腫とは無関係です。
痛みは正常な方に起こることです。

早速の返信ありがとうございました。

また次回の検診もよろしくお願い致します。

 ご丁寧なお返事ありがとうございます。

乳癌

はじめまして
いつも拝見して勉強させて頂いてます。
結婚して4年になりますが子宝になかなか恵まれず、出産経験なしです。
30歳過ぎたら出産経験がないと乳癌になりやすいから検診を受けるように家族や親戚に言われてます。
30歳の誕生日に初検診を受けました。
エコーで引っ掛かりカテゴリー3で精密検査でした。
それから6ヶ月毎に検査を受けて、今日2回目の検査日でした。
結果は、初診と大きさがかわってないです。
相談1現在あるしこりは、乳癌に変わるのでしょうか?
相談2出産経験の有無は、どのくらい影響しますか?
よろしくお願いします

 ご投稿ありがとうございます。
1)良性のままです。悪性化はしません。
2)変わりません。

早々のご回答ありがとうございます

 ご丁寧なお返事ありがとうございます。

センチネルリンパ節微小転移の郭清省略について

こんにちは、富永先生、質問させください。

腋下センチネルリンパ生検を行い、そこに見つかった転移が2ミリ以下の微小転移である場合、追加のリンパ節郭清が省略されることがあるのは、どういった根拠からでしょうか?

1、センチネルリンパの微小転移くらいでは、その他の腋下リンパ節に「転移はない」とみなされるから。

2、センチネルリンパに微小転移があれば、その他の腋下リンパ節にも「微小転移がある」かもしれない。しかし、化学療法・ホルモン療法を行えば、それらの微小転移は消滅すると考えられるから。

なお、私は現在術前化学療法を受けており、事前のセンチネルリンパ生検で、微小転移が見つかりました。医師は「最終的には手術の際に判断するが、あなたの場合はおそらく追加郭清はしないだろう」と言っております。

よろしくお願いいたします。

 ご投稿ありがとうございます。
 2が正解です。
1.10〜20%くらいはadditional リンパ節転移あります。術前抗がん剤前にセンチネルリンパ節生検で陽性で、郭清省略して良いエビデンスはありません。
 これ理解してない専門医結構いると思います。

富永先生、ご回答ありがとうございました。

お忙しいところをいつも迅速にご回答くださって本当にありがたく思っております。

 ご丁寧なお返事ありがとうございます。