集簇する嚢胞の経過観察
ご投稿ありがとうございます。
経過観察の年数からすると非浸潤癌は否定できます。今、マンモトーム生検してもまず良性でしょう。つまりマンモトーム生検は無駄です。逆に、今後癌の発生の可能性はゼロではないです。じゃ、どれぐらいの期間で診るべきかは、やはり年1回のマンモグラフィとエコー検査で十分と考えます。半年に1度エコーしても、1年に1回でもあまり利益が変わりません。つまり、半年に1度は時間の無題と考えます。
こういう経過のものは今白黒つけて安心と言う事はないと言う事です。
ご多忙の折、早速のご回答に感謝申し上げます。
やはり半年ごとのエコーはあまり意味がないのですね。5年目くらいのときに年1回では駄目なのですかと伺ったところ、所見がまったくないというわけではないので年1回だと不安でしょ?、とのお返事でした。もしかしたら、年1回だと不安に思われる患者さんが多くて、患者の精神安定のために半年に1回の経過観察を指示なさったのかもしれません。もっとも、かねてより貴院のウェブページで勉強させていただいていた私には、むしろ「何か疑っていらっしゃるから半年ごとの経過観察が指示されているのではないか」と、逆に不安に駆られていましたが・・・。
近々、次の経過観察受診が予定されていますので、率直に不安な気持ちを申し上げ、適切な診察間隔をご相談申し上げようと思います。私の状況ではマンモトーム生検がおそらく無意味であることも理解いたしました。
何年も疑心暗鬼になっていましたが、ようやくすっきりいたしました。ありがとうございます。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
所謂、不安を利用した無駄な検査です。
この掲示板の厳しくも示唆に富む指摘を、以前から参考にさせていただいております。今回、初めての質問ですが、よろしくお願い申し上げます。
質問は、「集簇する嚢胞の経過観察はいつまで必要か/マンモトームなどで確定診断するべきか」です。
これまでの経過は次のとおりです。
7年前に自治体の乳がんエコー検査で、小嚢胞の集簇と充実性小腫瘤を指摘され(カテゴリー3)、乳腺外科で精査を受けました。小腫瘤は6mmで、穿刺吸引細胞診で「検体:適正、判定:良性(Class II)、診断:乳腺症(嚢胞所見に加え筋上皮細胞との二相性を保つ乳管上皮を認める)」と診断されました。嚢胞は多数あったため、形状が最も怪しい(縦横比が大きめ、ややいびつ)2つについて穿刺吸引細胞診を行い、いずれも「検体:適正、判定:良性(Class II)、診断:嚢胞(嚢胞所見を認めるが悪性細胞は認めず)」と診断されました。
マンモグラフィーでは、エコーでの病変部位と一致して、輪郭のはっきりした丸い陰影がみられるもの、初診時から一貫して石灰化はみられません。嚢胞が集簇している領域自体の大きさにも変化はありません。また、嚢胞が限局性に多発しているほかは、低エコー領域などの所見はないそうです。嚢胞は徐々に融合(?)して、一番大きなものは最大径が初診時の倍弱へ拡大しましたが(すなわち、現在では "小嚢胞" とは言えない)、嚢胞の数自体は減ったようです。
小嚢胞集簇(限局した多発小嚢胞)が非浸潤癌の一所見でもあるために精査になったものと思われますが、最近、「この所見が単独で存在する場合には要精査としない」という方向へ検査ガイドラインが変更になったというような記述を拝見しました。
しかし、私は今でも半年に1回のエコー検査と年1回のマンモグラフィーによる経過観察を指示されています。エコーは技師ではなく主治医が直接行っています。主治医いわく、今のところ問題になる所見はないが、乳がんの好発年齢でもあるし、どのみち検診に回すと毎回引っかかるので、経過観察しておきましょうとのことなのですが、この半年に1度の検査はいつまで必要なのでしょうか。今でも半年に1回の検査が指示されているのは、主治医が何か懸念しているからでしょうか。そうであればいっそのこと、マンモトーム生検などで白黒はっきりしたい気持ちがあるのですが、適応外なのでしょうか。
次回診察でどのように主治医に切り出すべきか、ご意見をお伺いできますと幸いです。